世界最大の国際送金会社の1社である「Ria Money Transfer(リア・マネー・トランスファー)」がRippleNet(リップルネット)に参加したことが明らかになりました。同社はRipple社が提供する「xCurrent」と呼ばれるソリューションを活用します。
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Ria Money Transferとは
Ria Money Transfer(リア・マネー・トランスファー)とは、アメリカ・カンザス州に本社を構える電子決済サービスプロバイダ「Euronet Worldwide(ユーロネットワールドワイド)」の子会社であり、世界最大の国際送金事業者の1つとして知られる大手送金会社です。
1987年に最初の店舗をオープンした同社は、北米、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、アフリカ、オンラインなどで代理店を展開しており、その取引額は年間400億ドル(約4.4兆円)を超えると言われています。
Ripple社は、2019年5月1日に「Ria Money Transfer」が、Ripple社の国際送金ネットワーク「RippleNet(リップルネット)」に参加したことを発表しました。
「年間400億ドル」の送金をさらに効率化
「Ria Money Transfer」は、Ripple社が提供する国際送金ソリューション「xCurrent」を利用して、世界中から200以上の金融機関が参加している送金ネットワークに接続し、取引を行います。
「xCurrent」は、主に金融機関や企業向けに提供されているソリューションであり、利用者は低コストかつ迅速な送金を行うことができるだけでなく、リアルタイムメッセージングを行うこともできるようになっており、取引前に決済内容の確認や決済後の着金確認も可能です。
世界155カ国以上の377,000以上の顧客にサービスを提供している「Ria Money Transfer」は、年間400億ドルの送金をより効率的に処理することを目指していると伝えられています。
RIA Financial ServicesのCEOであるJuan Bianchi氏は、RippleNetへの参加について次のように述べています。
Riaは、世界で2番目に大きな送金ネットワークと独自のテクノロジーで結び付けられた最高クラスのコンプライアンスプログラムを開発しました。RiaとRippleの統合は、潜在的なパートナーへのアクセスを容易にしつつ、より迅速で健全な送金手段をユーザーに提供するための革新的なインフラ構築に役立ちます。
時間はお客様やパートナーにとって非常に重要な通貨であるため、私たちは常にそれを念頭に置いてイノベーションに取り組んでいます。
Ripple社の幹部であるMarcus Treacher(マーカス・トリーチャー)氏は、RippleNetに参加することによって「Ria Money Transfer」がさらなるコスト削減を図ることができると説明しています。
Riaは世界で2番目に大きなネットワークを持つ、業界で最も優れた送金会社の1つであり、世界クラスのサービスでも知られています。RippleNetに参加することによって、Riaはパートナーのバリューチェーンを強化するだけでなく、顧客と企業両方のクライアントの送金時間と費用を改善し続けることができるでしょう。
RippleNetに参加する企業や金融機関は現在も続々と増え続けており、最近では世界最大級のメガバンク「HSBCホールディングス」の傘下にに属するサウジ・ブリティッシュ銀行(Saudi British Bank/SABB)もRipple社の技術を持ちいた国際送金サービスを開始したことを発表しています。「Ria Money Transfer」が参加したことによって、今後もより多くの機関がこの動きに続くことになると予想されます。
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