「Grayscale XRP Trust」を再ローンチ
米大手資産運用会社グレースケールは2024年9月12日に、仮想通貨XRPを対象とした投資信託である「Grayscale XRP Trust」のローンチを発表しました。
Grayscale(グレースケール)は過去にもXRP投資信託を提供していましたが、米国証券取引委員会(SEC)のリップル社に対する訴訟で「仮想通貨XRPは有価証券に該当する」との主張がなされたことを受けて2021年に廃止されていました。
その後行われたリップル社と米SECの裁判では「XRP自体は有価証券に該当しない」との判断が下されていて、8月には「XRP訴訟問題で事実上リップル社が勝利した」ということも報告されています。
今回ローンチされた「Grayscale XRP Trust」は、資格ある個人投資家と認定された機関投資家にXRPに投資する機会を提供するもので、「この信託はグレースケールの他の単一資産投資信託と同様に機能し、XRP Ledgerの基盤となるトークン(XRP)にのみ投資される」と説明されています。
グレースケールのプロダクト・リサーチ責任者であるレイハネ・シャリフ-アスカリ氏は「国境を超えた決済をわずか数秒で完了できるXRPは従来の金融インフラを変革する可能性を秘めている」と評価しており、「Grayscale XRP Trustが実際のユースケースを持つプロトコルへの投資機会を提供すると考えている」と語っています。
XRP現物ETFへの道を開く可能性
今回ローンチされた「Grayscale XRP Trust」は、XRP現物ETFへの道を開く可能性があるとしても注目を集めています。
米国では現在、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETFが承認されているため、将来的にはXRPの現物ETFも承認される可能性があると期待されています。
グレースケールはこれまでにも自社が提供している投資信託を現物ETFに変換する方法で仮想通貨現物ETFをローンチしてきたため、将来的には「Grayscale XRP Trust」がXRP現物ETFに変換される可能性があると予想されます。
今回の発表を受けてXRP価格は過去24時間で4%ほど上昇しており、記事執筆時点の価格は「1 XRP=78.78円」となっています。
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Souce:Grayscale公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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