Tria Pay(トリアペイ)は、仮想通貨による決済・運用・取引の機能を一体化した最新のWeb3ウォレットで、初心者からDeFiユーザーまで幅広い層に利用されています。
従来は複数のウォレットやサービスを併用する必要がありましたが、Tria Payでは1つのプラットフォーム上で仮想通貨の決済・運用・取引(クロスチェーン対応のスワップやブリッジ)までを一元的に行うことが可能です。
この記事では、Tria Payの主な特徴や使い方、Triaウォレットの開設方法などを図解付きで分かりやく解説します。
Tria Pay(トリアペイ)とは?
Tria Pay(トリアペイ)とは、仮想通貨と法定通貨のスムーズなやり取りを可能にする次世代の決済インフラです。
クレジットカードやApple Pay、銀行振込などを使って、190カ国以上で簡単に仮想通貨(暗号資産)の購入・換金が行える「オン/オフランプ」機能を備えています。
さらに、シードフレーズ不要の自己管理型ウォレット「Triaウォレット」を展開しており、初心者でも直感的に扱える安全な設計が特徴です。
Tria独自のチェーンアブストラクション技術により、異なるブロックチェーンを横断して資産を管理・運用できるほか、AIエージェントによる分散型金融(DeFi)自動運用支援など、Web3時代に最適化された総合的なウォレット&決済ソリューションとなっています。
Tria Pay(トリアペイ)の主な特徴
Tria Pay(トリアペイ)はWeb3版ネオバンクのような使いやすさ(UX)と多機能性を兼ね備えたオールインワンのWeb3決済インフラのプラットフォームで、以下のような特徴があります。
BestPath技術による最適な取引ルート探索
独自のBestPath AVSエンジンが動的に最適な取引ルートを計算し、複数チェーン間のブリッジやスワップを自動化します。
これにより、ユーザーはチェーンの切り替えや複雑な手動操作を行うことなく、効率的な資産移動や取引を実現できます。
Triaウォレット:ノンカストディアル&シードレス設計
Triaウォレット(Wallet)の秘密鍵はユーザー自身が管理する自己管理型設計となっており、第三者に資産を預ける必要がない点が特徴です。
またGoogleアカウントやメールアドレスを用いたログイン方式を採用しており、ユーザーはシードフレーズを使わずに利用を開始できます。
複数のチェーン・ウォレットをひとつのログイン情報でまとめて管理でき、ガス代(ネットワーク手数料)の心配からも解放されます。
全トークン対応のTria(Visa)デビットカード
Tria Payは暗号資産をそのまま日常支払いに使えるVisaカードを提供しています。
ウォレットに保有する複数のトークン残高を自動的に法定通貨へ変換し、オンライン・オフラインを問わず決済に利用できます。
このカードはVisaネットワークを利用しており、世界150カ国以上、約1億5,000万を超える加盟店で利用できます。
日常の買い物やサービス料金の支払いにも対応しており、対応店舗では仮想通貨を用いた決済が可能です。
利用額に応じたキャッシュバック
Triaデビットカードで決済を行うと、支払い額の一部がキャッシュバックされます。
カードの種類や利用状況に応じてキャッシュバック率が設定されており、日常の買い物をしながら仮想通貨リワードを獲得できます。
バーチャルカードの場合でも1.5%のキャッシュバックが設定されており、上位のプレミアムカードでは最大6%の還元率が適用されます。
ワンタップで簡単DeFi運用
Triaウォレット内から直接、高利回りのステーブルコイン運用が可能です。
USDコイン(USDC)やテザー(USDT)などを預け入れることで、利回り戦略が自動で適用され、DeFiによる運用が開始されます。
専門知識がなくてもワンタップで運用を開始でき、銀行預金と比べて相対的に高い年利を得られる可能性があります。
AIエージェントの活用
Tria PayにはAIを活用したスマートアシスタント機能も統合されています。
このAIエージェントは、市場分析やポートフォリオ管理、利回り戦略の調整などを支援し、資産運用の自動化をサポートします。
難解な分析や設定をAIが引き受けてくれるため、初心者でも安心して高度なDeFi戦略を享受できます。
オン/オフランプ対応
仮想通貨の購入(オンランプ)や現金化(オフランプ)もTria Pay上でシームレスに行えます。
デビットカードで直接仮想通貨を買ったり、Triaウォレット内の資産を自分の銀行口座へ出金することがワンストップで可能です。
仮想通貨の購入や現金化の際に取引所を経由する必要がなく、操作の手間や所要時間の軽減が期待されます。
Triaデビットカードの種類と特徴
Tria Payでは3種類のデビットカードが用意されており、それぞれの特徴は以下の通りです。
バーチャルカード
- 価格(年会費):20ドル(約2,900円)
- 決済ごとに1.5%のキャッシュバック
- Google Pay、Apple Payのみで利用可能
シグネチャーカード(物理カード)
- 価格(年会費):90ドル(約13,000円)
- 決済ごとに4.5%のキャッシュバック
- 物理カード(PVCカード)
プレミアムカード(物理カード)
Tria Pay(トリアペイ)でできること・利用シーン
決済で使う:150カ国以上で仮想通貨がそのまま支払い可能
Tria Payでは、実店舗やオンラインショップでの支払いに仮想通貨が直接使うことが可能です。
Triaデビットカード(Visa)を使用することで、レジでのカード決済時にTriaウォレット内の仮想通貨が即座に売却・現地通貨に換算されて店舗に支払われます。
世界150カ国以上のVisa加盟店で利用可能となっており、海外でも法定通貨への両替をせずに仮想通貨による支払いが行える点が特徴です。
日常の買い物や公共料金の支払いまでカバーでき、実生活における仮想通貨の活用をより身近なものにするサービスとして注目されています。
さらに支払いのたびにキャッシュバックが付与されるため、お得に仮想通貨決済を利用することができます。
運用で使う:ワンタップでDeFi利回りを獲得
- ステーブルコインで年利最大15%
- AIがリスクと収益を自動で最適化
- ETH・BTCに加え、10種類以上の資産をステーク可能
- 即時入出金に対応
Tria Payは決済機能だけでなく、資産運用を支援するプラットフォームとしても機能しています。特に注目すべきは、ステーブルコインの高利回り運用を誰でも簡単に始められる点です。
例えばUSDCやUSDTをTriaウォレットに入れてボタンをタップするだけで、複数のDeFiプロトコルを駆使した最適戦略で運用が開始されます。
年利換算で数%以上の利息が得られるケースもあり、自身で資産を管理しながら運用できる点が特長とされています。
運用に関してはAIエージェントが裏で最適化を行うため、難しい知識がなくても効率的な運用益を追求できます。
トレード(取引)で使う:スワップ・ブリッジもガス代不要で簡単
- 20,000種以上のトークンに対応
- AIによるポートフォリオ分析
- ガストークン不要
- 現物&永久先物(パーペチュアル)
- ワンクリックでブリッジ&スワップが可能
- ネットワーク切替対応が不要
Tria Payは、異なるブロックチェーン間でのトークンスワップやブリッジ(資産移動)にも対応しており、ユーザーの利便性向上に寄与しています。
通常、イーサリアム上のETHをポリゴン上のPOLに替えるにはブリッジと複数の手順が必要でした。
Tria Payでは、ユーザーが操作の詳細を意識することなく、BestPathエンジンが最適なルートを自動的に選択し、処理を実行します。
そのため、まるで同一チェーン上での取引であるかのように、シームレスなクロスチェーントレードが実現されます。
Tria Pay側がガス代を最適化・負担する仕組みにより、ユーザーはガス代用トークンを用意する必要がない点が大きな注目を集めています。
複数のブロックチェーンにまたがる資産を交換・移動できるため、ユーザーは分散した仮想通貨を一つのウォレットで効率的に管理できます。
Tria Pay(トリアペイ)のセキュリティと信頼性
Tria Payは、新しいウォレットの導入に際して懸念されがちな安全性の面においても、技術面および運用面の両方から信頼性の確保に取り組んでいます。
ノンカストディアル設計と高度な鍵管理技術
まず技術面ではノンカストディアル(自己管理型)である点が重要です。
ユーザーが秘密鍵を自身で保有する設計により、Triaの管理者であってもユーザー資産へアクセスすることができない構造となっています。
さらにMPC(マルチパーティ計算)技術やアカウント抽象化を活用し、シードフレーズレスでも堅牢な鍵管理が実現されています。
加えて、ガスレス取引の実現にはセキュアなペイマスター技術が用いられ、取引の失敗や詐欺リスクを最小化する設計となっています。
信頼できるDeFi連携とコンプライアンス対応
運用面では、Tria Payは信頼できるDeFiプロトコルとの連携により利回りを提供しており、ユーザー資産をむやみに預かって運用するような形態ではありません。
利回り提供元となるスマートコントラクト群は外部監査を経ており、透明性の高いオンチェーン上で動作します。
この外部監査を経たスマートコントラクトにより、透明性が確保されており、ユーザーは自身で資産を保管しながら利回りの提供を受けることが可能です。
またTriaは各国規制への適合にも配慮し、オフランプ(法定通貨出金)やカード発行の際には必要なKYC(本人確認)プロセスを導入するなど、コンプライアンス面にも取り組んでいます。
グローバルな評価と堅実なパートナーシップ
信頼性の面では、Triaは既に世界的な投資家や機関からも注目と支援を受けています。
中東・アブダビの王族一門のメンバーであるサイード・アルダルマキ氏が戦略的パートナーとして名を連ねており、プロジェクト開始前に厳格なデューデリジェンス(精査)を経ていることが明らかにされています。
また、Arbitrum・Polygon・Injectiveをはじめとした主要ブロックチェーンエコシステムから技術協力や支持を得ており、そのネットワーク上で数百億ドル規模の価値移動を支援しています。
これらのことから、Triaウォレットは最先端の技術基盤と堅実なパートナーシップに支えられた、安全性・信頼性の高いウォレットと評価されています。
ユースケースと導入実績:広がるTriaエコシステム
Tria Payは個人ユーザーのウォレットとしてだけでなく、幅広いエコシステムで活用が進んでいます。
多様なWeb3プロジェクトに導入されるTria技術
Triaの基盤技術(UnchainedやSDK)は既に70以上の企業・プロジェクトに導入されており、これらB2Bパートナーのネットワークを通じて年間数千億ドル(数十兆円)規模の取引ボリュームを支えています。
例えば他社のブロックチェーンゲームにTriaウォレットの機能が組み込まれ、異なるチェーンのNFTやトークンをシームレスにやり取りできるようになるケースも出てきています。
またDeFiプラットフォームがTriaのBestPath機能を統合し、ユーザーに最適ルートでの投資サービスを提供する動きもあります。
このようにTriaはWeb3インフラの新たな標準として、多様なプロジェクトの裏側で活躍しています。
個人ユーザーの拡大と日本市場への展開
Tria Pay自体のユーザー数も着実に増加しています。
2025年7月時点で40万人以上のユーザーがTriaウォレットを利用しており、現在も毎月その数を伸ばし続けています。
今後はカードサービスの本格展開やモバイルアプリ公開に伴い、ユーザー数が数十万人規模からさらに拡大していくことが予想されます。
Triaは、Web3の専門知識がなくても利用できる環境の実現を目指し、UI/UXの改良や日本語サポート(公式コミュニティの設置)にも取り組んでいるため、日本国内を含め利用者層が今後ますます広がっていく可能性があります。
既にPolygonやArbitrum、Injectiveといった主要ネットワークからも戦略的支援を受けており、Triaの技術が多くのプロジェクトで採用されるにつれて、エコシステム全体の拡大も加速しています。
年間4,000億ドル(約60兆円)にも及ぶ巨大な提携エコシステムがすでに形成されており、Tria Payはその中核としてWeb3普及を牽引する存在となっています。
Triaウォレットの始め方(開設方法)
ここからは、Triaウォレット(Wallet)の開設手順について、ステップごとに図解付きで解説していきます。
公式サイトやアプリにアクセス
まずはTria Payの公式サイトにアクセスすると、上の画像のように表示される「Googleで続行」または「Appleで続行」ボタンのいずれかを選択してログインを進めます。
ログイン情報を入力
ログインに必要となるメールアドレスとそのパスワードを入力し、「次へ」をタップしてください。
そして再度「次へ」をタップしてください。
Triaアカウントのユーザー名を入力
Triaアカウントで使用する任意のユーザー名を入力(「@tria」は変更不可)し、「ユーザー名を取得」をタップしてください。
その後、Triaのマイページが表示されます。
Triaウォレットへ送金
Triaデビットカードの発行に先立ち、事前にTriaウォレットへ発行費用分を暗号資産を送金しておく必要があります。
ホーム画面上部の「残高を追加」をタップし、送金する仮想通貨を選択してください。
その後表示されるQRコード、もしくは送金アドレスをコピーしてご自身が使用されているウォレットから送金してください。
※ メタマスクなどの外部ウォレットと接続して発行することも可能ですので、外部ウォレットを使用する際はスキップされてください。
Triaデビットカードを発行
ホーム画面中断にある「今すぐ予約」をタップし、任意のデビットカードを選択してください。
カードを選択したら「今すぐ申し込む」をタップしてください。
居住国を選択後に「続ける」をタップしてください。
支払い方法としてTriaウォレットまたは外部ウォレットを選択し、「続ける」を押してカードの発行手続きに進みます。
カードの発行に際しては、氏名や住所などの配送情報の入力に加え、必要に応じてKYC(本人確認書類)の提出が求められます。
これは、Triaデビットカードが法定通貨での決済を伴うサービスであるために必要な手続きであり、通常は数分程度で完了します。
バーチャルカードは、発行手続きの完了後すぐにTriaウォレット内で利用可能となり、カード番号や有効期限が表示されます。
物理カード(シグネチャーまたはプレミアム)を購入した場合は、申請時に指定した住所宛に8〜12週間以内に配送される予定となっています。手元に届いたカードは、アプリ上での有効化手続き後に使用可能となります。
Tria Pay:よくある質問(FAQ)
- ローンチ時点でサポートするチェーンとコインは?
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主要EVM系を含む10チェーン(ビットコインやソラナを含む)をサポート予定で、これらのチェーン上のすべてのコインが利用可能です。
- App StoreとGoogle Playでアプリをインストールできる?
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2025年7月時点では、App StoreおよびGoogle Playでのアプリ提供は審査中となっており、現在はブラウザ版のベータ提供が行われています。
- Tria Wallet が採用するハッキング対策は?
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Triaが採用するKMS(Key Management Service)は、10社以上のセキュリティ監査機関による検証を受けています。
- 各デビットカードの初回発行手数料・年会費は?
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発行手数料はapp.tria.soに表示されます。年会費はバーチャル25ドル、シグネチャー109ドル、プラチナム250ドルです。なお、年会費はカード受取から3 か月以内に所定額以上の利用があれば免除予定となっています。
- デビットカードの更新期間は?
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1年ごとの更新となります。
- バーチャルカードで ATM 引き出しはできる?
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バーチャルカードはATMでの現金引き出しには対応していません。
- 日本円をATMで引き出す際の手数料は?
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原則1.9%+3ドル(Tria手数料0.3 %/Visaプロバイダー1.6%+3ドル)です。国・地域により上下する場合があります。
- 購入時の手数料は?
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原則1%(Tria手数料0.8%/VisaプロバイダーがTria手数料の20%を取得)。国・地域により変動します。
- 現金化や決済時の精算通貨は?
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USDC/USDTです。
- キャッシュバックの具体的な支払い方法は?
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Triaトークンで支払われます。
Tria Pay:まとめ
Tria Pay(トリアペイ)は、仮想通貨による決済・運用・取引を一体化した次世代のWeb3ウォレットです。
シードフレーズ不要の「Triaウォレット」やガス代不要のクロスチェーントレード、高利回りのDeFi運用などを、初心者でも簡単に利用できる点が大きな特徴です。
以下に、Tria Payの主なメリットを整理します。
- シードフレーズ不要で安全自己管理型「Triaウォレット」
- AIによる利回り運用の自動最適化
- ガス代不要でクロスチェーン対応のスワップ&ブリッジ
- スマートコントラクトの外部監査とKYC対応で高い信頼性
- 40万人超のユーザー実績とグローバルな導入拡大
AIエージェントによる資産運用支援なども可能で、仮想通貨をより身近にする仕組みが整っています。
これらの特徴により、Tria Payは日常利用と資産運用をシームレスに結びつけるオールインワンのWeb3決済インフラとしての注目度が高まっています。




































