欧州大手アムンディ、初のトークン化ファンドを提供開始|イーサリアムチェーンを活用

欧州大手アムンディ、初のトークン化ファンドを提供開始 | イーサリアムチェーンを活用(Amundi launches its first tokenized fund using the Ethereum blockchain)
目次

欧州最大級Amundi、初のトークン化ファンドを開始

欧州最大級の資産運用会社であるAmundi(アムンディ)は2025年11月27日、ユーロ建てのマネーマーケットファンド「AMUNDI FUNDS CASH EUR」において初のトークン化資産を提供すると発表しました。

アムンディは個人・機関投資家にさまざまな金融商品を提供しており、発表時点で顧客は1億人以上、資産運用額は2兆ユーロ(約361兆円)を超えています。

今回の発表により、利用者はトークン化されたユーロ建てファンドへのアクセスに加え、従来型の商品も引き続き取引可能です。

アムンディによると、今回提供されるトークン化資産は、分散型台帳技術とイーサリアム(ETH)ブロックチェーンを活用しており、取引における記録管理の透明性や追跡性を確保しています。

ブロックチェーン活用で即時執行や24時間運用が可能に

アムンディは、欧州の資産運用大手で同地域の振替代理業務のリーダーであるCACEISと提携しており、今回のトークン化資産も両社の協業によって実現しました。

CACEISは、ファンドユニットのトークン化技術や投資家向けのデジタルポートフォリオ、注文プラットフォームを提供しています。

アムンディは、CACEISとの協業により実現した自社商品のトークン化が顧客に複数のメリットをもたらすと説明しています。

具体的には、ブロックチェーン技術の活用により、利用者の注文が即時執行されることに加え、24時間365日にわたる運用も可能です。

さらに、分散管理された金融商品により、新しい世代の投資家へのアプローチも期待されます。

イーサリアム活用のトークン化資産が急増

tokenterminalによると、記事執筆時点でイーサリアム上のトークン化資産は時価総額が2,000億ドル(約31兆円)を突破しており、トークン化資産市場全体(約3,250億ドル)の6割以上を占めています。

アムンディの機関投資家・法人顧客部門およびESG責任者であるジャン=ジャック・バルベリス氏も「資産のトークン化は今後数年間にわたり世界中で加速する変革」と位置付けており、今後も顧客に利益をもたらすため、トークン化の継続や拡大を目指す方針です。

また、CACEISのジャン=ピエール・ミシャロウスキーCEOは「新たなハイブリッド振替代理サービスによって顧客がブロックチェーンによる新たな流通経路の恩恵を迅速かつ容易に受けられる」とコメントしています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.20 円 / 1ユーロ=181.17 円)

>>最新の仮想通貨ニュースはこちら

Source:アムンディ公式発表
サムネイル:AIによる生成画像

  • URLをコピーしました!

Written by

2018年から仮想通貨関連の記事を執筆。ライター活動にとどまらず、独自でブログ運営も行っている。仮想通貨のトレンド記事をわかりやすく解説し、投資初心者に寄り添うことが信条。好きな仮想通貨はXRP。

仮想通貨ニュース|新着

仮想通貨入門 - 基礎知識

市場分析・価格予想

目次