暗号資産取引所「bitbank(ビットバンク)」は2020年8月21日のツイートで「Flare Networks(フレア・ ネットワークス)」が実施を予定している「XRP保有者に対する”Sparkトークン”エアドロップ(仮想通貨の無料配布)」への対応を検討していることを明らかにしました。
こちらから読む:OKCoinJapan、暗号資産の”現物取引サービス”提供開始「国内ニュース」
Flare Networks(フレア・ ネットワークス)とは
Flare Networks(フレア・ ネットワークス)は、スマートコントラクトを実行するイーサリアムの根幹技術である「Ethereum Virtual Machine(EVM)」を統合することによって、XRPの土台となっている「XRP Ledger」で”スマートコントラクト”を活用できるようにするプロジェクトであり、Ripple(リップル)社の投資部門である「Xpring」も出資を行っています。
Flare Networksは2020年8月10日のブログ投稿で今後の計画や詳細などを明らかにした際に、仮想通貨XRPを保有している人々に対して1:1の割合で「Sparkトークン」を付与するエアドロップを実施することを発表しています。
「Sparkトークン」はネットワークのガバナンストークンとしての役割などを担うトークンとなっているため、Flareシステムの投票などで使用することができます。また実際にFlare上のスマートコントラクトを作動させるためには、Sparkを担保にして発行される「FXRP」の発行が必要になります。
Sparkトークンの総発行枚数はXRPの総発行枚数と同量の「1,000億枚」に設定されており、エアドロップ時には現在のXRP流通量にあたる450億枚が配布され、残りの550億枚は運営側で保管されることになっています。
ビットバンク「エアドロップへの対応」を検討
「Sparkトークン」の受け取り方はトークンを欲しい人だけが任意で申請を行う必要がある「オプトイン方式」となっているため、ハードフォークのようにXRP保有者全員が受け取れるわけではありませんが、日本の暗号資産取引所「bitbank(ビットバンク)」は先日21日のツイートでビットバンクがFlare Networksへの対応を検討していることを明らかにしています。
現段階でXRP保有者が「Sparkトークン」を受け取るためには、エアドロップに対応したウォレットなどにXRPを移動してやや複雑な申請作業などを行う必要がありますが、ビットバンクが正式に対応すればビットバンクでXRPを有しているだけで「Sparkトークン」を受け取ることができるようになると期待されます。
現時点では「検討している」ということしか報告されていないため正式に確定した訳ではありませんが、同ツイートのコメント欄では”正式な対応発表”を望む声が数多く投稿されています。
日本国内の暗号資産取引所で「Flare Networks」についての対応方針を発表したのは現時点でビットバンクのみとなっているため、コミュニティの間では『対応が決定すれば保有しているXRPをビットバンクに移動する』といった意見も多数出ていますが、今後はその他の暗号資産取引所からも同様の発表が行われる可能性があるため、今後の発表にも注目です。
ウォレットアプリ「XUMM」では既に申請が可能
なお「Sparkトークン」を受け取るためのオプトイン申請は、XRP Labsが開発・提供しているウォレットアプリ「XUMM」で既に行うことができるようになっているため、XUMMでXRPを保管している方であれば「XUMMユーザー専用のオプトイン申請ツール」を利用して必要な手続きを行うことによって申請することができます。
このツールでは「免責事項」を確認して「XUMMでのサインイン」を行い、Sparkトークンを受け取るための「ETH互換ウォレットアドレス」を入力することによってオプトイン申請を行うことができるようになっています。
この方法で1度オプトイン申請を行った場合には、登録したXUMMウォレットでXRP保有量が変化した場合でも、再度申請し直す必要はありません。最終的な「Sparkトークンの付与数量」は、XRP保有量を確認するためのスナップショットが撮られたタイミングで決定することになっています。
こちらの記事もあわせてどうぞ
2020年8月22日|エックスアールピー(XRP)の価格
エックスアールピー(XRP)の価格は今月2日と18日に34円付近まで回復したものの、その後はやや下落しており、2020年8月22日時点では「1XRP=29.43円」で取引されています。