イギリス・ロンドンに本社を構える大手銀行「HSBC」が、暗号資産・NFT・メタバースなどに関する商標を米国特許商標庁(USPTO)に申請したことが明らかになりました。
HSBCグループのCEOは以前『仮想通貨に消極的だ』と語っていましたが、今回の商標では暗号資産関連の様々なサービス提供が示唆されています。
仮想通貨の交換+送金などの項目も
イギリス・ロンドンに本社を構える大手銀行「HSBC」が、暗号資産・NFT・メタバースなどに関する商標を米国特許商標庁(USPTO)に申請したことが明らかになりました。
USPTO公認の商標弁護士であるMike Kondoudis氏の報告によると、HSBCは2022年12月15日に「NFT・仮想通貨の交換+送金・バーチャルクレジットカード処理」などに関連するサービスの名称とロゴの商標登録を出願したとのことで、シリアルナンバーは「97718803」と「97718583」とされています。
具体的には以下のような内容が含まれているため、暗号資産・メタバース・NFTなどに関連する幅広いサービス提供が計画されていると予想されます。
- ダウンロード可能な仮想商品、オンライン仮想世界で使用するための銀行カード・キャッシュカード・小切手カード・デビットカード・クレジットカード・チャージカードを特徴とするコンピュータプログラム、NFT認証されたダウンロード可能なデジタルファイル、NFT認証されたダウンロード可能な音楽ファイル、NFT認証されたアートワーク・テキスト・オーディオ・ビデオを含むマルチメディアファイルのダウンロード
- メタバースにおける仮想クレジットカード、仮想デビットカード・仮想プリペイドカード・仮想支払カード取引の処理、メタバースにおける支払処理サービス、クレジットカード・プリペイドカード・ギフトカード・支払カード取引処理サービス、メタバースや他の仮想世界における金融情報の提供、ホームバンキングサービス、仮想通貨交換、仮想通貨の電子送金
- エンターテインメントサービス、ユーザーがレクリエーション・レジャー・エンターテインメント目的で交流できる仮想環境の提供、金融・仮想通貨・NFTの分野におけるメタバースイベントやパフォーマンスの主催
- デジタル資産・NFT・メタバース・仮想世界のためのオンラインコミュニティ、オンライン非ダウンロード型仮想商品・NFTの提供、前述のすべてに関連した情報・コンサルティング・助言サービスの提供(メタバースやその他の仮想世界において当該サービスが提供される場合を含む)
HSBCは今年3月に、人気のメタバースプラットフォームである「The Sandbox」と提携してメタバースに参加していましたが、HSBCグループのCEOであるノエル・クイン氏は9月に『HSBCは他の銀行よりも仮想通貨に消極的だ』と語っていたため、HSBCの今後の取り組みには注目が集まっています。
暗号資産・メタバース・NFT関連の商標を出願する企業は増えてきており、これまでには「Reebok」や「ジャックダニエル」が商標出願したことなども報告されています。