海外送金に日本円ステーブルコイン活用|JPYCが「Kyodai Remittance」と提携検討

by BITTIMES

資金移動業型のステーブルコイン発行へ

日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行しているJPYC株式会社は2023年12月8日に、海外送金サービス「Kyodai Remittance」を運営している「株式会社ウニードス」と業務提携に向けた共同検討を開始したことを発表しました。

KYODAI Remittance(キョウダイレミッタンス)は、在留外国人の郷里送金を主な対象として2010年6月から開始された海外送金サービスであり、200以上の国や地域に最短10分・格安で送金することが可能、2022年11月時点の累計送金取扱件数は560万件以上に成長していると報告されています。

今回の業務提携は「資金移動業型電子決済手段に該当する日本円連動ステーブルコインの発行」を目指すもので、このステーブルコインは全てのユーザーが日本円に償還できるため、より自由度が高く幅広い分野での利活用が期待されると説明されています。

セキュリティ対策や技術的な面では、JPYCと同様にステーブルコインの世界規格であるCentre.io準拠を目指すとのことで、不正アドレスをブロックするブロックリスト機能や、脆弱性に対応するためのアップグレード機能など、マネーロンダリングやテロ資金供与に対応できるスマートコントラクトによって、世界最高水準の安全性・堅牢性を実現していくと説明されています。

JPYC株式会社は、株式会社ウニードスとの共同検討開始について次のようにコメントしています。

2021年1月に日本円ステーブルコインのJPYCを発行してから2年以上の実績を積み上げてまいりました。今年8月には累計発行額が20億円を突破するなど、多くの方に利用されてきました。これからのデジタル社会におけるブロックチェーンをベースとしたステーブルコインは、決済手段における重要なインフラとして大きな期待が寄せられていると感じます。

また、改正資金決済法によって日本におけるステーブルコインの枠組みが定まったことで、償還可能な日本円ステーブルコインが発行可能となり、Web3業界における大きな一歩を踏み出したと確信しております。

今回のKyodai Remittanceとの新規ステーブルコインへの検討においては、弊社がステーブルコインにおいて最も重要だと考えている、パブリックチェーン上で運用され世界で統一された規格であるべきという基本理念と、Kyodai Remittanceの海外送金とのシナジーが非常に高く、この業務提携の実現によって大きな変革を起こせると考えております。

また、JPYCでも将来的に償還可能な日本円ステーブルコインの発行を目指しており、この度の検討は実現への重要なステップと考えております。今後償還可能な日本円ステーブルコインの発行実現に向け、さらなる努力を重ねてまいります。

なお、JPYCは先月末に、ステーブルコイン発行基盤「Progmat Coin」を活用して、改正資金決済法に準拠した「電子決済手段に該当する信託型のJPYC」を発行する計画も発表しています。

>>ステーブルコイン関連の最新記事はこちら

JPYC発表

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

製薬・ヘルスケア大手Roche(ロシュ)Symbol基盤の「dHealth Network」に参加

製薬・ヘルスケア大手Roche(ロシュ)Symbol基盤の「dHealth Network」に参加

仮想通貨が稼げる「駐車場情報共有アプリ」を発表:自動車部品大手Continental

仮想通貨が稼げる「駐車場情報共有アプリ」を発表:自動車部品大手Continental

ユーザー資産の保護と事故ゼロの記録|CoinExの暗号資産セキュリティへの取り組み

ユーザー資産の保護と事故ゼロの記録|CoinExの暗号資産セキュリティへの取り組み

ビットポイントジャパン「独自のブロックチェーン基盤」開発へ|Stake Technologiesと協力

ビットポイントジャパン「独自のブロックチェーン基盤」開発へ|Stake Technologiesと協力

日本銀行:中央銀行デジタル通貨の実証実験「2021年春」に開始|民間事業者とも連携

日本銀行:中央銀行デジタル通貨の実証実験「2021年春」に開始|民間事業者とも連携

GMOコイン「法人口座向けの暗号資産現物取引サービス」提供へ

GMOコイン「法人口座向けの暗号資産現物取引サービス」提供へ

注目度の高い仮想通貨ニュース

無登録の仮想通貨サービス利用に「FBI」が警告|捜査の影響を受ける可能性も

無登録の仮想通貨サービス利用に「FBI」が警告|捜査の影響を受ける可能性も

シバイヌDEX「ShibaSwap」Shibariumサポートへ|ローンチパッドなども提供予定

シバイヌDEX「ShibaSwap」Shibariumサポートへ|ローンチパッドなども提供予定

ワールドコイン(WLD)「PayPal・OpenAIとの提携」を検討=報道

ワールドコイン(WLD)「PayPal・OpenAIとの提携」を検討=報道

Trust Wallet「iOS・iMessageの脆弱性」について警告|仮想通貨保有者も標的になる可能性

Trust Wallet「iOS・iMessageの脆弱性」について警告|仮想通貨保有者も標的になる可能性

SHIB提携のD3:BTC半減期記念で「半額クーポンコード」発行|新ドメインも提供予定

SHIB提携のD3:BTC半減期記念で「半額クーポンコード」発行|新ドメインも提供予定

カルダノのオープンソース開発を推進「PRAGMA」設立|dcSpark・Sundae Labsなども参加

カルダノのオープンソース開発を推進「PRAGMA」設立|dcSpark・Sundae Labsなども参加

仮想通貨の時価総額「2024年末までに5兆ドルまで倍増する」リップル社CEO

仮想通貨の時価総額「2024年末までに5兆ドルまで倍増する」リップル社CEO

SMOGが第1回目のエアドロップを実施、シーズン1では8回に渡ってトークンを配布予定

SMOGが第1回目のエアドロップを実施、シーズン1では8回に渡ってトークンを配布予定

NFTDrive:Symbol・Ethereum・Polygon対応の「カード型ウォレット」販売開始

NFTDrive:Symbol・Ethereum・Polygon対応の「カード型ウォレット」販売開始

大手仮想通貨取引所BINANCE「初の取締役会」を設置

大手仮想通貨取引所BINANCE「初の取締役会」を設置

「ビットコインはまだまだこれから」SkyBridge創業者の強気なBTC価格予想

「ビットコインはまだまだこれから」SkyBridge創業者の強気なBTC価格予想

ユニボット保有者の撤退相次ぐ、日本の投資家がビットボットプレセールに注目?

ユニボット保有者の撤退相次ぐ、日本の投資家がビットボットプレセールに注目?

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

仮想通貨まとめ一覧

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

Flare基盤のDeFi・DEX「BlazeSwap」とは?機能・使い方などを解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

ビットコイン「第4回目の半減期」完了|価格への影響や仕組みをわかりやすく解説

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

WoofSwapとは?Shibarium基盤トークンを売買できる分散型取引所(DEX)を紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

K9 Finance(KNINE)とは?Shibarium基盤のDeFiプラットフォームを紹介

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Bad Idea AI(BAD)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

Astar(ASTR)の「dApp Staking」でステーキングする方法|画像付きでわかりやすく解説

人気のタグから探す