44億ドル(約4,600億円)もの純資産を有する米国の著名投資家Stanley Druckenmiller(スタンリー・ドラッケンミラー)氏は、CNBCのインタビューに応じた際に自身が仮想通貨ビットコイン(Bitcoin/BTC)を保有していることを明らかにしました。同氏は以前までビットコインに対して否定的な態度を示していましたが、現在はビットコインの”価値の保存手段としての可能性”を認めています。
「価値の保存手段」としての可能性を評価
Stanley Druckenmiller(スタンリー・ドラッケンミラー)氏は、120億ドル(約1.3兆円)もの資産を有する資産運用会社「Duquesne Capital」の創業者として知られる米国の著名な投資家であり、”イングランド銀行を潰した男”とも呼ばれる世界3大投資家の1人George Soros氏(ジョージ・ソロス)の右腕としても知られています。
同氏は2019年6月に『ビットコインに価値があることが理解できない』といったコメントを語るなど、”ビットコインに対して否定的な人物の1人”として知られていましたが、今回の報道ではドラッケンミラー氏が意見を変え、ビットコインを実際に保有していることが明らかになりました。
ドラッケンミラー氏は「具体的にどれくらいのBTCを保有しているか」については明かしていないものの、ビットコインが”価値の保存手段”としての可能性を有していることは認めており、『ビットコインはミレニアル世代・シリコンバレー企業の両方にとって”価値の保存手段”としての魅力が高い。日を追うごとにブランドとしての安定性が増してきている』とコメントしています。
ビットコインは数年前まで『若者の間で特に人気が高い』と報告されていましたが、最近では「MicroStrategy」や「Square」などといった大手企業もビットコインを購入し始めているため、ドラッケンミラー氏はこのようなことを考慮して今回の発言を行なっていると考えられます。
ドラッケンミラー氏は現時点でビットコインよりも金(ゴールド)に多く投資していることを明かしているものの、「ビットコインの供給量が明確に定められていること」や「金とビットコインの相関性が高いこと」などを理由に『もしも金への投資が成功するのであれば、ビットコインへの投資の方がより成功するだろう』との見解を示しています。
ビットコイン(BTC)を「価値の保存手段」として評価する声は徐々に強まってきており、先日は世界的に有名なアメリカの投資家Bill Miller(ビル・ミラー)氏が『最終的には全ての主要な大手銀行・投資銀行・富裕層がBTCなどの資産に投資することになるだろう』との考えを語ったことなども報告されています。