世界中で利用されている人気の音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」が、仮想通貨決済などの導入を検討している可能性があることが明らかになりました。同社は現在、暗号資産・ブロックチェーン・ステーブルコイン・中央銀行デジタル通貨(CBDC)などに関する専門知識を有した人材を募集しています。
仮想通貨・ステーブルコイン・CBDCなどの支払い検討か
Spotify(スポティファイ)は現在、支払い・イノベーション部門を監督する役割を担うアソシエイトディレクターの求人募集を掲載しています。
求人募集ページには、募集されている人材の役割について『Spotifyの支払い戦略を定義・実装すると共に、ステーブルコインプロジェクトLibra(新名称:Diem)や、より幅広いデジタル資産と暗号通貨の分野でSpotifyの活動を主導する上で重要な役割を担う』と説明されているため、業界では「Spotifyは仮想通貨決済サービスの導入を検討している可能性がある」と予想されています。
Spotifyは既に「Diem(旧:Libra)」の運営主体である「Diem Association(Diem協会)」に参加していますが、今回の求人募集ページの具体的な業務内容欄にも以下のような項目が記されているため、同社がDiemやその他のデジタル資産を取り入れることを検討している可能性は高いと考えられます。
- SpotifyとLibra協会の日々の関わりを主導する
- 分散型台帳技術、ブロックチェーン、暗号通貨、ステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨(CBDC)、その他デジタル資産の新たなエコシステムにおける新しい機会とイノベーションのさらなる検討を推進する
暗号資産やブロックチェーンに加えて「ステーブルコイン」や「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」が含まれていることを考慮すると、Spotifyは現在世界的に注目されている様々な種類のデジタル通貨に柔軟に対応できる環境を構築しようとしていると予想されるため、将来的には様々なデジタル通貨でSpotifyの料金を支払うことができるようになる可能性があると期待されます。
なお、募集されている人材の勤務地は「イギリス・ロンドン」または「スウェーデン・ストックホルム」にあるオフィスだとされており、これらのオフィスや他の拠点を頻繁に移動すると説明されています。