大手暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」のウェブサイトがロシア地域でブロックされていた件で、ロシアの地方裁判所が”ブロックの解除”を決定したことが地元メディアの報道で明らかになりました。
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BINANCEの主張を受け「検察側が告訴を取り下げ」
BINANCE(バイナンス)のウェブサイトは、2020年6月にロシアの検察官が『ビットコインに関する情報を配布していた』としてBINANCEを告訴し、裁判所がこの訴えを認める判決を下したことによって、2020年9月にロシアのインターネット検閲機関である「ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)」によってブロックされていました。
BINANCE側はウェブサイトがブロックされたことを受けて『ブロックの通知が適切に行われなかった』と主張して告訴していましたが、今回の報道ではBINANCEの主張を受けて検察側が告訴を取り下げ、BINANCEウェブサイトのブロックが解除されたということが報告されています。
今回のウェブサイトブロックの問題では、BINANCE側が事前に通知を受け取っていなかったため、BINANCE側は自らの権利を法廷で擁護することができなかったとされています。BINANCE側の法律事務所「Digital Rights Center」のMikhail Bautin氏は『事前に通知が行われないことは重大なプロセス違反である』と述べており、実際に苦情を申し立てる前に控訴期限を設ける必要があったと説明しています。
また、バイナンス側の弁護士であるMike Tretyak(マイク・トレティヤック)氏は『ロシアでは暗号資産に関する情報の普及は禁止されていないため、今回の件は刑事犯罪を構成していない』と語っているとも報告されており、ロシアではほとんどの裁判官が暗号資産を理解できておらず、検察官に同意する傾向があるため、今回の件のように”暗号資産関連のウェブサイトがブロックされる”という問題が複数発生しているとも報じられています。
(参照:kommersant.ru)