アルトコインシーズンは始まっている?「誰も信じていない時こそチャンス」著名アナリスト見解

アルトコインシーズンは始まっている?「誰も信じていない時こそチャンス」|著名アナリスト見解(Altcoin season may have started? “The best time is when no one believes” - analyst insight)
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アルトコインシーズンはすでに始まっている?

Xで79万人以上のフォロワーを有する著名アナリストのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は2025年6月8日、自身のXで「アルトコインシーズンは誰も信じていない“今この時”からすでに始まっている」との見解を示しました。

同氏は「アルトコインシーズンは予告なしに訪れる」と述べ、市場心理が落ち込み、多くの投資家が懐疑的になっている現在のような状況こそが、絶好の参入機会だと説明しています。

その上で「底値圏で参入できる今こそ最良のタイミングであり、これがアルトコインシーズンだ」と強調しました。

この投稿は「アルトコインシーズンはいつ来るのか?」という質問に対する答えであり、従来考えられていたような盛り上がりがピークを迎えた時期ではなく「誰も注目していない静かな段階」こそがシーズンの始まりだという同氏独自の見解を示しています。

アルトシーズンはいつ来るのか?(中略)

個人的には、そう遠くないと考えています。すべては「心理」の問題です。(中略)

もしあなたが「アルトシーズンが来た」と感じてから参入するのであれば、それはすでに多くのチャンスを逃している可能性があります。(中略)

私たちが「リターン」を語るとき、それは“底”からの上昇幅のことを指しています。そう考えると、今がまさにその「底」である可能性が高いのです。(中略)

世間のセンチメントが極めてネガティブで、誰もが「今はアルトシーズンじゃない」と言っている時こそ、私にとっては「資金をアルトコインに割り当てるべき瞬間」だと考えています。

アルトコインシーズン到来の兆候と背景

「アルトコインシーズン」は予告なしに訪れる

一般的には「アルトコインシーズン」と言えば市場全体が爆発的に高騰する現象をイメージされがちですが、ヴァン・デ・ポッペ氏はそのような盛り上がりを待つべきではないとしています。

同氏は「アルトコインシーズンがX上でトレンド入りする頃には、もう手遅れだ」と警告し、真の投資チャンスは、市場心理が落ち込み熱狂が冷め切っている時期に訪れると述べました。

また、同氏は過去を振り返り「本格的なアルトコインシーズンが最後に起きたのは2017年だった」と指摘しています。

2021年の上昇相場では市場全体が同様に高騰する状況は再現されなかったとし、2024年初頭のミームコインブームも一時的な話題に留まり、真のアルトコインシーズンには至らなかったと分析しています。

こうした経緯を踏まえ、現在も多くのアルトコインがビットコインに対して低迷していますが、この状況こそが「静かな上昇トレンド(ブル相場)の兆候」であると、ヴァン・デ・ポッペ氏は指摘しています。

新たな仮想通貨相場サイクルの可能性

またヴァン・デ・ポッペ氏は、現在の市場サイクルが過去とは完全に異なっている点を強調しています。

同氏は、依然として根強く信じられている「4年周期(ビットコイン半減期)説」に囚われず、世界的な金融政策の転換や機関投資家の市場参入といった新しい要素に注目すべきだと指摘しています。

特に中央銀行が政策転換を進め、金利が高い水準で推移している点を挙げ「仮想通貨市場は、もはや一部の個人投資家だけが関わるニッチな市場ではなく、金融の主流へと変化しつつある」と分析しています。

そのため、マクロ経済環境や流動性の変化が市場に与える影響は以前よりも大きくなっているとしています。

さらに同氏は、イーサリアム(ETH)の対米ドル相場と中国人民元の動きに相関関係が見られる点にも触れ「世界規模での資金フローが仮想通貨市場と密接に関連している」との見方を示しています。

10兆ドル市場への成長可能性

マクロ経済が追い風に

また同氏は、自身のYouTube動画でも、アルトコイン市場全体の時価総額チャートが再び大きなブレイクアウト(価格の上方向への突破)に向けて収束しつつあると解説しています。

2017年のアルトコインシーズンでは市場が大幅に拡大しましたが、今回も同じような成長を見せる可能性があると述べています。ただし「今回は50倍までとはいかないにしても、アルトコイン全体の時価総額が10兆ドル(約1,445兆円)規模に達する可能性は十分ある」と予測しました。

さらに欧州ではすでに金利引き下げの動きが始まっており、米国も近く利下げに転じる可能性があることから「アルトコインやDeFiプロジェクトに投資する資金が増える」と指摘しています。

同氏は「イーサリアムは既に回復の兆しを見せており、それが続けばアルトコイン市場も通常すぐ追随する」と指摘し、マクロ経済の追い風がアルトコイン市場の活性化につながると分析しています。

最良のタイミングは「静かな局面」か

このように市場環境を総合的に捉えた上で、ヴァン・デ・ポッペ氏は戦略的な投資アプローチの重要性を説いています。

同氏は「サイクルのタイミングを完璧に予測しようとするのではなく、市場の過熱感がなくなり、不安がピークに達している時こそ、質の高い資産を買い集めることが重要だ」と説明しており、静かな局面で有望なアルトコインにポジションを構築することが最善策だと強調します。

ビットコイン(BTC)が金融引き締め下でも過去最高値をうかがう動きを見せている現状についても、同氏は「従来モデルの崩壊を示すものだ」と分析し、将来的に金利が引き下げに転じればアルトコインが勢いよく反応するだろうと予測しています。

ヴァン・デ・ポッペ氏によれば、アルトコインシーズンとはもはや一時的なバブルのことではなく「静かで不安に満ち、人々に無視されている間に賢明な投資家が群衆に先行して仕込むための機会の窓」だといいます。

アルトコインシーズンは決して事前に”今から始まる”と宣言されるものではなく「気付かれないうちにひっそりと到来し、注意深く市場を見ている人だけがその恩恵を受けられる」との持論を展開しています。

市場データが示すアルトコイン転換の兆候

アルトコインシーズン指数の動向

最近の仮想通貨市場では、多くのアルトコインが長期間にわたり停滞しています。そのため、一部の投資家の間では「もうアルトコインシーズンは二度と来ないのではないか」といった悲観的な見方も広がっていました。

しかし、ここ最近になって複数の著名アナリストが相次いで「近い将来にアルトコインシーズンが訪れる」との予測を示しています。

市場全体の動きを示す指標にも変化が表れています。BlockchainCenterが提供する「アルトコインシーズン・インデックス」によると、2025年5月下旬時点での指数値は「24」と、依然としてビットコインが優位な状況を示していました。

しかし最近では、複数のアルトコインで相場の反転が見られ始め、指数は上昇傾向にあります。そのため「75以上」とされるアルトコインシーズン入りに向けて、転換点が近づいている可能性が指摘されています。

ビットコインからアルトコインへ資金移動の兆し

ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は5月26日に「アルトコインがビットコインに対して劣勢だった弱気相場は終わりつつある」と述べています。

同氏は、ビットコインのドミナンス(市場占有率)に弱気のダイバージェンス(価格と指標の乖離による勢いの減退兆候)が現れ始めていることから「近いうちに資金がアルトコインへと流れ、アルトコインが輝き始めるだろう」と予測しました。

実際、今年5月22日にはビットコイン価格が一時11万ドル(約1,590万円)を突破して過去最高値を更新しました。その直後から、一部の主要なアルトコインにも資金流入の兆しが見られ始めています。

専門家の間では「ビットコイン主導の相場が終わり、アルトコインが主役になる可能性が高まっている」との指摘が増えています。

こうした強気な見解が相次ぐ一方で、アルトコイン市場の本格的な回復には依然ビットコイン市場やマクロ経済の動向が影響するとの見方もあり、投資家からは今後数ヶ月の市場環境に注目が集まっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=144.58 円)

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Source:ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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