ヨーロッパ最大級の暗号資産取引所「Bitstamp(ビットスタンプ)」は2021年6月3日に、ゲームにビットコイン報酬機能を導入できるプラグインなどを提供している決済プラットフォーム「ZEBEDEE」と提携したことを発表しました。今回の提携によって、BTC報酬を獲得できる「CS:GO」の試合開催が予定されている他、ゲーム内で獲得したBTCの換金もより簡単になると報告されています。
Bitstamp:BTCゲームで知られる「ZEBEDEE」と提携
Bitstamp(ビットスタンプ)は2021年6月3日に、世界的に人気のFPSゲーム「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ(CS:GO)」にビットコイン報酬機能を組み込んだことなどで知られるバーチャル世界向けの決済プラットフォーム「ZEBEDEE」と提携したことを発表しました。
「ZEBEDEE」はビットコインでゲームをプレイしたり、メッセージングアプリ内で支払いを行ったり、ライブ配信で寄付を集めたりすることができる仮想通貨ウォレットなどを提供しており、ゲーム内にビットコイン報酬機能を組み込むことができる「Infuse」と呼ばれるプラグインを提供していることでも知られています。
このプラグインは少額のビットコインを安い手数料で瞬時に送金することができる技術「Lightning Network(ライトニングネットワーク)」を活用しているため、Infuseを実装した「CS:GO」のサーバーを利用しているプレイヤーは少額のBTCを入金してそのBTCを賭けながらゲームを楽しむことができるようになっています。
ZEBEDEEの技術を活用した「CS:GO」などのゲームは既に1万人以上にプレイされており、そのようなプレイヤーは稼いだBTCをZEBEDEEウォレットに引き出していましたが、Bitstampは『これまではゲームで稼いだBTCを他の通貨に交換したり、支払いに使用したりするのは困難だった』と述べており、『私たちは現在、ZEBEDEEと提携してそのような問題を解決し、ビットコインゲームの経済的可能性を次のレベルへと引き上げている』と説明しています。
ビットスタンプ後援の「CS:GO試合」などを開催
具体的な取り組みとしては、2021年6月4日〜5日にかけてマイアミとオンラインで開催されるカンファレンス「Bitcoin 2021」のゲームイベント「MintGox Esports Arena」でビットスタンプが後援する「CS:GO」の試合が行われることになっており、ビットスタンプは試合の賞金として0.5BTCを寄付していると報告されています。
また、この他にも「Bitstamp」のユーザーは自分のアカウント情報を使用して「ZEBEDEE」ウォレットにウォレットにログインできるため、Infuseの技術を活用したゲームで獲得したビットコインを簡単に移動して別の通貨に交換できるということも報告されているため、今後は『ゲーム内でBTCを獲得して、取引所で換金する』といったことがより身近になっていくと期待されます。