Softbank(ソフトバンク)が、デジタル通貨のウォレット機能を搭載したデビットカード「SBCウォレットカード(SBC Wallet Cards)」を導入することが明らかになりました。このウォレットカードは「ホットウォレット」と「コールドウォレット」を切り替えることができるほか、法定通貨とデジタル通貨を切り替えたり、残高情報をリアルタイムで確認したりできると伝えられています。
2019年12月3日追記:ソフトバンクの広報担当者は、今回の報道の後に「一連の報道内容は同社が発表したものではない」と否定しています。
こちらから読む:bitFlyer、BTG相当の”日本円”付与へ「国内ニュース」
ソフトバンクの「SBCウォレットカード」とは
Softbank(ソフトバンク)が発行する「SBCウォレットカード(SBC Wallet Cards)」は、カード・処理・モバイル決済関連の事業を手掛けている企業「Dynamics」社と共に開発されていると伝えられています。「Softbank」は2018年10月に公開したプレスリリースで「Dynamics」と協力してモバイル通信チップを組み込んだカードを日本で展開していく計画を明らかにしていました。
2019年12月1日に英語のプレスリリース配信サイト「PRNewswire」に投稿された内容によると、「SBCウォレットカード」は2019年11月27日に日本で正式にリリースされており、従来のデビットカードのように使えるだけでなく、法定通貨とデジタル通貨の両方を切り替えて使用することができると説明されています。
「SBCウォレットカード」には、
・Wi-Fi機能
・法定通貨・デジタル通貨の切り替えボタン
・情報表示画面
が組み込まれており、Wi-Fi機能がオンになるとインターネットに接続された”ホットウォレット”が起動し、Wi-Fiがオフになるとインターネットから遮断された安全な”コールドウォレット“で資産が保管される仕様になっているとのことです。
プレスリリースでは「SBCウォレットカード」が登場することによって「カード発行前の準備時間が大幅に短縮されると共に複数のカードの発行コストが削減される」とされており「ユーザー・販売者・発行者の関係も大幅に強化されるため、盗難が発生した場合にも迅速に対応することができる」と説明されています。
「SBCウォレットカード」は最初に日本で利用が開始され、将来的には「東南アジア・韓国・米国・ドバイ」でも展開される予定とのことです。
(参照元:PRNewswire)
追記:Softbankは報道内容を否定
(追記:2019年12月3日)
「SBCウォレットカード」の発行に関しては国内外のメディアで広く報じられていたものの、その後「Softbank(ソフトバンク)」の広報担当者が一連の報道内容を否定していることが複数の報道で明らかになりました。
「PRNewswire」で公開されたプレスリリースでは「ソフトバンク」の名称が使用されているものの、最新の報道では”このプレスリリースはソフトバンクが出したものではない”とされており、ソフトバンク社は現在、米国のソフトバンクを含めて様々な関係者に確認をとっている段階だと伝えられています。
また「Coindesk Japan」の報道によると、日本のソフトバンク広報担当者はプレスリリース内に書かれている”Softbank SBC プロジェクトリーダーのコメント”に関して『知らないところでコメントされている』と語ったと伝えられています。
2018年に「ソフトバンク」と「ソフトバンク・コマース&サービス」が「Dynamics社」との協業に合意したことは事実であるものの、現時点ではそれ以上の発表はないと伝えられています。