仮想通貨需要の急増と輸入統計
ブラジル国内の仮想通貨購入額が急増していることが複数メディアの報道で明らかになりました。
2024年1月から8月までの購入総額は123億7,000万ドル（約1兆8,555億円）に達し、すでに2023年の年間購入額を上回っていると報告されています。
ブラジルでは、海外から購入する仮想通貨は輸入として扱われているとのことで、今回の報道では2024年の8ヶ月間の購入額は前年同期比で66.7％増加していると伝えられています。この急増は、国内の仮想通貨に対する強い需要を反映しています。
購入された仮想通貨には、ビットコイン（BTC）などの分散型仮想通貨や、テザー（USDT）などのステーブルコインが含まれています。
ブラジル中央銀行統計部門のフェルナンド・ロチャ氏は、この増加について次のように説明しています。
取引所や仲介業者が顧客の需要に応えるために対応しているのです。このポートフォリオの一部は一般的に取引部分だけですが、企業に対して要求しているのは顧客です。
仮想通貨取引の収支不均衡と今後の展望
急増する購入額に対し、仮想通貨の輸出額は追いついていません。2024年の最初の8ヶ月間で、約115億4,000万ドル（約1兆7,310億円）の赤字が発生しています。この不均衡の要因としては、ブラジル国内での仮想通貨マイニングの困難さが挙げられます。
特に、他国と比較して高い電力コストが、国内でのマイニング事業の展開を妨げています。これらの条件が、仮想通貨の国内生産を制限し、輸入への依存を高めていると考えられます。
BRCGコンサルタント会社のパートナー、リヴィオ・リベイロ氏は、2024年末までにこの赤字が180億ドル（約2兆7,000億円）に達する可能性があると予測しています。
一方で、ブラジルは世界で最も多くの仮想通貨を保有している国のトップ10に入っています。この人気の高さが、今回の購入額急増の背景にあると考えられます。
仮想通貨市場の動向や規制の変化が注目される中、ブラジルの仮想通貨取引の今後の展開が注目されています。政府や金融機関は、この急速な成長に対応するための政策や対策を検討する必要があるかもしれません。
※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル=148.72円）
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Souce：Bitcoin.com報道
執筆・翻訳：BITTIMES 編集部
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