ビットコインATMを1ヶ月で250台設置「アルゼンチンが仮装通貨先進国へ」
アルゼンチンが、ビットコインとイーサリアム、ライトコインが取引できる ATM を 250台設置することが分かりました。
今回の報道は、この ATM を開発した米国企業の「 Odyssey Group(オデッセイ・グループ)」の CEO 「 Sebastián Ponceliz(セバスチャン・ポンセリズ氏)」 へのインタビュー語られた内容です。
彼はインタビューの中で、
「当社は米国外に技術を移転します。プラットフォームは、双方向ATMを管理するために、各国のトランザクションポートと通信することができます。」
「ユーザーは、電子ウォレットを介して現金、暗号化交換、マイクロクレジット獲得、送金など、数多くのサービスが利用できます。」
また今後、Odyssey Group社製の ATM は「主要仮想通貨」を数多く取り扱っていくとも話しています。
彼のインタビューの内容からも、今回アルゼンチンに設置される仮想通貨 ATM が、かなりグレードの高いものということが分かります。
ビットコインATMビジネス
ちなみにこの ATM ですが、かなりビジネス性の高い商品として「販売」されています。
この「仮想通貨 ATM」は、投資家から 100,000ドル( 1100万円)の資金を受けて設置し、3〜4年で投資額を回収する投資商品です。
この ATM からの引き出しには平均 3ドル( 330円)が手数料としてかかり、およそ 100円が設置店舗に、50円が保険等に、その残りが投資家に支払われます。
投資される金額から考えて、今回のアルゼンチンへの大量設置は、国がバックアップしている可能性が高いです。
アルゼンチンは、2001年に「アルゼンチン金融危機」を起こしており、当時の国内経済が一度大きく揺らいだ経験や 2014年には「国際金融界から孤立」してしまったテクニカル・デフォルトを引き起こしています。
おそらく同国は、大きく揺らぎがちな自国の経済を安定させるため、もしくは経済不安の安定材料として、ビットコインをはじめとした仮想通貨を推奨しているのかもしれません。
ちなみに南米ではアルゼンチン以外にも、メキシコとブラジルに同型の ATM が少数ですが設置されています。
ビットコインATM、日本にはいくつあるのか?
ちなみに日本では、全部で「 20機」ほどしか、ビットコインATMが設置されておりません。
日本の場合、コンビニにもATMが存在し、各銀行、ほぼ全店舗にの郵便局に ATM が設置されているほど「 ATMインフラ」が整っているので、おそらく必要性がないのでしょう。
しかし、1ユーザーとしては、各都道府県の主要都市に数台ずつくらいは置いていただきたいですね。