仮想通貨市場の価格上昇は現在落ち着いてきており、2019年4月13日時点ではやや下落する傾向が見られ始めています。多くの専門家たちはビットコインはすでに底打ちしていると語っていますが、米国の格付け機関である「Weiss Ratings」や資産運用会社「Lucid Investments」のTyler Jenks(タイラー・ジェンクス)氏などは、近いうちにBTC価格が大きく下落する可能性があると警告しています。
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Weiss Ratings:独自モデルで「44万円」と予想
ビットコイン(BTC)の価格は、今月4日に59万円近くまで上昇して以降は横ばいの状態が続いており、現在はやや下落する傾向が強まってきています。11日には一時的に60万円に達する動きも見られましたが、その後はすぐ下落しており、先日12日時点では「1BTC=55万円」まで下落しています。
ビットコインの価格上昇が今後も継続するかどうかに関しては意見が割れていますが、米国の有名な格付け機関である「Weiss Ratings」は、ビットコインは現在「買われ過ぎ」の状態にあり、BTC価格は4,000ドル(約44.8万円)近くまで下落する可能性があると警告しています。
BTCは5,000ドルを下回りましたが、その後やや上昇しました。サポートは5,000ドルを保持しており、その他の仮想通貨も引き下げています。
市場は短期的に買われ過ぎており、我々のモデルは4,000ドルへの引き戻しを示しています。
「Weiss Ratings」は、独自のモデルに基づいてこの価格を導き出していますが、具体的なデータなどは公開していません。しかし、この予想が的中するのであれば、ビットコイン価格は大幅な価格急騰を記録した4月2日の金額よりもさらに下がることになるため、仮想通貨市場全体にも影響が出ると予想されます。
「1BTC=11万円」の可能性も|Tyler Jenks
55万円までの下落は一時的なものであったものの、複数のアナリストは「この動きは下落の始まりに過ぎない」と語っています。実際にその後の回復でも57万円までしか回復しなかったことを考えると、これからさらに下落が続くことになるとも考えられます。
「弱気相場が終わった」と語っている専門家も多く存在していますが、資産運用会社「Lucid Investments」の社長であるTyler Jenks(タイラー・ジェンクス)氏は『ビットコインは近い将来、4,200ドル(約47万円)まで下落する可能性があり、よりひどい場合には1,000ドル(約11万円)まで下がる可能性もある』と語っています。
日足チャートで見た場合、200日移動平均線はまだ下向きでもあるため、ジェンクス氏の語るように47万円近くまで下落する可能性もあると予想されます。日足チャートで200日移動平均線を下回った際に40万円台のサポートラインを維持することができなければ、そこからさらに22万円、11万円へと下落する可能性もあると考えられます。
下落しても「22万円」は下回らない|アナリスト予測
現在のチャートの動きから考えると「さらなる底値更新」の可能性があるとも考えられますが、人気の仮想通貨アナリストである「planB」氏は最近『ビットコインは2,000ドル(約22万円)を下回ることはない』と語り、それを裏付ける複数の要因を説明しています。
また、別のアナリストである「@MoonOverlord」氏は、今年の1月に過去のデータに基づいて「ビットコインの価格上昇は5月頃に始まる可能性がある」との予想を語っています。
このような複数の予想を踏まえて総合的に考えると、ビットコイン価格は今回の下落で40万円台まで一度下落し、5月頃まで横ばいの状態が続いたのちに本格的な強気相場に突入することになるとも考えられます。このままビットコイン価格の下落が続くのであれば、今後注目すべきポイントは日足チャートでの200日移動平均線付近となるでしょう。
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