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Wormhole「複数ブロックチェーン間のネイティブUSDT転送」を発表

Ethereum・Polygon・Avalancheなどに対応

仮想通貨のクロスチェーンブリッジを提供しているWormhole(ワームホール)は2024年7月9日に、複数のブロックチェーン間におけるネイティブUSDT転送を導入したことを発表しました。

このUSDT転送システムは「Wormholeのクロスチェーン機能」と「PancakeSwapおよびUniswap v3の集中流動性プール」を組み合わせたもので、以下7つのブロックチェーン間でネイティブUSDTを転送できるようになると説明されています。

Ethereum、Arbitrum、Base、Optimism、Polygon、BNB Chain、Avalanche間のネイティブUSDT転送を導入します。

これらの転送はワームホールによって実行されるもので、厳しいテストを完了したPancakeSwapとUniswap v3のDEXインフラを活用します。

簡単・安価にネイティブUSDTを転送

テザー(Tether/USDT)をブロックチェーン間で転送する際には、一般的にはラップドトークンが関係するため、転送に時間とコストがかかりますが、今回のシステムを利用すればより簡単・安価にネイティブUSDTを転送できるとされています。

具体的には、競争力のある手数料でUSDTを転送できる他、宛先チェーン上の資産を必要とせずにチェーン間でUSDTを移動させることが可能で、ユーザーフレンドリーなポータルアプリも提供されると報告されています。

各チェーンには、xUSDT(Wormhole USDT)とラップドUSDTの取引に使用するための「xUSDT / USDT」のプールが用意されるとのことで、このプールは一般的なUniswap v3 / PancakeSwapのプールであるため、全ての流動性プロバイダー(LP)が歓迎されると説明されています。

OptimismからBaseへUSDTを転送する場合の例を挙げると「Optimism上のUniswapでUSDTがxUSDTに交換され、xUSDTをBaseに転送した後に、Base上のUniswapでxUSDTがネイティブUSDTに交換される」という流れになります。

ウィジェット埋め込みツールも提供

ユーザーは「Portal Bridge」を使用することによってネイティブUSDT転送を開始することができるとのことで、開発者は「Wormhole Connect」を使用してアプリケーションにブリッジ機能を追加することもできるとされています。

Wormhole Connectのウィジェットを埋め込みたい場合は、上記のWormhole Connectページから行うことが可能で、ドキュメントも用意されています。

なお、ワームホールSDKを介したより高度な統合はまだサポートされていないものの、近日公開予定とされています。

ワームホールのネイティブUSDT転送が提供されることによって、チェーン間の流動性とユーザーアクセスが向上すると期待されています。

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