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仮想通貨全体が下落|総時価総額は2018年の最低水準を記録


仮想通貨市場では昨年末の最高値を記録して以降、長期的が下落が続いています。ここ数週間の間はビットコイン(BTC)などの銘柄でわずかに回復する傾向が見られていましたが、8月8日にはほぼ全ての暗号通貨が大幅に下落し、全体の時価総額は2018年で最も低い水準まで低下しています。

こちらから読む:7月から下落を予想していた仮想通貨取引所BitMEXのCEO

米国証券取引委員会(SEC)は8月8日、以前から多くの注目が集まっていたシカゴ・オプション取引所(CBOE)に関連するビットコインETF可否決定の発表を延期することを正式に発表しました。この発表の後、やや回復が見られていたビットコインの価格も大幅に下落し、発表以前は約80万円近くで取引されていたビットコインの価格は1日で10万円ほど下落し、一時的に70万円を下回っています。

2018年8月9日 ビットコインのチャート(出典:coingecko.com)

ビットコインと共にその他ほぼ全てのアルトコインも大きく下落しており、様々な通貨が2018年の最安値を更新しています。

時価総額トップ10位にランキングされている仮想通貨の価格推移(出典:coingecko.com)

CoinMarketCapのデータにも、仮想通貨全体の時価総額が2018年の最低値を下回ったことが現れており、2018年8月9日時点の総時価総額は、約2,215億ドル(約24兆3,650万円)となっています。

仮想通貨全体の総時価総額(出典:coinmarketcap.com)

今回の下落によって、リップル(XRP)ライトコイン(LTC)などの仮想通貨も底値を更新しており、サポートラインを抜けたことによって大きく下落しています。

今回発表されたCBOE関連のビットコインETFに関する可否判断は9月30日まで延期となっていますが、以前にも米国の投資会社「Direxion(ディレクシオン)」が申請していたビットコインETFの判断も9月21日まで延期されたことが発表されています。いくつかのメディアでは「SECがビットコインETFを承認する可能性は低い」とも報じられており、少なくとも2018年内に承認されることはないという見方も強まってきています。

世界的にも有名な複数の大物投資家たちは、2018年内にはさらに安値を更新するとの予想を語っていました。彼らの予想が正しいのであれば、今後もさらに下落が続くことも予想されます。