RippleNetとは?|各ソリューションの特徴や違い
Ripple(リップル)の提供するRippleNet(リップルネット)やxVia/xCurrent/xRapidなどのソリューションの特徴や違いなどをわかりやすく解説します。
こちらから読む:国際送金に変革を起こす時価総額第3位「Ripple(リップル)」関連記事
RippleNet(リップルネット)とは?
RippleNet(リップルネット)とは、銀行/送金業社/取引所/事業会社を継ぎ目なく繋ぐ、世界で唯一の法人向け国際送金ネットワークです。
RippleNetは、従来の国際送金に伴う「数日はかかる送金時間」や「高い手数料」などの問題を飛躍的に改善することができます。
このネットワークに参加するメンバーは、共通のルールを使用することにより、迅速かつ低コストで革新的な国際送金を実現することができます。
現在は200近くの企業や団体が参加しており、日本ではSBIホールディングスを主導とした「内外為替一元化コンソーシアム」が進行しています。
Ripple社は、RippleNetを支える共通のルールを、
・xVia
・xCurrent
・xRapid
と呼ばれる3つのソリューションとして提供することで、この革新的な国際送金を完結させています。
xVia(エックス・ヴィア)とは?
xVia(エックス・ヴィア)は、一般企業がRippleNetを経由して送金を行うためのソリューションです。
「Via」は「~を経由して」を意味します。
xViaの特徴
xViaは、請求書のような豊富な送金情報を添付することができるほか、リアルタイムで送金状況を確認することもできます。従来使用されていたデータの移動方法では、長い時間を必要とするだけでなく、多くのコストや手間をかける必要がありました。
xViaはこのような問題を解決し、より速く低コストな送金を可能にします。
またソフトウェアをインストールする必要が無いため、利用者は手軽にRippleNetに参加することができ、標準化されたAPIによって様々なサービスやネットワークから接続することができます。
xViaを採用している例
xViaは、主にこれまで銀行や送金業者を通じて国際送金を行っていた一般企業/送金業社/銀行向けに提供されています。
実際にxViaを採用している例としては、次のような団体が挙げられます。
- IFX(英国のFXコンサルタント会社)
- Currencies Direct(英国を本拠とする国際送金サービス・プロバイダ)
- TransferGo(英国を拠点とする出稼ぎ労働者向けの決済サービス・プロバイダ)
- Beetech(ブラジルの国際送金・プロバイダ)
- Zip Remit(カナダの国際送金・プロバイダ)
BeetechとZip
xCurrent(エックス・カレント)とは?
xCurrent(エックス・カレント)は、金融機関とRippleNetを接続するためのソリューションです。
シームレスによどみなく流れる水の流れに例えて名付けられたとされています。
xCurrentの特徴
即時国際送金を可能にし、あらゆる送金プロセスの可視化を実現した銀行や金融機関向けの製品です。
銀行間でのリアルタイムメッセージングが可能となり、取引前に決済内容の確認や決済後の着金確認もできるようになります。
xCurrentを採用している例
xCurrentは、主に銀行や金融機関向けに提供されています。
実際に採用している例は多く、スペイン最大手の銀行グループである「Santander銀行」は、xCurrentを利用した一般消費者向モバイル決済アプリをリリースする予定であることを発表しています。
Santander銀行に関する記事はこちら
またxCurrentは、一般企業にも採用されており、中国の決済サービスプロバイダである「LianLian International」がxCurrentを採用する事を発表しています。
LianLianは、Amazon/Ali Express/eBayなどのオンライン卸売サイトなどの大手販売業者と消費者を結び、数十億ドル以上の送金を処理しています。
LianLianに関する記事はこちら
SBIホールディングスとSBI Ripple Asiaが加盟する「内外為替一元化コンソーシアム」は、2017年12月にxCurrentを実装した商用版「RCクラウド2.0」を完成させ、金融基盤に接続する個人間送金アプリである「Money Tap」を発表しています。
「内外為替一元化コンソーシアム」は、銀行の垣根を越えて、決済や送金をより効率的に行うことを目指しているプロジェクトであり、2017年10月の時点で日本国内の銀行やメガバンクなどの61行の銀行が参加しており、外国為替に加えて内国為替も一元的に行う決済プラットフォーム「RCクラウド」をリップルソリューションを活用して構築し、実用化に向けて動いています。
内外為替一元化コンソーシアムに関する記事はこちら
xRapid(エックス・ラピッド)とは?
xRapid(エックス・ラピッド)は、仮想通貨リップル(XRP)を活用することで新興市場(途上国)における送金の流動性コストを低減し、迅速な送金を行うためのソリューションです。
「Rapid」は「迅速な」を意味します。
xRapidの特徴
銀行口座を持つことができず国際取引を希望している人々のために、国際送金における流動性コストを低減しリアルタイムな送金を可能にすることを目的とした送金業者向けの製品です。
xRapidを利用すると送金は次の3つのステップで行われます。
1.金融機関が法定通貨をXRPに変換する
2.XRPが送付される
3.XRPが受取側現地の法定通貨に変換される
実際には、送金を行う人々が自分の通貨がXRPに変換されていることを知る必要はありませんが、両替を伴うすべての送金の裏では、リップル(XRP)がブリッジ通貨として使用されることになります。RippleNetのソリューションの中でも、実際にリップル(XRP)を使用するのがxRapidとなります。
xRapidを採用している例
xRapidは、主に送金業者やその他の金融機関向けに提供されています。
実際にxRapidを採用している例としては、次のような団体が挙げられます。
- Cuallix(メキシコの金融機関)
- IDT Corporation(個人間決済サービス)
- MercuryFX(外貨両替事業)
- MoneyGram(米国の大手国際送金サービス企業)
- Western Union(米国の金融および通信企業)
リップルソリューションの概要まとめ
リップルソリューションの主な概要を簡単にまとめると、次のようになります。
xViaの概要
目的、用途
・RippleNetに接続して送金を行うためのソリューション
・請求書などの送金情報を添付することが可能
利用者
・一般企業/送金業者/銀行
特徴
・迅速かつ低コストな送金ができる
・請求書などの豊富な送金情報を送信できる
・リアルタイムに送金状況を確認することができる
・ソフトウェアをインストールする必要が無い
xCurrentの概要
目的、用途
・金融機関とRippleNetを接続するためのソリューション
・リアルタイム送金や進歩状況の可視性などを提供する
利用者
・銀行/金融機関
特徴
・即時国際送金を可能にする
・あらゆる早期プロセスを可視化できる
・銀行間でのリアルタイムメッセージング送金が可能
・決済内容の確認や決済後の着金確認ができる
xRapidの概要
目的、用途
・XRPを活用し新興市場で迅速かつ低コストな送金を行うためのソリューション
・流動性コストを低減しリアルタイムな送金を可能にする
利用者
・送金業者/金融機関
特徴
・流動性コストを低減できる
・リアルタイムな送金を可能にする
Rippleの公式サイトはこちら
>>Ripple.com
bitbankの登録方法はこちらで詳しく解説しています