仮想通貨市場では本日2019年4月2日13:30頃から主要な暗号資産全体で大幅な価格高騰が見られており、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格はわずか1時間ほどで10万円近く上昇し、一時的に55万円を突破しました。今回の価格急騰の要因として考えれられる要素や今後重要になると考えられるポイントなどを解説します。
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ビットコイン価格:1時間で「10万円」近く高騰
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は2019年3月26日頃から徐々に上昇を続けており、この数日間は45万円前後での推移を続けていましたが、本日2日の13:30頃には価格が大幅に急騰し、1時間足らずで55万円を突破しました。
その後の調整で52万円近くまで下落したものの、未だに上昇の勢いは続いており、2日16時時点では過去24時間で13.45%の上昇率を記録しています。
アルトコインでも「大幅な価格上昇」を観測
主要な仮想通貨でも同様に価格高騰が見られており「CoinMarketCap」の時価総額ランキングTOP10にランク付けされている仮想通貨は全て価格が高騰しています。
特に価格上昇率が高いのは
・ドージコイン:19.48%
・ビットコイン:13.45%
・ヴィチェーン:11.54%
・トロン:11.03%
・ライトコイン:10.42%
などとなっており、この他にも多くのアルトコインで10%を超える価格上昇が見られています。
特にドージコインは、先日1日時点から急速に価格が上昇していることで話題となっており、海外メディアでは「エイプリルプールの大規模な冗談なのではないか?」といった報道も出ていました。
価格上昇の要因は?
46万円の抵抗線を突破
ビットコイン価格が高騰した理由としては、これまでに重要視されていた46万円付近の抵抗ラインを上抜けたことなどが要因として考えられます。46万円のラインには2019年2月24日の時点で一度近づいてはいたものの、その後は大幅に下落しており、ここ数週間で再び46万円のラインにトライする動きが見られていました。
BTC価格は本日13:30頃に46万円を超えた時点で急騰しているため、この壁を抜けたことが重要な要因の一つであると言えるでしょう。
ショートポジションの「大量ロスカット」
また、今回の価格高騰に伴い、ショートポジションの「大量ロスカット」が見られたことも報告されています。
ビットコインのデリバティブ取引を提供している仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)では、価格高騰が見られた本日13:30頃に10万BTC(約500億円)を超えるショートポジションのロスカットが見られたことがデータとして示されています。
今回の大量ロスカットが起こったことによって、今後はショートポジションを持つトレーダーも減少していくことになるとも予想されます。
重要指標「200日移動平均線」を上抜け
今回の価格高騰によって、以前から多くの専門家が”重要ポイント”として説明を行なっていた「200日移動平均線」を上抜けたことは特に注目に値します。ビットコイン強気派として知られるThomas Lee(トーマス・リー)氏は、ビットコインの今後を予想する際にはこのラインが重要になるとの考えを語っており、「ビットコインが200日移動平均線を超えた場合は80%の確率で増加する」とも語っていました。
ビットコイン価格が高騰したことによって、一時的には「200日移動平均線」を大幅に上回ったものの、その後の下落によって現在はこのライン上での推移を続けているため、今後はさらにこの「200日移動平均線」が重要視されることになるでしょう。
トーマス・リー氏の過去の発言はこちら
仮想通貨市場の成長は続く
仮想通貨業界では、これまでにも「好材料」となる数多くの発表が行われてきているため、市場の回復は当然のことであるとも言えるでしょう。日本国内でも非常に多くの大手企業が仮想通貨市場に参入することを発表しており、実際に仮想通貨取引所の新規口座開設の受付なども開始されています。
また、世界各国でも「仮想通貨決済の導入」や「税金の支払い手段としてビットコインを受け入れる」などといった、日常的に利用できる通貨としての成長を促進すると考えられる発表も相次いでいます。
テレビ報道などではこれらのニュースはあまり報じられていなかったものの、仮想通貨の開発や技術導入の動きは順調に進んでいるため、仮想通貨市場は今後もさらに成長を続けていくことになると予想されます。
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