ブロックチェーンゲームなどの開発を行なっている「double jump.tokyo」は2021年3月23日に、同社が運営しているブロックチェーンゲーム開発支援サービス「MCH+」に参画する計4つのブロックチェーンゲームタイトルが、ETHよりも安価なトランザクション手数料を実現している「Polygon」に対応することを発表しました。
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「オンチェーンにおけるNFTの流動性回復」に期待
double jump.tokyoは2021年3月23日に、同社が運営しているブロックチェーンゲーム開発支援サービス「MCH+」に参画する以下4つのブロックチェーンゲームタイトルが、Matic Network社が提供する「Polygon(旧:Matic Network)」に対応することを発表しました。
【Polygon対応を行うブロックチェーンゲームタイトル】
- My Crypto Heroes
- BRAVE FRONTIER HEROES
- CryptoSpells
- CHOJO
PolygonはEthereumブロックチェーンのサイドにネットワークを作成して取引処理を代行することによってスケーラビリティ問題(取引手数料高騰・送金遅延などの問題)を解決する”レイヤー2ソリューション”であり、展開されているDAppsは90以上、過去のトランザクション数は約700万回、ユーザー数は約20万人と急速に普及してきています。
イーサリアム上では2020年頃からDeFi(分散型金融)関連の製品が増加したことによってトランザクション手数料が著しく上昇しているため、各ブロックチェーンゲームで発行されるNFTの流動性が低下していましたが、今回の対応によってオフチェーンにあるNFTをPolygon上にも転送できるようになるため、オンチェーンにおけるNFTの流動性が回復すると期待されています。
なお今回のPolygon対応は、MCH+パートナーのマルチブロックチェーン対応を支援し、統一的なアセット情報取得と利用を実現する「Asset Mirroring System(AMS)」を通じて行われているとも説明されており、国内ブロックチェーンゲームのマルチチェーン対応は今回が初の事例だと報告されています。
Asset Mirroring System(AMS)はトランザクション手数料やスケーラビリティの課題を抱えるブロックチェーンに対して、NFTを持つユーザー・事業者が自由に選択できるようにすることを目的としたシステムであり、『AMSが保有するNFT管理機能とマーケットのような外部サービスを接続することによって、トランザクション手数料を抑えたNFTのコラボレーションを実現することができる』と説明されています。
Polygonへの対応はその他の国内企業からも発表されており、先月10日には「株式会社スマートアプリ」もガス代高騰問題に対処するためにPolygonと提携したことを発表しています。