暗号資産取引所「OKEx」は2020年11月19日に、先月から一時的に停止された仮想通貨の出金サービスを2020年11月27日までに再開することを発表しました。サービス停止の原因とされていた同社の秘密鍵保有者は『すでに公安当局の調査支援を完了し、通常の業務に戻っている』と報告されています。
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暗号資産出金サービス「11月27日」までに再開へ
OKEx(オーケーイーエックス)は2020年10月16日に、顧客資産を管理しているウォレットから暗号資産を出金するため権限を有している重役の1人が公安当局の調査に協力していることを理由に、一時的に「暗号資産の出金サービス」を停止することを発表していました。
これによって「OKEx」のユーザーは1ヶ月位以上に渡って暗号資産を出金できない状態となっていましたが、先日19日には『2020年11月27日までに出金サービスを再開する』ということが発表されました。
OKExの発表によると、”顧客資産の管理に必要な秘密鍵を保有している同社の重役は公安当局の調査支援を完了した”とのことで、『この調査を通じてOKExは不正行為や違法行為に関与していないことが確認され、秘密鍵所有者は通常の業務に戻っている』と説明されています。
「公安当局の調査に協力していた」とされる重役に関しては、一部メディアで『警察に刑事勾留されている』と報じられていましたが、これらの報道に対してOKExは『OKExの関係者が刑事拘留されているという主張は根も葉もないものであり、これは単なる噂に過ぎない』と否定していました。
調査に協力していた人物の詳細や調査の内容などについては明らかにされていませんが、OKExは『秘密鍵保有者の死亡や記憶喪失などによる機能停止への対策を講じていたものの、”不測の事態で秘密鍵保有者にアクセスできなくなる”などといったその他のシナリオを緊急時の対応計画に含めることができていなかった』と不備を認めており、『今後も同様の事態が発生しないよう、早急に社内プロセスの改善に努めてまいります』と謝罪しています。
今後の対応については『出金を再開する前に厳格なセキュリティチェックを実施して、ホットウォレットシステムの通常運用を再開し、ユーザー資金の安全を確保する』と説明されており、『コミュニティへの深い謝罪と心からの感謝の気持ちを表すために、ユーザーロイヤルティ報酬キャンペーンも開始する』と報告されています。キャンペーンの詳細については数日中に発表されるとのことです。