$TREAT販売で「1,200万ドル」の資金調達
シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)は2024年4月22日に、プライバシーを重視した新しいレイヤー3ブロックチェーンの開発に向けて1,200万ドル(約18億5,700万円)の資金調達を完了したことを発表しました。
今回の資金調達は、以前から期待されている今後発行予定の報酬トークン「$TREAT」の販売を通じて行われたもので、以下のような有名企業を含む多数の投資家から資金を調達したと報告されています(※$TREATはまだ一般販売されていないので要注意)。
- Polygon Ventures
- Mechanism Capital
- Big Brain VC
- Shima Capital
- Animoca Brands
- DWF Ventures
SHIBチームは、プライバシーに重点を置いた新しいL3ブロックチェーン開発のために1,200万ドルの資金を調達しました。(Zamaとのコラボ)
この資金は未公開のエコシステムトークン$TREATを通じて「Polygon Ventures、Mechanism Capital、Big Brain VC、Shima Capital、Animoca Brands、DWF Ventures 」などの著名な投資家から調達されました。
プライバシー重視のレイヤー3ネットワークは、既存のShibariumを基盤とし、ガバナンス・ユーティリティトークンとして$TREATを使用します(Shibariumを活用)。
プライバシー機能:L3には、レイヤー2ネットワークでは利用できない強化されたプライバシー機能が導入されます。これにより、エコシステムと対話する際に、より多くのプライバシーオプションとセキュリティ対策をユーザーに提供できるようになります。詳細は「The Shib Magazine 14」をご確認ください。
全体として、私たちのエコシステム内のすべてがすべてをサポートしています。
$TREATはまだローンチされていないのでご注意ください。
今回のニュースは、SHIB公式ニュースサイトである「The Daily Shib」などでも報告されており、レイヤー3ブロックチェーンの概要や今後の予定などについては以下のように報告されています。
SHIBの詳細はこちら
レイヤー3ブロックチェーンについて
プライバシー重視のShibarium基盤L3
新しいレイヤー3ブロックチェーンは、シバイヌ関連のイーサリアムL2であるShibarium上で構築される新しいブロックチェーンで、各国の規制要件に準拠した形でデータのプライバシーと個人の安全を保護する新しいブロックチェーンとなる。
新ブロックチェーンの名称はまだ公式発表されていないが、これは正式リリース前に名称を発表することによって「同様の名前を使用した詐欺プロジェクト」が増加する可能性があるため。
SHIBプロジェクトでは以前から「$TREATを新規発行する計画」が明かされていたが、現在は$TREATの名前を使用した偽トークンや詐欺トークンが多数発行されているため、名称発表を控えることによってそのような詐欺に対処する狙いがある。
新しいレイヤー3ブロックチェーンは、2024年第3四半期にテストネットをリリースし、徹底的なテストを実施した上でメインネットをリリースする予定。
SHIB関連の偽トークンに要注意
ユーティリティ&ガバナンストークンは$TREAT
Shibariumは「$BONE」をネイティブトークンとして採用しているが、新しいレイヤー3は「$TREAT」をユーティリティ&ガバナンストークンとして使用する。
$TREATは新しいレイヤー3のユーティリティ&ガバナンストークンとして使用されるが、分散型アプリケーション(DApps)やゲームの報酬トークンとしても機能する。
なお、$TREATはまだリリースされていないものの、今後はパナマに拠点を構える企業である「Shiba Inu Mint S.A.」によって$TREATが発行される予定(※今後トークン名が変更される可能性があるとの報告も)。
仮想通貨業界では既に「TREAT」という名称のトークンが複数発行されているが、それらのトークンはSHIBチームが今後発行を予定している「$TREAT」とは無関係であるため注意が必要。
TREATのXアカウントは公開済み
$TREATは最後の価格変動型トークン
SHIBエコシステムでは既に「SHIB・BONE・LEASH」という3種類のトークンが発行されているが、「TREAT」はSHIBエコシステムで発行される最後の”価格変動型トークン”になる予定。
2024年後半には「SHI」という新しいトークンも発行される予定だが、これは価格が安定するように設計されたステーブルコインとなる。
シバイヌでは、Sheboshia(SHEB)と呼ばれる”分割可能なNFT”なども発行されているが、主要なトークンは「SHIB・BONE・LEASH・TREAT・SHI」の5つになる模様。
各種トークンのバーン活動も
Zamaの完全準同型暗号化技術(FHE)を活用
新しいレイヤー3ブロックチェーンの開発では、SHIBが提携した暗号化企業「Zama」の完全準同型暗号化技術(FHE)が活用される。
完全準同型暗号化技術(FHE)は、暗号化されたデータを元のデータに戻すことなく分析・修正・作業することができる暗号化技術で、機密情報を完全に隠した状態でデータを処理できるため、プライバシーとセキュリティを大幅に強化できる。
なお、今年3月には「Zamaがインターネット上のプライバシー問題を変革する安全性の高い新たな通信プロトコル”httpz”の構築を進めていること」も報告されている。
HTTPZの詳細などはこちら
新レイヤー3で期待されること
プライバシーを重視した新たなレイヤー3ネットワークを展開することによって、既存の仮想通貨ユーザーの枠を超えたより多くのユーザーを巻き込むことができると期待される。
SHIBチームは、仮想通貨・ブロックチェーン業界が急速に進化して、ユーザー獲得競争が激化している中で、魅力を高めるための技術・パートナーシップ追加に取り組んできた。
TREATの影響は多くの人々が予想しているよりも大きなもので、ShibArmy(SHIBコミュニティ)全体に利益をもたらす。また、レイヤー3はShibariumを強化することになり、新たな注目を集めると予想される。
今回調達された資金は「セキュリティ対策」と「規制遵守の拡大」にも使用され、SHIBエコシステムの長期的な成長と持続可能性を確保する。
ブロックチェーン技術において、L2(Shibarium)の上にL3のプライバシー層を追加することは、高速トランザクションに透明マントを掛けるようなものです。これが賢明な取り組みである理由は以下の通りです。
- プライバシーの向上
L3は秘密保護を目的としている。L2はトランザクションを高速化するが、L3は個人情報を保護するための優れた技術を駆使してトランザクションが秘密裏に行われるようにする。- 迅速かつ安価に処理
プライバシーを保護しつつ、低コストかつ迅速に取引を処理できる。L3は処理速度を低下させないように設計されている。- 組み合わせて使用
ブロックチェーン用のレゴブロックをするようなもの。L2の高速なスピードはいじらずに、プライバシー部分をアップグレード・変更できるため、無限のカスタマイズが可能。- 非常に安全
L3の追加は、ドアに2つ目のロックを取り付けるようなもの。セキュリティ機能がさらに追加され、すべてがより安全になる。- ルールをうまく活用
L3は、プライベートな取引であっても必要に応じて監査人などによってチェックできるようにすることで、法律や規制を遵守するのに役立つ。- 何を見せるかはあなた次第
L3は秘密を保持するだけでなく、自分が決定したときに共有することもできるため、透明性のあるプライバシーを必要とするビジネスに最適。- より優れたユーザー体験
ユーザーは高速かつ手頃な価格のプライベートな取引が可能になり、ブロックチェーンの利用がより良い体験になる。つまり、Shibarium上にL3のプライバシー層を設けることによって、高速かつ効率的な取引処理を維持した状態で、プライバシーとセキュリティを確保することができるのです。
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