Ripple(リップル)社の最高経営責任者であるBrad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は2021年3月10日に、同社がYouTubeに対して起こしていた訴訟が和解に至ったことを報告しました。
「詐欺防止に向けて協力する」として和解
YouTubeでは以前から『暗号資産を特定のウォレットに送金すれば、その倍額を返金する』などといった嘘の投稿を行うことによって、視聴者から仮想通貨を騙し取ろうとする「ギブアウェイ詐欺」が頻繁に行われていました。
Ripple社とBrad Garlinghouse氏もその知名度をこれらの詐欺に悪用された人物の一人であり、YouTube側はこれらの詐欺動画投稿者から広告収入を得ていたため、2020年4月には『一連の詐欺行為によってRipple社やGarlinghouse氏のブランド・イメージが傷付けられた』として訴訟が起こされていましたが、先日10日には『YouTubeに対する訴訟が和解に至った』ということが報告されています。
昨年、Ripple社と私は『私やRippleの確認済みアカウントになりすましていた偽アカウントが、XRPギブアウェイ詐欺を行えるようにしていた』としてYouTubeを訴えました。私たちは今回「これらの詐欺を防止・検出・却下するために協力する」という決議に達しました。
ガーリングハウス氏は今回のツイートの中で『SNSプラットフォームは仮想通貨詐欺に対する役割や対応に加わる必要性を認識し始めている』と述べていますが、『XRPLの金融犯罪防止・対策に取り組んでいる「XRP Forensics」などが盗まれた資金の検出・追跡に取り組んではいるが、プラットフォーム側が問題解決を主導しなけばモグラ叩き状態になる』とも指摘しています。
YouTubeとの和解条件については『機密扱い』だとして明かされていませんが、ガーリングハウス氏は『現在は世界中の政府が仮想通貨を注意深く見ている重要な時期であるため、責任を持って行動しなければ仮想通貨業界の信頼が失われることは明らかである』と指摘しています。
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