Franklin Templeton、暗号資産ETF「EZPZ」の構成銘柄を大幅拡充｜アルトコイン6銘柄を追加

XRP・SOL・DOGE・ADA・XLM・LINKを追加

米資産運用大手Franklin Templeton（フランクリン・テンプルトン）は2025年12月2日に、同社の暗号資産インデックスETFである「Franklin Crypto Index ETF（EZPZ）」の構成銘柄を大幅に拡大し、時価総額ランキング上位に位置する主要アルトコインを追加したことを発表しました。

Franklin Crypto Index ETF（EZPZ）は2025年2月に運用開始された上場投資信託（ETF）であり、当初は代表的な暗号資産であるビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）の現物を組み入れたインデックス型ETFとして注目されていました。

今回のアップデートは、CF Institutional Digital Asset Index（US-Settlement Price）の最新リバランスを反映したもので、従来のビットコインとイーサリアムに加えて、以下の主要銘柄が新たに組み入れられています。

EZPZは「投資家に“ワンストップで多様な暗号資産にアクセスできる手段”を提供すること」を目的にしているとのことで、公式発表では「これまで以上にE-ZでP-Zな（より簡単な）暗号資産投資を提供する」とコメントされています。

これまで以上に“E-ZでP-Zな”暗号資産投資を提供します。
Franklin Crypto Index ETF（$EZPZ）のトークンラインナップを拡大しました：

• ビットコイン（$BTC）
• カルダノ（$ADA）
• チェーンリンク（$LINK）
• ドージコイン（$DOGE）
• イーサ（$ETH）
• ソラナ（$SOL）
• ステラルーメン（$XLM）
• XRP Ledger（$XRP）

ETFの分散性と市場カバー率を強化

EZPZはフリーフロート調整後の時価総額加重型インデックスに連動するよう設計されており、各銘柄は指数の構成比率に基づいて保有されますが、今回の銘柄拡充によって、EZPZは既存チェーンと新興チェーンの双方を包括する形となり、暗号資産市場全体の平均的な値動きをこれまで以上に反映しやすくなりました。

また、今回の拡張によってEZPZは決済・スマートコントラクト・データ接続といった多様なユースケースを持つ分野を広くカバーすることとなったため、「暗号資産エコシステムの進化に合わせて柔軟に対応する規制されたETF」としての位置付けがさらに強まったという点でも注目されています。

フランクリン・テンプルトンのETFプロダクト＆キャピタルマーケット部門トップであるDavid Mann氏と同社のデジタル資産部門責任者であるRoger Bayston氏は、次のようにコメントしています。

EZPZの目的は、投資家に“ワンストップで多様な暗号資産にアクセスできる手段”を提供することです。今回の指数拡張で、市場のより広い領域を反映しつつ、ETFビジネスとして求められる運用効率と透明性を維持できるようになりました。

– David Mann氏

投資家は初期世代のデジタル資産だけでなく、大規模な実需、強固なコミュニティ、決済・スマートコントラクト・データ接続などの実用性を持つネットワークにも注目しています。インデックスが幅広いユースケースを捉えたことで、EZPZはデジタル資産エコシステムの進化に合わせて成長する、規制されたETFとしての価値を提供できます。

– Roger Bayston氏

インデックス型ETFは、機関投資家が暗号資産市場に参入する際の“初期的な受け皿”としても機能するため、今回の構成銘柄拡充によって、ETF経由でアルトコインに資金が流入する余地も広がると見られています。これにより、対象となる複数の銘柄にポジティブな価格影響をもたらす可能性があると期待されています。

フランクリン・テンプルトンはすでに複数の仮想通貨ETFを展開しており、先月末には仮想通貨XRPに連動する新たなETF「Franklin XRP ETF（XRPZ）」がニューヨーク証券取引所Arcaに上場したことも報告されています。

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source：Franklin Templeton公式発表
サムネイル：Shutterstockのライセンス許諾により使用