BINANCE独自のブロックチェーン「バイナンスチェーン」始動|BNBは最高値を更新
仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)は、独自のブロックチェーンである「Binancechain(バイナンスチェーン)」のメインネットを2019年4月18日に公開しました。これに伴い、分散型ソーシャルメディアプラットフォームである「ミスリル(Mithril/MITH)」がバイナンスチェーンを採用する初のプロジェクトとなったことを発表しています。
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Binancechain「メインネット正式稼働」
Binancechain(バイナンスチェーン)は、大手仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)が提供する独自のブロックチェーンです。2018年12月に立ち上げが発表されて以降、世界中で注目を集めていたこのブロックチェーンは、2019年4月18日に正式にメインネットを稼働しています。
バイナンスチェーンは「新しい仮想通貨」や「ICOトークン」などを発行するための基盤として機能するブロックチェーンであり、2019年4月23日にはバイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)のスワップ(交換)が実行される予定となっています。
また、バイナンスチェーンでの取引を確認するためのツールである「バイナンスチェーンエクスプローラ(Binance Chain Explorer)」や「ウェブウォレット(Web Wallet)」は、現在限られたパートナーの間でベータ版を用いたテストが行われており、こちらも4月23日頃には一般向けに公開される予定となっています。
なお、メインネットの公開に伴い、バイナンスコインは「ERC20 BNB」ではなく「BEP2 BNB」として発行されることになります。これまで利用されていたイーサリアムベースのバイナンスコイン(ERC20 BNB)はバーン(焼却)されることになっており「ERC20 BNB」を保有しているユーザーには保有量に相当する量の「BEP2 BNB」が提供されるとのことです。また、最初の交換が行われるまでは、いかなる取引ペアも取り扱われないと説明されています。
ミスリル(MITH)が「バイナンスチェーン」に移行
ミスリル(Mithril/MITH)は、全てのコンテンツ製作者に適切な報酬を与える分散型ソーシャルメディアプラットフォームです。同プロジェクトは、仮想通貨MITHを中心に展開する包括的なエコシステムを構築しています。
Mithrilのマイニングを通じて取得できる「MITH」は、同社のプラットフォーム「VAULT」で管理することができ、提供されている様々なアプリケーションでそれらのMITHを使用することができます。
ミスリルは元々、イーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン技術を活用していましたが、バイナンスチェーンのメインネット公開に合わせてバイナンスチェーンに移行することを発表しています。これによって「MITH」もバイナンスコインと同様に「ERC20トークン」から「BEP2トークン」へと切り替わることになります。
2019年4月20日|バイナンスコイン(BNB)の価格
今回の発表に伴い、BNBとMITHの価格は大きく上昇しています。MITHの価格は一時的に60%ほど上昇しており、5円ほどだった価格は先日19日に10円近くまで回復しました。MITHの価格はその後7円近くまで下落しましたが、バイナンスコインの価格は現在も上昇を続けています。
バイナンスコインの価格は昨年末に500円近くまで下落したものの、現在は過去最高値である「2,794円」にまで回復しているため、今後のさらなる成長に期待が高まります。