ロシアインターネット監督機関:BINANCEを「ブラックリスト」に追加
ロシアでインターネットやマスコミなどの監督を行なっている「ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)」が、大手暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」をブラックリストに追加したことが明らかになりました。
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BINANCE側は「異議申し立て」を検討
BINANCE(バイナンス)ロシアのディレクターであるGleb Kostarev氏は2020年9月25日に、BINANCEがロシアの「通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)」から『BINANCEのドメインを禁止ウェブサイトのリストに追加した』との通知を受け取ったことを報告しました。
「Roskomnadzor」は電子メディア・マスコミ・情報通信などの管理・検閲・監督を担当している政府機関であり、インターネット上で公開された不適切なコンテンツを取り締まる役割なども担っています。報告によると、BINANCEがブラックリストに追加された理由は『BINANCEがビットコインを売買する方法についての情報を公開していたため』だとされています。
ロシアのメディアである「RBC.ru」の報道によると『BINANCEをブラックリストに追加する』というRoskomnadzorの申し立ては2020年6月時点で裁判所から承認されていたものの、これまでBINANCE側はそのことを報告されておらず、今回初めて通知を受け取ったとのことです。
Gleb Kostarev氏は今回のブラックリスト登録の件について『もちろん私たちは法廷で異議を申し立てる』とコメントしており、『代替の技術的解決策はすでに準備ができている』と説明しています。
ロシアでは暗号資産は課税対象資産として正式に認められていますが、今年7月に「デジタル金融資産関連法」が承認されたことなどによって仮想通貨関連規制はやや厳しくなってきており、仮想通貨取引は合法となっているものの、商品・サービス購入時の支払い手段として仮想通貨を使用することは禁止されています。