ビットコインATM(仮想通貨ATM)の設置台数がついに10,000台を突破したことが明らかになりました。「1日あたりの仮想通貨ATM設置台数」は順調に増加し続けており『ビットコインATMは最初の3年半で1,000台が設置された後、残りの3年半で9,000台が設置された』と報告されています。
ビットコインATMの設置台数「10,016台」に
ビットコインATMの設置台数・設置場所・各種ランキングなどといった様々なデータを公開している「Coin ATM Radar」の情報によると、2020年9月17日時点におけるビットコインATMの設置台数は「10,016台」に達していると報告されています。なお、これらのビットコインATMは世界71ヵ国に設置されているとのことです。
「Coin ATM Radar」によると、最初のビットコインATMが設置されたのは2013年末であり『ビットコインATM設置台数10,000台到達までには約7年がかかった』と報告されています。しかし「銀行ATM」の設置台数が10,000台に到達するまでには約9年がかかっているため、ビットコインATMの設置速度は1970年代の銀行ATM設置速度よりも速くなっているとのことです。
実際に「1日あたりのビットコインATM設置台数」は徐々に増えてきていることが以前から報告されており、今回の発表でも『ビットコインATMは最初の3年半で1,000台設置され、残りの3年半で9,000台が設置された』と強調されています。
設置台数最多は「依然として米国」
国別に見た場合の設置台数では、米国が最も多い7901台とされており、2位はカナダの877台、3位はイギリスの283台となっています。米国は以前から「ビットコインATMの設置台数」で常に1位をキープしていましたが、現在も依然として1位を維持し続けています。
なお「Coin ATM Radar」に掲載されているデータはすべてのATM設置台数を完璧に示しているものではないため地域によって登録されているビットコインATMの数に違いがある可能性があるものの、2020年9月17日時点における「日本の仮想通貨ATM設置台数」は”0″となっています。
数年前までは日本国内のビットコインATM情報も掲載されていましたが、現在はそれらの情報も削除されているため「取り扱いが停止されている」もしくは「撤去されている」と考えられます。
暗号資産取引所を日頃から利用している人々からすると、暗号資産はスマートフォンだけで気軽に購入することができるため、実際に設置場所まで足を運ぶ必要がある「ビットコインATM」は不便であるように感じられるかもしれませんが、海外では『ビットコインATMがショッピングセンター内や空港に設置されていることによって、買い物ついでに仮想通貨を購入したり、旅行先で残った法定通貨を仮想通貨に交換したりできる』として高い評価を受けています。
仮想通貨ATMによっては”本人確認手続き無し”で仮想通貨を購入することができるため、マネーロンダリング(資金洗浄)などでの悪用を懸念する意見も出ていますが、現在はそのような仮想通貨ATMの取り締りや規制強化なども行われているため、環境が整えば今後も仮想通貨ATMの設置台数はさらに増えていくことになると予想されます。
「Coin ATM Radar」の公式サイトでは、各国に設置されたビットコインATMの「設置場所・地図・搭載されている機能」などといった様々な情報を詳しく確認することができるため、旅行先でビットコインATMを使用する予定がある方などは参考にしてみると良いでしょう。