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メキシコ初の「暗号資産対応VISAデビットカード」発行:Tauros×DASH


メキシコを拠点とする暗号資産取引所「Tauros(タウロス)」は2020年8月5日に、ダッシュ(DASH)と協力して同地域で初となる仮想通貨対応のVisaデビットカードを発売したことを発表しました。

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カード利用者には「2%のDASH」還元

メキシコを拠点とする暗号資産取引所「Tauros(タウロス)」は2020年8月5日に「Dashpay」との提携を通じて同国初となる仮想通貨対応のVisaデビットカードを発行したことを発表しました。

「CryptoBack®」と呼ばれるこのサービスを使用すると、カード支払いを行う度に”支払い金額2%”に相当する仮想通貨ダッシュ(DASH)を獲得することができると説明されています。


「Dashpay」との提携を通じてメキシコで初めてお届けする「CryptoBack®」は、カードを使用して購入する度に2%のDASHを獲得できる唯一のシステムです?

今回発表された仮想通貨対応のVisaデビットカードは、メキシコに住む「Tauros」利用者のみが利用できるカードとなっており、DASHで2%還元を受けることができるだけでなく、自分が保有している仮想通貨を使用して支払いを行うこともできると伝えられています。

また、このカードはVisaデビットカードであるため、メキシコ国内のVisa対応店舗全てで使用することができ、利用可能店舗は数百万店舗にのぼると伝えられています。暗号資産で支払いが行われた場合には、暗号資産がメキシコペソに自動交換された上で店舗側に支払われる仕組みとなっているため、支払いを受ける店舗も仮想通貨のボラティリティ(価格変動率)を気にすることなく支払いを受けることができます。

低接触決済はパンデミック後の新常識

「Dash Core Group」の事業開発責任者であるErnesto Contreras氏は『新型コロナウイルスでソーシャルディスタンスが求められている現在社会では、仮想通貨決済のような低接触決済手段が新しい常識になる』と語っています。

私たちは「Tauros」と協力してメキシコのエコシステムを拡大し続け、ラテンアメリカをリードするより優れた、より簡単なソリューションを開発しています。Dashユーザーは通常のデビットカードを受け入れている何百万もの店舗でDashを使用できるようになりました。これらの店舗にはレストラン・オンラインショップ・小売店などが含まれます。

新型コロナウイルスの影響でソーシャルディスタンスが求められるようになり支払いの状況が変化したことを考えると、仮想通貨はより多くの製品とより良いソリューションに進化する必要があります。これはオンラインショッピングや低接触経済を可能にするパンデミック後の新しい常識です。

DASHはマネーロンダリング(資金洗浄)などの懸念によって日本国内では取引することができなくなりましたが、その他の国では決済手段として広く活用されており、ベネズエラなどの地域でもDASH決済が活発化していることが報告されています。

ダッシュは”匿名通貨”として広く認識されていますが、DASHの関係者などは『そのような認識は誤解だ』と説明しており、日本国内でもそのような誤解を解いて、再び日本国内の取引所にDASHを上場させるための取り組みなども進められています。

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