ブロックチェーン技術に魅了された国々や大手企業が続々と参入を発表する中で、ワールドカップで世界を沸かせたスポーツ界のスターたちも次々に仮想通貨の世界に参加しています。今後に期待されているサッカー選手とそのプロジェクトを「Cryptocurrency×Football Player」と題しまとめて紹介します。またその他の関連ニュースや話題のゲームも掲載しているのでそちらも合わせてご覧ください。
こちらから読む:仮想通貨×スポーツまとめ:ブロックチェーンで激変する業界とビジネス
本田圭佑(Keisuke Honda/KSK)|本田通貨
オーストラリア・Aリーグのメルボルン・ビクトリーFCに所属する(*1)日本代表の本田圭佑(ほんだ けいすけ)氏は、独自の仮想通貨「本田通貨」を発行するという噂が以前から囁かれています。
(*1)2018年8月時点
それらの情報によると、今回の「ロシアW杯」で引退を発表するとともに本田通貨を発行する可能性がある言われています。
5月の時点でも本田選手は自身のツイッターで、『本田圭佑が自身初のCEOを務めるスポーツC2Cサービス事業「Now Do」にて、優秀なプロダクトマネージャーを募集開始した』という記事をシェアしており、そのほかにもブロックチェーンに関する複数のコメントも投稿していることなどから、実際に本田通貨を発行する可能性は高いと言われています。
2018年8月20日:本田選手は仮想通貨交換所BITPointのイメージキャラクターに起用されました。この契約金の支払いはビットコイン(BTC)行われたと報告されています。
ハメス・ロドリゲス|JR10
ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに所属するコロンビア代表のハメス・ロドリゲス(James David Rodríguez Rubio/ハメス・ダビド・ロドリゲス・ルビオ)選手は、「JR10トークン」という独自の仮想通貨を発行しています。
JR10トークンは、ファンとのコミュニケーションを深めて、より良い関係を築いていくことを目的として発行されており、この通貨の所有者は「JR10トークン」を使ってサッカーのお土産を購入したり、クラブミーティングに出席したり、その他の特典を受け取ることができます。
ブロックチェーンベースのスタートアッププラットフォームである「SelfSell」と協力して発行されたこのトークンは、発売後わずか12秒で50万ドル(約5,500万円)もの資金が調達されています。
イニエスタとプジョル|Olyseum
Jリーグ・ヴィッセル神戸に所属するスペイン代表のアンドレス・イニエスタ(Andrés Iniesta)氏と元スペイン代表のカルレス・プジョル(Carles Puyol)氏は、ブロックチェーン技術を活用したソーシャルネットワーク「Olyseum」を発表しています。
スポーツを愛する人々との交流の場を作ることなどを目的として開発された「Olyseum」は、2016年にスペインで初めて公開された時には、6カ国のApp Storeで最も多いダウンロード数を記録しています。
2018年内にはブロックチェーン技術を搭載したアプリケーションとして、正式に立ち上げられることが予定されており、ロシアでのFIFAワールドカップを通してネットワークテストが実施されると言われています。
このサービスには、スマートコントラクトを活用したインセンティブプログラムも導入される予定となっており、コミュニティに貢献したユーザーは貴重なグッズやVIPチケットのほか、実際に憧れの選手に会える機会なども提供されると言われています。
マイケル・オーウェン|OWN
元イギリス代表のマイケル・オーウェン(Michael Owen)氏は、仮想通貨OWNの発行を予定しています。
2001年に年間最優秀選手に贈られる賞であるバロンドールを獲得し、2013年に現役を引退したオーウェン氏は、現在チャリティー活動などの多彩な方面で活躍しています。
そんなオーウェン氏が発行を予定している仮想通貨OWNは、スポーツ選手が指定した慈善団体との間での個人的なやり取りに活用することができます。また、OWNは商品の購入や寄付などにも利用することができるようになっているほか、オーウェン氏が手がけているサッカー練習場や選手育成プログラムの資金にも利用されるとのことで様々な利用機会を備えています。
シンガポールを拠点に仮想通貨取引所などのサービスを提供する「ジーコ―エックス(GCOX)」によると、OWNは来期四半期にも発行される予定であるとのことです。
リオネル・メッシ|Sirin
リーガ・エスパニョーラ・FCバルセロナに所属するアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)氏は、SIRIN LABS Token(SRN)を発行しているSIRIN LABSのアンバサダーを務めています。
SIRIN LABSは世界初のブロックチェーンスマートフォンとして知られる「FINNEY™phone」などの開発に取り組んでおり、SRNはそれらのサービスで利用できるほか、実際にFINNEY™phoneを購入する際などにも利用することができます。
このSIRIN LABSの広告塔であるメッシ氏は、近日公開が予定されているFINNEY™phoneのCMなどにも登場します。
SirinLabsに関する記事はこちら
ルイス・フィーゴ|STRYKZ
サッカー界のレジェンドと呼ばれる元ポルトガル代表のルイス・フィーゴ(Luís Figo)氏は、STRYKZトークンを発行している「Stryking Entertainment」の公式アンバサダーを務めています。
スポーツ界とデジタルの世界を融合することを目指している「Stryking Entertainment」は、「Football-Stars(フットボールスターズ)」というプラットフォームを開発しており、様々なコンテンツを通じてサッカーファンがチームや選手たちと関わり合うことを可能にします。
STRYKZのICOは、2018年6月29日に開始されています。
ロナウジーニョ|RS Coin
元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho/ロナウド・デ・アシス・モレイラ)氏は、ICOを行い「ロナウジーニョ・サッカー・コイン(RC Coin)」と呼ばれる仮想通貨の発行を予定しています。
このプロジェクトは、サッカー専門学校の設立や、世界各地でアマチュアとのグローバルリーグを開催するほか、賭博プラットフォームと市場の開発・運営、さらには人工知能(AI)やVRを活用してデジタル分野での開発も目指す野心的な仮想通貨プロジェクトとなっています。
VRスタジアムの設立やeSportsトーナメントも開催されるこのプロジェクトの詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
ロナウジーニョ氏のプロジェクト詳細はこちら
ディディエ・ドログバ|all.me
コートジボワール代表の元キャプテンを務めたDidier Drogba(ディディエ・ドログバ)氏は、独自トークンや取引所の機能を備えたソーシャルネットワーク(SNS)プラットフォームを開発している仮想通貨プロジェクト「all.me」のアンバサダーに就任しています。
all.meを利用するユーザーは、独自のコンテンツを投稿することによって、自分のページに広告を設置し報酬を得ることができます。「MEトークン」と呼ばれる独自の仮想通貨も発行している同社のサービスは、「SNS」「仮想通貨銀行」「取引所」を組み合わせた初のデジタルプラットフォームであると説明されています。
ドログバ氏が大使を務めるall.meの詳細はこちら
ハンブルガーSV|NAGA Group AG
ドイツのハンブルクに本拠地を置く総合スポーツクラブ「Hamburger SV(ハンブルガーSV)」は、同国でフィンテック企業である「NAGA Group AG」と提携しています。ハンブルガーSVは様々な種目のスポーツ部門で構成されていますが、その中でもサッカー部門は特に有名であり、ドイツで最も成功を納めたサッカーチームと言われています。
NAGAグループは、仮想通貨ナーガコイン(NGC)を発行しており、金融サービスやゲームなどに仮想通貨を融合した革新的なサービスを幅広く提供しています。
この提携に伴い、ハンブルガーSVのスタジアム周辺には「NAGAグループ」のブロックチェーンエコシステムの広告が設置されています。両社はこの協力を通して全く新しいプロジェクトに取り組み、今後はそれらの成功事例を発表していくと説明しています。
ハンブルガーSVに関する記事はこちら
Derby County FC(ダービー・カウンティ FC)|Jetcoin Instituteとの提携
イングランド・ダービーシャー州ダービーを拠点とするDerby County FC(ダービー・カウンティ FC)は、仮想通貨Jetcoin(JET)を発行している「Jetcoin Institute(ジェットコイン・インスティテュート)」とパートナーシップを結んでいます。
ダービー・カウンティ FCのユニフォームには「Jetcoin」のロゴマークがプリントされており、チーム内で利用する道具なども新しいものへと置き換わっています。
Jetcoin Instituteは、仮想通貨「JET」を用いた独自の報酬制度を通じて、スポーツファン人々やサポーターの人々にサッカー選手たちとの新たな繋がりや、そこから利益を得ることができる機会を提供しています。
ダービー・カウンティFCの記事はこちら
Wolves(ウルブズ)|CoinDeal(コインディール)
イギリスのプレミアリーグに所属するWolverhampton Wanderers(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ/Wolves)は、同国のキプロスを拠点とする仮想通貨取引所CoinDeal(コインディール)とのスポンサー契約を交わしています。
CoinDealのロゴマークは、ユニフォームにプリントされているだけでなく、Wolvesが所有する「Molineuxスタジアム」のLED広告ボードやチームで利用しているトレーニングキットなどにも印刷されています。
Wolves(ウルブズ)に関する記事はこちら
イングランド・プレミアリーグの7チーム|eToro(イートロ)
世界最高峰リーグの一つであるイングランドのPremier League(プレミアリーグ)に加盟する7つのサッカークラブは、仮想通貨も扱う世界最大級のSNS取引プラットフォーム「eToro(イートロ)」とのスポンサー契約を結んでいます。
「eToro」と提携しているサッカークラブは、
・Brighton&Hove Albion FC(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)
・Cardiff City FC(カーディフ・シティFC)
・Crystal Palace FC(クリスタル・パレスFC)
・Leicester City FC(レスター・シティFC)
・Newcastle United FC(ニューカッスル・ユナイテッドFC)
・Southampton FC(サウサンプトンFC)
・Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)
の7チームであり、契約金の支払いはビットコイン(BTC)で行われたと報じられています。
各チームの代表者たちは、仮想通貨やブロックチェーンに大きな可能性を感じていると語っており、eToroとの提携を歓迎しています。
プレミアリーグとeToroに関する記事はこちら
欧州サッカー連盟(UEFA)|ブロックチェーンを活用したチケット販売
欧州サッカー連盟(UEFA)は、ブロックチェーン技術を活用したチケット販売システムを導入しています。
この新しいシステムは、iOSとAndroidの専用アプリを通して試合のチケットを管理することができるため、より簡単に安全な方法でチケットを保管・使用できるだけでなく、偽造や複製なども防止することができます。
この技術はすでに実際に導入されており、今のところ大きな問題も起きていないとのことで、今後はさらなる研究開発が進められ、より幅広く利用していく予定であると伝えられています。
欧州サッカー連盟(UEFA)に関する記事はこちら
Paris Saint-Germain FC(パリ・サンジェルマン FC)|仮想通貨投票プラットフォーム
フランス・パリを拠点とするParis Saint-Germain FC(パリ・サンジェルマン FC)は、マルタ共和国のブロックチェーン企業である「Socios.com」とのパートナーシップを結び、「仮想通貨投票プラットフォーム」を導入して、ファンの人々と積極的にコミュニケーションをとっています。
このプラットフォームは仮想通貨チリーズ(ChiliZ/CHZ)を通じて、ファンの人々がサッカーチームの運営に関わりを持つことができるサービスを提供しています。
「パリ・サンジェルマン FC」はこのサービスを利用することによって、スタジアムで流す音楽の選曲や今後のプロジェクトの具体的な内容などを決定する際にファンの人々の意見などを取り入れ、投票システムを利用して最も支持率の高かったプランを採用するといった「ファン参加型」の運営方法を採用しています。
パリ・サンジェルマンFCの記事はこちら
Rimini F.C. 1912(リミニFC)|仮想通貨による株式買収
イタリア・リミニを拠点とするRimini F.C. 1912(リミニFC)は、仮想通貨による株式の買収を受け入れた世界初のサッカークラブとなりました。
リミニFCは、スポーツ関連の投資会社であるHeritage Sports Holdings(ヘリテージ・スポーツ・ホールディングス/HSH)に株式の25%を売却した際に、仮想通貨「Quantocoin(QTCT)」で支払いを受け取ることに合意しました。
Quantocoin(QTCT)の開発者はHSHのオーナーでもあるPablo Dana(パブロ・ダナ)氏であるため、この仮想通貨はHSHなどの関連企業との間で行われる取引に幅広く利用することができます。
リミニFCは、クラブに関連する支払いを全てQTCTで行うことによって、取引の詳細を厳しく管理し、サッカー業界に潜む賄賂などの汚職行為を排除することを目指しています。
リミニFCのニュースの詳細はこちら
Gibraltar United FC(ジブラルタル・ユナイテッドFC)|仮想通貨による報酬
ジブラルタルのサッカーチームであるGibraltar United FC(ジブラルタル・ユナイテッドFC)は、選手に支払う報酬として仮想通貨を利用することを計画しています。
ジブラルタル・ユナイテッドFCは、全ての選手に対して仮想通貨を使って報酬を支払うことへの合意を求めるとのことで、同チームのオーナーであるPablo Dana(パブロ・ダナ)氏は、「ブロックチェーンを活用することによってスポーツ業界の汚職を減らし、サッカー業界に透明性をもたらすことを期待している
」と説明しています。
この他にも、仮想通貨で報酬を支払うことによって、ジブラルタルで銀行口座を持てない選手にも効率的に報酬を支払うことができ、手数料や税金の問題解決にも役立つと説明されています。
世界中の有名なサッカー選手の多くが、仮想通貨の世界に大きな魅力を感じていると語っています。今後さらに多くのスター選手から新たな仮想通貨関連の発表が続くことに期待しましょう。
Harunustaspor(ハルヌスタシポル)|ビットコインによる契約金
トルコのサッカーチームである「Harunustaspor(ハルヌスタシポル)」は、オマール・ファルク・キログル(Omer Faruk Kiroglu)選手の契約金を2500リラ(約7万円)と2000リラ(約6万円)相当のビットコイン(BTC)で支払っています。
Harunustasporの会長であるハルドン・セヒト(Haldun Sehit)氏は、これが世界で初めての試みであると説明しており、「世界やトルコにクラブの名前を広める事が出来た」とコメントしています。
これに対してオマール選手も「これは私にとっても世界にとっても初めてのことである」と語っており、「会長が言うように私たちは新しいことに挑戦している。私は新しいことを喜んで受け入れる」と述べています。
ブロックチェーンでサッカークラブの資金調達を支援|SportyCo
SportyCo(スポーティコ)は、ブロックチェーンや仮想通貨を活用してサッカークラブやスポーツクラブの資金調達を支援しています。
このプロジェクトは世界的にも注目を集めており、すでに複数のサッカークラブが参加する計画を発表しています。
Newcastle United FC(ニューカッスル・ユナイテッドFC)
イングランドのプレミアリーグに所属しているサッカークラブ「Newcastle United FC(ニューカッスル・ユナイテッドFC)」は「SportyCo」の協力を得て、ICOを行い独自コインの発行を予定していると伝えられています。
2018年9月時点では詳しい情報は明らかになっていないものの「セキュリティトークン」もしくは「ユーティリティトークン」を発行する予定であると伝えられています。
Cardiff City FC(カーディフ・シティFC)
ウェールズの首都カーディフに本拠を構えるサッカークラブ「Cardiff City FC(カーディフ・シティFC)」も「SportyCo」のプラットフォームを通じて資金調達を行うことを予定していると伝えられています。
2018年9月時点ではその詳細が明らかになっていないものの、一部の報道によると、資金調達を行うために「独自トークン」の発行を計画していると伝えられています。
SportyCoの詳細はこちら
Bitcoin Cashが使えるサッカーゲームアプリ
ビットコインキャッシュ(BCH)が使えるサッカーゲームアプリもリリースされています。
『Bitcoin Cash Football』と呼ばれるこのゲームは、サッカー選手やチームを育成し、BCHを使って購入・売買などを行うことができます。
Mobtwoという開発者チームによって作成されたこのゲームは、世界中のプレイヤーに挑戦することができるオンラインマルチプレイヤーゲームであり、サッカー選手の育成や購入・販売だけでなく、スタジアムなどのような施設の購入などもできるようになっています。
また、サッカー選手やスタジアムの他にも複数のアイテムなどを購入して有望なサッカー選手を育成することで、W杯優勝を目指す、本格的かつリアルなゲームとなっています。
ビットコインキャッシュが利用できるサッカーゲームはこちら
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