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JPYC×北國銀行「預金型・資金移動業型ステーブルコインの相互交換」に向けて共同検討開始

「預金型のトチカ」と「資金移動業型のJPYC」で連携

日本円ステーブルコインを展開しているJPYC株式会社は2024年5月23日に、北國銀行やDigital Platformer株式会社と共に「預金型・資金移動業型ステーブルコインの連携」に関する共同検討を開始したことを発表しました。

JPYCは、日本の法律上で前払式支払手段に該当する「プリペイド型のステーブルコイン」を展開していますが、現在は電子決済手段に該当する「資金移動業型ステーブルコイン」の発行に向けて資金移動業・電子決済手段等取引業のライセンス登録に向けた取り組みを進めています。

北國銀行は2024年4月1日に日本初の預金型ステーブルコインとなる「トチカ」のサービス提供を開始していましたが、今回の共同検討では預金型ステーブルコインである「トチカ」と資金移動業型ステーブルコインである「JPYC」の相互交換を実現することを目指すと説明されています。

幅広い分野でのステーブルコイン利用拡大に向けて

JPYC社と北國銀行は、最初に「預金型のトチカ」を「資金移動業型のJPYC」に交換できるようにすることで、決済や送金など幅広い分野でステーブルコインの利用拡大を目指すと説明しています。

預金型ステーブルコインを資金移動業型ステーブルコインに交換できるようになることによって、ユーザーはパブリックチェーンにアクセスできるようになり、利用可能地域を拡大させ、利用用途も増加させることができると期待されています。

当初の検討内容イメージ(画像:JPYC株式会社)

なお、この交換は「JPYC社の電子決済等取扱業ライセンス取得」や「資金移動業型JPYCの発行」を前提としたもので、資金移動業型JPYCの発行は2024年夏頃を予定しているとのことです。

また、Digital Platformer社は「電子決済等取扱業」のライセンス取得を目指しているとのことで、このライセンスを取得することができれば「預金型トチカとステーブルコインの交換サービス」が提供できるようになるため、「JPYCからトチカへの交換」が可能になるとされています。

将来の検討内容イメージ(画像:JPYC株式会社)

「ステーブルコイン専用取引所」も提供予定

今回の発表では、JPYC社が海外ステーブルコインと国内ステーブルコインを交換できる「ステーブルコイン専用取引所サービス」の提供を2024年秋以降に予定していることも明かされています。

JPYC社が「電子決済手段等取引業」のライセンスを取得すると「海外発行電子決済手段を含むステーブルコイン同士の交換サービス」を提供できるようになるとのことで、これによって専用取引所サービスの提供が可能になると報告されています。

将来的には「預金型トチカと海外ステーブルコインの交換の実現可能性」についても検討される予定で、この交換が可能になれば預金型ステーブルコインからパブリックチェーンで展開されている海外ステーブルコインへの流通が可能になるため、国内初の取り組みとなるとも説明されています。

将来の検討内容イメージ(画像:JPYC株式会社)

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