韓国の裁判所がLUNA・LUNC・USTCなどの開発で知られる「Terraform Labs」の共同創設者Do Kwon(ドゥ・クウォン)氏ら6人の逮捕状を発付したことが地元メディア「朝鮮日報」の報道で明らかになりました。
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Do Kwon氏など「Terraform Labs関係者」に逮捕状
韓国の裁判所がLUNA・LUNC・USTCなどの開発で知られる「Terraform Labs」の共同創設者Do Kwon(ドゥ・クウォン)氏ら6人の逮捕状を発付したことが地元メディア「朝鮮日報」の報道で明らかになりました。
「朝鮮日報」の報道によると、ソウルの裁判所は「資本市場及び金融投資業に関する法律(資本市場法)(*1)」に違反した疑いでDo Kwon氏や、Terraform Labs創設メンバーのNicholas Platias氏、その他職員・関係者など計6名に対する逮捕状を発行したとのことで、対象となる人物はシンガポールに滞在していると報じられています。
(*1)資本市場法:資本市場における金融革新と公正な競争を促進し、投資家を保護し、金融投資業を健全に育成することにより、資本市場の公正性・信頼性及び効率性を高め、国民経済の発展に貢献することを目的とした法律。
検察当局は仮想通貨「LUNA」を投資契約証券に該当すると判断した上で、Do Kwon氏ら6名に「資本市場法違反」を容疑をかけており、Do Kwon氏らは詐欺的な不正取引を行なったと指摘しています。
また、検察は有効期間が1年の今回の逮捕令状に基づいて国際指名手配・パスポートの無効化などの措置を取っていく予定であるとも報じられています。
LUNA・USTの価格暴落とその後について
「Terraform Labs」は、米ドルに連動したアルゴリズム型ステーブルコイン「Terra USD(UST)」やUSTの価格安定を支える「Terra(LUNA)」などの開発で知られていましたが、2022年5月にUST価格連動が崩壊したことによってLUNA価格も99%暴落、結果として新しい「LUNA」が誕生し、旧UST・旧LUNAは現在「USTC・LUNC」として使用されています。
USTC・LUNCの価格暴落後もバリデータなどを中心としたコミュニティによって「LUNC・USTCの復旧に向けた取り組み」が進められており、一部では「LUNC・USTCの価格回復におけるDo Kwon氏の重要性」などを語る声もみられていましたが、今回の報道ではDo Kwon氏らに逮捕状が出されたことが報じられています。
最近ではLUNC供給量削減に向けた「1.2% Tax Burn」や、ステーキングを可能にする「委任・ステーキング再有効化」などの改善提案が採用されており、LUNC価格も上昇していたため、今回の報道による価格への影響などにも注目が集まっています。