ロナウジーニョ「Blockchainで世界に貢献したい」ICOやVRスタジアム開発予定
サッカー元ブラジル代表のスター選手、ロナウジーニョ(Ronaldinho/ロナウド・デ・アシス・モレイラ)氏は、サッカー専門学校の設立、世界各地のアマチュアとグローバルリーグの試合の開催、賭博のプラットフォームと市場の開発と運営、そしてデジタル分野の開発を目指す野心的で新しい仮想通貨プロジェクトを開始しました。
VRスタジアム開発
VRスタジアムは「ロナウジーニョ・デジタルスタジアム」と呼ばれており、この施設はアフリカ、東南アジア、中東などの300カ所で今後3年間の計画を通して開発される予定です。
このスタジアムでは、ブロックチェーン、人工知能(AI)、VRなどの最先端技術を活用してプレイヤーのスキルを分析し、新しいチームを作るためのブロックチェーンデータベースを作成します。
ロードマップによりますと今年7月にはアジアに2つのスタジアムが完成し、年末までに開幕する予定です。すでに東南アジアの既存スタジアム、5つとの提携も成立しており、世界10カ所以上で建設が決定しています。同社はVRスタジアムをできる限り早く世界に普及させるために、フランチャイズの制度を利用して、各国のサッカー関連事業者と提携していくと説明しています。
Ronaldinho AcademyとRS Coin
以前、ワールド・サッカー・コインと呼ばれていたこのプロジェクトは、サッカー界のスーパースターとパートナーシップを結んだことで「ロナウジーニョ・サッカー・コイン(RC Coin)」と呼ばれるようになりました。彼は今年の初め、このプロジェクトについて約1800万人のフォロワーに対してイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の準備が整ったとTweetしました。
Funds are safe. https://t.co/YKxVceCWua
— CZ (@cz_binance) 2018年7月4日
今日は私が参加している素晴らしいプロジェクトを紹介します。
このサッカーコインはスポーツに多くの利益をもたらします。
http://soccercoin.eu
2019年にはフィリピン、ベトナム、タイのスタジアムの運営が開始され、同年の7月にはバンコクでeSportsトーナメントも開催されます。サッカー賭博、アカデミーへの入学、VRスタジアムへの参加など、eSportsの側面を強化するVRとバーチャルサービス技術のさらなる開発を続け、NEOテクノロジーによってすべてのサービスが提供されます。
サービスの主な内容には、プロ、アマチュアを問わずに世界中のプレイヤーが参加できる「ロナウジーニョ・スーパーリーグ」や、世界中のサッカーゲーム企業と提携した「eSports」、そして「スーパーリーグ」や「eSports」の試合結果を予想する「ベッティング」や、子どもや障害者向けの「SMILEプロジェクト」、ブロックチェーン技術を基盤にした「安全性の高い決済基盤の構築」などが含まれます。
「SMILEプロジェクト」では、子どもたちに対してサッカー用品が無償で提供されるほか、身体障害者が安全に安心して楽しめるスタジアムの整備や、将来有望な選手のための高度なトレーニングプログラムの提供などが行なわれます。またこれらのプロジェクトには、ロナウジーニョ氏がパートナーとして参加するともいわれており、事業収益の一部はSMILEプロジェクトなどに使用されると報じられています。
サッカー選手引退を決めて、引退後の人生について考えるようになった。
出来る限り世界に貢献したい。
と、このプロジェクトとの提携を決めた理由を語っています。
すでにスポーツ界からも多くのスター選手が「仮想通貨業界への参入」を発表してますが、ロナウジーニョ氏はその中でも最も注目を浴びるスポーツ選手なのは間違いないと言えるでしょう。
eSports(eスポーツ)とは
eSports(eスポーツ)とは、エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」の略であり、複数のプレイヤー間で行われるコンピューターゲームやビデオゲームの競技のことです。
スポーツ(Sports)という言葉は元々、古フランス語の「desport(気晴らしをする、遊ぶ、楽しむ)」であるといわれているため、日本人が考える「運動する」といった認識とは内容が少し異なります。例えば国際オリンピック委員会(IOC)では、ビリヤード、チェス、囲碁などの国際競技団体も加盟団体や承認団体に含まれています。
このようなことからゲームなどもeスポーツに分類されているため、2007年からはアジアオリンピック評議会(OCA)が主催している「アジアインドアゲームズ」でもeスポーツが正式種目として採用されています。
eSportsは高額な賞金が与えられることでも有名で、2016年に開催された『Dota2 international 2016』での優勝賞金は10億1,000万円となっており、賞金総額は23憶1,000万円にまでのぼっています。
中国の福建省のeGamingトーナメントグループは、同国におけるeSport市場の指数関数的な成長に対応するために、中国全土に5つの『eSportsアリーナ』の開設を予定しています。eGamingトーナメントグループは、世界的に人気のモバイルゲーム『King of Glory(王者荣耀)』の大会の賞金として人民元(CNY)だけでなく仮想通貨を新たに追加しています。
仮想通貨で賞金が支払われる中国のゲームイベント
スター選手の仮想通貨プロジェクト
サッカー業界のスター選手たちは、続々と仮想通貨プロジェクトを発表しています。
ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに所属するコロンビア代表のハメス・ロドリゲス(James David Rodríguez Rubio/ハメス・ダビド・ロドリゲス・ルビオ)選手や、Jリーグ・ヴィッセル神戸に所属するスペイン代表のアンドレス・イニエスタ(Andrés Iniesta)氏と元スペイン代表のカルレス・プジョル(Carles Puyol)氏、元イギリス代表のマイケル・オーウェン(Michael Owen)氏といった有名な選手たちは、それぞれが独自の方法で仮想通貨やブロックチェーン技術を使って世界に貢献することを望んでいます。
ワールドカップで世界を沸かせたサッカー選手たちが発表した、今後に期待されている複数のプロジェクトは「Cryptocurrency×Football Player」と題して以下の記事でまとめて紹介しています。
スター選手の仮想通貨プロジェクトはこちら
スター選手がICO詐欺?
スター選手に関わりのあるICOだからと言って、必ずしも安心できるということではありません。CTRトークンを発行していたCentra Tech社は、米国人ボクサーであるフロイド・メイウェザー(Floyd Mayweather)氏に報酬を支払うことで、自社のプロジェクトを宣伝していました。
しかしその後、同社は米証券取引委員会(SEC)から、未登録のCTRトークンを売却して3200万ドル(約33億9000万円)の資金を調達したとして起訴され、逮捕されています。
このプロジェクトは、他にもDj Khaledのような有名人も宣伝に参加しており、彼も告訴前にソーシャルメディアを通じて「Centraチタンデビットカード」受け取ったことを自慢していました。
スター選手関連のプロジェクトに投資する際にも、自分自信でしっかりと情報を調べて、本当に信頼できるプロジェクトだけに投資することを忘れないようにしましょう。