平将明議員、AI・Web3小委員長に就任
自民党の平将明衆議院議員は2025年10月29日、自身のX(旧Twitter)アカウントで、党の国家サイバーセキュリティ戦略本部長、デジタル社会推進本部本部長代行、兼AI・Web3小委員会委員長に就任したと発表しました。
自民党
国家サイバーセキュリティ戦略本部長、
デジタル社会推進本部本部長代行兼AI・web3小委員会委員長に就任しました。 pic.twitter.com/EbbFhIEXxW— 平将明(たいらまさあき/Taira Masaaki) (@TAIRAMASAAKI) October 29, 2025
この人事は、高市早苗内閣の発足に伴うもので、平氏は石破前内閣でデジタル大臣を務めた実績を持ち、引き続き党内でデジタル政策・Web3政策の中核を担うことになります。
平氏は自民党内でこれまで「Web3プロジェクトチーム」の座長を務め、Web3分野の政策立案を主導してきたほか、暗号資産(仮想通貨)税制に関するホワイトペーパーの取りまとめでも中心的役割を果たしてきました。
今回就任した新たな役職により、平氏はサイバーセキュリティ強化からAI(人工知能)、Web3に至る先端技術の社会実装まで、日本のデジタル戦略の中核を担う立場となり、テクノロジー業界やWeb3関係者からもさらなる政策推進への期待が寄せられています。
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自民・平将明氏就任で進むWeb3国家戦略
平将明氏の政策実績と税制改革の主導
平将明氏は自民党内で長年デジタル政策の推進役として活躍してきた政治家で、前政権下ではデジタル大臣として行政のIT戦略を指揮し、ブロックチェーンや暗号資産を含むWeb3分野にも積極的な姿勢を示しました。
党デジタル社会推進本部のWeb3プロジェクトチーム座長としては、国内のWeb3産業振興策を数多く立案しており、暗号資産税制改革に関するホワイトペーパーの策定では中心的な役割を果たしています。
このホワイトペーパーには暗号資産取引の税負担軽減策などがまとめられており、日本のスタートアップや投資家から大きな注目を集めました。
Web3カンファレンスで示した政策姿勢
また平氏は、毎年開催される国際Web3カンファレンス「WebX」に登壇し、民間企業やスタートアップとの対話を重ねることで業界との連携にも力を入れてきました。
こうした活動を通じてWeb3業界の最新動向への深い理解を示すとともに、政策立案へのフィードバックを積極的に得る姿勢を貫いています。
平氏はこれまでの記者会見や発言で、NFT(非代替性トークン)を活用した地方創生や日本の潜在価値最大化、ステーブルコインを用いたメタバース経済圏の構築、分散型IDの行政利用など、幅広いWeb3技術の可能性について言及してきました。
今回就任した役職では、これら先端技術を国家戦略に組み込む取り組みをリードすることが期待されます。
テクノロジー業界からの評価と期待
今回の人事について国内テクノロジー分野から歓迎の声も上がっています。
LINEヤフー株式会社のシニアストラテジストである安宅和人氏はX上で「政策を点ではなく線で紡いでこられたことに改めて敬意を表します」と述べ、平氏の一貫した政策推進の姿勢を称賛しています。
Web3業界関係者からも、平氏の継続的なリーダーシップによって日本のデジタル資産・ブロックチェーン戦略がさらに前進することへの期待が高まっています。
銀行の暗号資産販売を禁止へ
税制改革と規制強化で進む日本の暗号資産政策
最大55%課税から20%へ、軽減措置の動き
日本では現在、暗号資産分野で具体的な政策展開が進められています。
金融庁は8月29日、令和8年度(2026年度)の税制改正要望において暗号資産取引の課税見直しを正式に要望しました。
この中で暗号資産取引益に株式並みの申告分離課税(約20%)を導入する検討が明記され、現在最大55%(住民税含む)に達する雑所得課税の負担軽減に踏み出しています。
税制整備が進めば、国内における暗号資産ビジネスの発展や機関投資家の参入促進につながると期待されています。
円建てステーブルコイン「JPYC」の普及拡大
改正資金決済法の施行に伴い、国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」が10月27日から発行され、10月29日時点で流通量は5,000万JPYC(約5,000万円相当)に達しました。
政府による規制整備のもと、デジタル円やステーブルコインの実用化拡大が現実味を帯びてきており、日本のブロックチェーン分野は政策面からの後押しを受けて活発化しています。
高市内閣の下で平氏が担う政策推進の動きと連動する形で、日本政府全体でも暗号資産・ブロックチェーン領域の戦略強化が着実に進んでいます。
政府と民間が一体となった環境整備により、日本が国際的なWeb3先進国として台頭することへの期待が一段と高まっています。
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Source:平将明X投稿
サムネイル:AIによる生成画像



























