ソラナ上で「World ID」が利用可能に?ワールドコインが助成金受給者を発表

by BITTIMES

【今回のニュースの要点】

  • ワールドコインが助成金プログラム第1期の受給者リストを公開
  • 東京で「CryptoBar P2P」を展開する「BBB & Company」も選出
  • Wormholeチームはソラナ上で「World ID」を利用できるようにする
  • 助成金受給者リストと取り組みの概要も記載

>>米国初「ソラナ現物ETF」の申請報告も

助成金プログラム第1期の受給者リスト公開

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は2024年6月27日に、ワールドコインのコミュニティ助成金プログラム第1期の受給者リストを発表し、各プロジェクトの取り組みについて説明を行いました。

コミュニティ助成金プログラム第1期の受給者に選ばれたのは以下の16社で、日本でワールドコイン関連事業を展開している「BBB & Company」も選出されています。

  • Axiom
  • Proof of Passport
  • Farcaster Humaniser
  • Alphaday
  • Only Dust
  • Encode Club
  • Wormhole
  • zkSnap
  • TACEO
  • Cometh
  • Herodotus
  • World Poll
  • Agora
  • Fuzzing Labs
  • Satori
  • BBB & Company

ソラナ上で「World ID」が利用可能に?

特に注目を集めているのは、様々なブロックチェーンに対応した仮想通貨ブリッジを展開している「Wormhole(ワームホール)」との協力で、Wormholeチームはソラナ上で「World ID」を検証できるようにするための取り組みを行うと報告されています。

World IDは、ワールドコインが展開している"人間であること"を確認するための虹彩認証装置「Orb」で生体認証を行ったユーザーのみに発行されるデジタルIDのことを指します。

ソラナ(Solana/SOL)で「World ID」が利用可能になれば、Solana基盤の各種サービスで「人間であることを証明できるツール」を利用できるため、ボットの排除など様々なことが可能になり、Wolrd IDの利用範囲拡大にもつながると期待されています。

助成金受給者リストと取り組みの概要

ワールドコインのコミュニティ助成金プログラムにおける第1期受給者と、その概要については以下のように報告されています。

Axiom

Axiomは、World IDの証明検証をバッチ処理するためのユニバーサルGroth16検証回路のプロトタイプアプリケーションを開発している。

Worldcoinのオンチェーンインフラの主要なコストの一つは、World ID内でのSemaphoreインクルージョン証明を検証することであり、証明の集約は検証コストを分担するための重要なツールとなる。

Proof of Passport

Proof of Passportは、Worldcoinエコシステムのアプリケーションで使用される電子パスポート検証用の信頼性の高いフレームワークを構築することを目指している。

Proof of Passportは、オンチェーンで検証可能なIDがどのように存在できるかを探るために、Worldcoinの貢献チームと協力する。

Farcaster Humaniser

Farcaster Humaniserは、Farcaster上に構築されたアプリケーションで、アカウントの人間性を検証するための認証レイヤー。

Farcaster Humaniserを採用するアプリケーションは、ユーザーが人間であることを確認し、ボットのいないソーシャルスペースを作成することができる。

Alphaday

Alphadayは、DeFi・NFT・仮想通貨などを含むWeb3の世界を楽にナビゲートするための高いカスタマイズ性を備えたダッシュボードとシームレスなインターフェースを提供する。

Alphadayの使命は「ユーザーがお気に入りのプロジェクトをフォローして最新情報を把握し、お気に入りのdAppsを使用するために必要なすべてのツールを、使いやすいカスタマイズ可能なダッシュボードから提供すること」にある。

Alphadayは、すべての関連情報を1つのコミュニティダッシュボードに集約する「Worldcoinエコシステムダッシュボード」に取り組む。

Only Dust

OnlyDustは、オープンソースで貢献することによって開発者をブロックチェーンエコシステムに参加させるプラットフォーム。

OnlyDustは、Worldcoinの貢献チームと連携して、新しい開発者をアクティブなWorldcoinプロジェクトに結び付ける。

最初は主要なイーサリアム仮想マシン(EVM)互換のエコシステムで人間性を証明するためWorld IDブリッジ統合から開始し、Worldcoinプロジェクトと連携しながら、新しい開発者を引き付けるための取り組みを行う。

Encode Club

Encode Clubは、新興技術のトップ開発者、専門家、優秀な学生からなるグローバルコミュニティ。ハッカソン、ブートキャンプ、アクセラレーターなどの主要な教育プログラムを通じて、キャリアアップと変革をもたらす企業での働き方を支援する。

Encode ClubはWorldcoinのコア貢献者と協力して「8週間のWorldcoin教育シリーズ」を作成し、ライブワークショップやYouTubeコンテンツを通じて世界中の何千人もの人々の教育に取り組む。

Wormhole

Wormholeは、大規模なマルチチェーンアプリケーションとブリッジをサポートする相互運用プラットフォーム。

チームは、Solana上でのWorld ID検証を可能にするための取り組みを行う。World IDをSolanaに導入することによって、Solanaエコシステムに人間であることを証明できる重要なツールが装備される。

zkSnap

zkSnapプロトコルは、zkSnap プロトコルは、安全かつプライベートでスケーラブルな投票システムを提供することによって、ガバナンスシステムに革命をもたらす。共謀を防ぎながらプライバシーを確​​保することで、民主的な意思決定を可能にし、ユーザーの参加を促進する。

zkSnapチームは、Worldcoinの貢献者やコミュニティと密接に協力してプロトコルをさらに開発し、Worldcoinエコシステムでの使用例を探る。

TACEO

TACEOチームは、コミュニティ助成金プログラムの第0期にマルチパーティコンピューティング(MPC)で大きな進歩を遂げ、Worldcoinの以前の虹彩コードシステムを安全に削除できるようにした。

TACEOチームは最新のSMPC技術に取り組み、World ID認証済みユーザーのプライバシー保護をこれまでにないレベルに引き上げるための作業を続ける。

Cometh

Comethは、Passkeys、ERC-4337、SafeスマートアカウントをWorld Chainウォレット(例:World App)に統合するためのモバイルネイティブライブラリを作成する。このライブラリは、iOSとAndroidのプラットフォームの両方で動作する。

Herodotus

Herodotusチームは、スマートコントラクトがEthereumレイヤーにおける現在と過去のオンチェーンデータに同期アクセスできるようにする強力なデータアクセスミドルウェアを開発した。ストレージ証明を利用することで、様々なオンチェーン活用が可能になる。

同チームは、Worldcoinの貢献者と密接に協力し、ストレージ証明を通じてWorld Chainに信頼を必要としないクロスチェーン&歴史的データアクセスを提供し、多数のアプリケーションを実現する。

World Poll

World Pollは、World IDを使用して世界中のコミュニティとの信頼性のあるリアルタイムのフィードバックとエンゲージメントを実現する、ワンステップの安全なインセンティブ付きグローバルポーリングプラットフォーム。

World Pollチームは、Worldcoinの貢献者やコミュニティと緊密に協力して、さまざまな方法で使用できる便利なツールを提供する。

Agora

Agoraは今後数ヶ月間、ワールドコイン財団の貢献者と密接に協力して、Worldcoinの分散化に向けた詳細なガバナンスフレームワークとロードマップを提案するための研究とワークショップを実施する。

Fuzzing Labs

Fuzzing Labsチームは、Worldcoinの貢献者と密接に協力して、Worldcoinの虹彩認証装置「Orb」におけるOP-TEEセキュリティを強化し、ユーザーの生体認証データとトランザクションプロセスの保護を確保するための取り組みを行う。

Satori

Satoriは、World IDの証明のバッチ検証に取り組む。高速・スケーラブル・安価な証明集約方法を作成することで、コストを削減しながらユーザー体験を向上させ、単一障害点なしでネットワークを数桁拡張できる。

BBB & Company

BBB & Companyは、Orbオペレーターの1つであり、東京にある仮想通貨・テクノロジー愛好家のためのコミュニティスペース「CryptoBar P2P」を提供している。

日本全国で非公式のWorldcoinミートアップを開催することで、World IDの具体的な活用例を紹介し、World IDとWorldcoinの採用を促進することを目指している。

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