イーサリアム(Ethereum/ETH)関連の暗号資産(仮想通貨)を保管することができるウォレットアプリ「MetaMask(メタマスク)」が、最良のレート・手数料でトークンの取引を行うことができる新機能「トークンスワップ機能」をリリースしたことが明らかになりました。
複数の取引所を比較して「最良のレート」を提供
MetaMask(メタマスク)の開発・運営を行っているソフトウェア開発企業「ConsenSys(コンセンシス)」は2020年10月6日に、MetaMaskアプリ内で異なるトークンを取引することができる「トークンスワップ機能」をリリースしたことを発表しました。
仮想通貨業界ではすでに様々な分散型取引所(DEX)が立ち上げられているため、トークン保有者はこれらの取引所を通じてトークンを取引することができますが、MetaMaskの「トークンスワップ機能」はこれらの取引所の中から”最良の交換レート”を見つけ出してユーザーに提供するため、ユーザーは各取引所を比較することなく魅力的な価格でトークンを取引することができるようになっています。
メタマスクが交換レートを取得する分散型取引所としては「Uniswap、Airswap、KYBER、0xAPI、1inch.exchange、dex.ag、Paraswap、Totle」などが挙げられており、この他にも複数のプライベートマーケットメーカーが含まれると説明されています。
トークンの交換には「ガス代(取引手数料)」が必要となりますが、このガス代に関しても”最良の価格”を見つけ出して最も効率的なものを提供すると説明されています。
トークンスワップ機能は最初に「Firefox向けブラウザ拡張機能」で利用可能になり、その後は「その他のブラウザ向け拡張機能」や「MetaMaskモバイルアプリ」でも利用できるようになる予定だと報告されています。