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米ステーキハウス「ブロックチェーン導入計画」を発表|QRコードで牛肉の情報確認が可能に


ブロックチェーン技術は食品の信頼性を高めるために幅広く活用され始めています。アメリカ、メキシコ、中東に店舗を構えるブラジル風ステーキハウス「Fogo de Chao」は、レストランを訪れた人々が自分が食べる牛肉の起源を確認できるようにするためにブロックチェーン技術を導入していく計画を発表しました。

こちらから読む:ステーキの品質を保証する「ブロックチェーン技術」とは?

ステーキハウス「Fogo de Chao」ブロックチェーン導入へ

アメリカ・テキサス州に店舗を構えているブラジル風ステーキハウス「Fogo de Chao」は、ブロックチェーン技術を取り入れることによって、農場からテーブルに至るまでに肉が辿ったルートを追跡できるようにする計画を発表しました。この「ブロックチェーン追跡システム」はテキサス州北部の都市ダラスにある3店舗から導入が開始され、その後は残りの52店舗に順次導入されていく予定だとされています。

ブロックチェーン技術を取り入れることによって、牛を育てる農家の人々は家畜の健康状態や行動などを詳しく監視することができます。一方レストラン側では、実際に販売されている牛肉の起源や飼育方法などを簡単に確認することができるようになります。

アメリカメキシコ、中東に販売店を持つ「Fogo de Chao」は、テキサス州に本社を構えるアグリテック(*1)のスタートアップ企業「HerdX」との提携を通じてブロックチェーン技術を導入しています。このパートナーシップは、食品の安全性を高め、食品加工における透明性を保証するためにブロックチェーン技術を使用することを主な目的としています。

(*1)アグリテック(AgriTech): 農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語

食肉サプライチェーンの「透明性向上」を図る

「HerdX」のCTOであるAustin Adams(オースティン・アダムス)氏は、このプロジェクトの目標は「食肉サプライチェーンを安全で透明なものにすることによって、アメリカの家畜農家の信頼性を高めることである」と説明しています。

「Fogo de Chao」のレストランを訪れる人々は、専用アプリをスマートフォンにダウンロードすることによって牛肉の起源を辿ることができます。レストランのメニューにはアプリでスキャンするためのQRコードが記載されているため、そのコードをカメラでスキャンすることによって肉の情報にアクセスすることができます。

「Fogo de Chao」のCEOであるBarry McGowan氏は『ブロックチェーン技術を導入することによって食品サプライチェーンが大幅に改善される』と説明しています。安心して食べることができる食品に対する需要が高まっている現代社会において、このようなサービスは多くの消費者に求められるサービスであると言えるでしょう。

これまでにも牛肉の起源をたどることができるサービスは複数発表されていましたが、実際にレストランで食べる牛肉の歴史を確認することができるサービスは報告されていませんでした。料理が運ばれてくるまでにその牛肉の歴史を確認できるサービスに対して利用者からどのような反響が寄せられるのかにも注目です。

>「Fogo de Chao」の公式サイトはこちら


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