重要視されていた3万ドルを突破
ビットコイン(BTC)の価格は2023年6月22日の午前1時頃に、重要視されていた30,000ドル(約425万円)のラインを突破しました。
30,000ドル突破後は30,800ドル(約437万円)付近まで上昇したものの、その後は再び3万ドル付近まで下落しており、記事執筆時点では「1BTC=30,000ドル」付近で推移しています。
ビットコイン価格上昇の背景は?
仮想通貨市場では、米国証券取引委員会(SEC)が主要な暗号資産を”有価証券に該当する”と名指しして複数の暗号資産取引所を提訴したことなどを受けて価格の下落・低迷が続いていましたが、その一方では有価証券には該当しない可能性が高いと見られている”BTC”のドミナンスが50%を超えていました。
BTCドミナンスが50%超え
また、米国の規制当局が仮想通貨に対して厳しい措置を続けている一方では、香港で仮想通貨関連企業の受け入れが進んでおり、今月10日には香港の立法機関の議員であるジョニー・エン氏が「暗号資産取引所を全面的にサポートする方針」を示していたため、香港を含めた米国外での仮想通貨市場活性化にも期待が高まっていました。
香港議員が全面サポートを表明
さらにその後は、懸念されていた「Binance USの資産凍結に関する問題」も解決、最近では世界最大の資産運用会社である「BlackRock」や「WisdomTree」などが現物ビットコインETFを申請してしていたため、一連のニュースなどがビットコインの価格上昇につながっていると考えられます。
BTCの半減期も来年に予定
今後注目の壁は31,000ドル?
ビットコイン価格が30,000ドルを突破したことによって、仮想通貨業界では「本格的な強気相場の到来」に期待が高まっていますが、記事執筆時点では2023年4月14日に突破できなかった「31,000ドル(約440万円)」の壁が越えられていないため、今後は31,000ドルの抵抗線を突破できるかが重要になると予想されます。
31,000ドル付近の価格帯は2021年頃にも意識されていた重要ラインでもあるため、このラインを突破することができれば再び本格的な強気相場が始まる可能性があると期待されます。
仮想通貨規制の強化・トラベルルールへの対応・大手企業や規制当局の取締強化などによって、各種仮想通貨の利便性はやや損なわれてきており、上場廃止や市場撤退などの発表も増えてきているため、今後も更なる下落には警戒が必要ですが、著名アナリストなどは以前からBTCの将来に強気な予想を語っていたため、今後の動きには注目が集まります。
人気のBTC価格予想記事はこちら