中国ビットコイン取引所、規制解除を公式発表
本日、2ヶ月にわたり半ば強制的に続いていた中国のビットコイン取引所の規制解除が「 OKCoin 」から発表された。原文はこちら
今回の口座規制解除は、中国規制委員会が問題視していたマネーロンダリング対策がある程度完了した為に踏み切ったと考えられる。
口座凍結解除の手順は、日本の取引所でも採用されている登録方法によく似ており「一定額以上の保有する場合に本人確認書類の送付」が必要になる。
更に多くの金額を口座に入れる場合は、ID やパスポート写真の提出やPCやスマートフォン、タブレットによるビデオ認証が必要になるようだ。
また、アカウントのハッキングを防ぐために定期的なセキュリティレベルの上昇によるアカウント強化、Google認証も推奨している。
OKCoin issues guidelines on increased AML. pic.twitter.com/H5XsTwfZcN
— cnLedger (@cnLedger) 2017年4月10日
中国のビットコイン規制解除で一気に価格上昇
チャート画像を見ていただければ、すぐにご理解いただけると思うが今日に入りビット価格は一気に上昇している。
またこの価格上昇が中国の規制解除によって引き起こされた事を裏付けるように、人民元の取引量は通常時の 2倍以上になっている。
つい 2日前までは人民元のビットコイン市場における割合はわずか数%だった事を考えれば、今回の一件が取引量の増加につながっている事は間違いないだろう。
中国規制解除はリスク増か?それとも活性化か?
中国規制当局は下記の発表を行なっている。
「国家のマネーロンダリング防止の為の規制とリスク管理の観点から、我々はいくつかの提案とガイドラインを確立した。」
「これらはの規制は、純粋に取引の経験と口座のセキュリティを向上させるためのものであり、規制がユーザーの資金と取引に影響を与えることは無い」
やはり規制当局が問題視しているのは「今回の税収から逃れるマネーロンダリング」と「中国市場に影響をあたえる過剰な投機」の 2点だと考えられる。
1月に起きた価格の暴落は、中国の「ビットコイン投機商品の規制」によって引き起こされており、中国政府側がビットコインを警戒しているのが見て取れる。
しかし、それと同時に中国も「ビットコインを止めることはできない」ということは十分に理解しているので、あくまで「上手くコントロールしていきたい」という思惑で動いているのだろう。
この中国側の思惑は以前、特集記事でもお伝えさせていただいた。
→中国人民銀行「ビットコインを止めることは不可能だ!」
今日から始まった規制解除によって、今後中国ユーザー数は増加していくだろう。それと同時に取引量が増加し、ビットコイン価格も上昇していく可能性が高くなった。
今回の規制解除の報道がしばらく涼んでいたビットコイン市場の活性化のきっかけになる可能性は十二分にある。