ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインとは?代表銘柄トップ5もあわせて紹介

by BITTIMES

ソラナ(Solana/SOL)系ミームコインが、仮想通貨市場で爆発的な注目を集めています。2024年9月時点で、ソラナベースのミームコインの時価総額は90億ドルを超え、わずか数ヶ月で数千倍の価値を持つトークンも登場しました。

ミームコインは、ジョークや文化(ミーム)をテーマにした仮想通貨のことで、これらのコインはコミュニティの力とSNSの拡散力を武器に、瞬く間に市場を揺るがす存在となっています。

そこでこの記事では、ソラナ系ミームコインの概要や人気を誇る上位5つの銘柄などについて詳しく解説しています。あわせて知っておくべきリスクや注意点も解説してますので参考にしてみてください。

ソラナ系ミームコインとは?どんな仮想通貨?

ソラナ系ミームコインのイメージ画像

ソラナ系ミームコインの基本的なポイントについて、以下から解説していきます。

ソラナ系ミームコインの概要

ソラナ系ミームコインとは、ソラナをベースに流通しているミームコインのことです。

ソラナとは、主要なブロックチェーンの1つで、ネイティブトークンのSOLは2024年9月時点で時価総額ランキング5位に位置しています。

ミームコインは、ジョークや文化(ミーム)をテーマにした仮想通貨のことで、大抵、インターネット上の著名なミームをテーマにしています。

インターネットのミームを扱っている特性上、ミームコインのマーケティングではSNSが多く活用され、拡散された結果として価格に反映されることもあります。

他の仮想通貨との比較

一般的な他の仮想通貨と比較した時のミームコインの特徴は、実質的な用途や価値の源を持っていないことが多い点が挙げられます。

通常、仮想通貨は価値の源となる要素を持つことが多いです。

例えば、イーサリアムのネイティブトークンであるETHは、イーサリアムブロックチェーンで取引を行う際の取引手数料として用いられ、その他にも多数の用途があります。

ネイティブトークンでなくとも、プロジェクトの収益やガバナンスに関連した用途があることが多いです。

一部例外も見られますが、多くのミームコインは何の用途も価値も持っていません。

ソラナ系ミームコインの規模

ソラナ系ミームコインというトピックは仮想通貨業界において注目度が高く、規模も大きいです。

ソラナは、もっともミームコインが発行・取引されているブロックチェーンの1つになっています。

Dune Analyticsのデータによると、ソラナ系ミームコインのプラットフォーム「Pump.fun」だけで、毎日数千から数万枚のミームコインが発行されています。

2024年3月には、ミームコインの取引が活発となり、ソラナのブロックチェーンが一時、混雑する事例も見られました。

CoinGeckoが追跡しているソラナ系ミームコインの総時価総額は、2024年9月時点で90億ドル(約1.2兆円)を超えています。

ソラナ系ミームコインの上位銘柄トップ5

TOP5の画像

ソラナ系ミームコインの上位銘柄の概要などについて、時価総額順に以下の5つ解説していきます。

  1. dogwifhat(WIF)
  2. Bonk(BONK)
  3. Popcat(POPCAT)
  4. cat in a dogs World(MEW)
  5. BOOK OF MEME(BOME)

dogwifhat(WIF)

dogwifhat(WIF)は、帽子を被った犬をテーマにしたソラナ系ミームコインです。

dogwifhatは、ソラナ系ミームコインでもっとも高い時価総額を持っており、2024年9月時点でdogwifhatの時価総額は約24億ドル(約3,400億円)を記録しています。

dogwifhatは2023年12月にローンチされ、1月時点で1億ドル(約140億円)前後だった時価総額を3月には20億ドル(約2,800億円)以上に伸ばしています。

12月のローンチ時点から、BitMEX創業者などがX(Twitter)にて、dogwifhatの投稿を行うなど積極的なマーケティングが行われていました。

Bonk(BONK)

Bonk(BONK)は、柴犬をテーマにしたソラナ系ミームコインです。

WEB3のエコシステムをまたがって使用されるユーティリティートークンとなることを目指しています。

2022年12月にローンチされ、フェアローンチを掲げて供給量の50%以上がソラナコミュニティに配布されています。

Solanaのスマートフォンである「Saga」保有者を対象にエアドロップされたことでも知られ、エアドロップの発表時には大きく価格を上昇させました。

2024年9月時点で、時価総額は約16億ドル(約2,200億円)を記録しています。

Popcat(POPCAT)

Popcatは、猫をテーマにしたソラナ系ミームコインです。

Popcatは、2020年から流行している著名なインターネットミームの1つで、口を開けたり・閉じたりするオートミールという猫を題材にしています。

Popcatは2023年12月にローンチされ、2024年9月時点で約9.9億ドル(約1,400億円)の時価総額を記録しています。

cat in a dogs World(MEW)

cat in a dogs World(MEW)は、猫をテーマにしたソラナ系ミームコインです。

日本語訳で、犬の世界の猫を意味する名称となっており、犬系のミームコインが人気を得る中、そういった環境に挑戦する猫をモチーフにしています。

2024年3月にローンチしており、Xを中心に拡散され人気を集めました。

供給量のうち90%は流動性に使用し、残りの10%をコミュニティにエアドロップしています。

2024年9月時点で、約5.5億ドル(約780億円)の時価総額を持っています。

BOOK OF MEME(BOME)

BOOK OF MEME(BOME)は、ミーム文化に焦点を当てたソラナ系ミームコインになっています。

具体的には、分散型ストレージなどを活用しミーム文化を記録することを目指すプロジェクトです。

最終的には、ビットコインのインスクリプションなどを活用し、直接ミームをブロックチェーンに記録すると表明されています。

2024年9月時点で、約5.3億ドル(約750億円)の時価総額を持っています。

ソラナ系ミームコインの作り方と価値が付く仕組み

ソラナ系ミームコインの価値のイメージ画像

ソラナ系ミームコインの作り方と価値が付く仕組みなどについて、以下から解説します。

誰でも作成可能

ソラナ系ミームコイン自体は、誰でも作成可能です。

ソラナ系ミームコインはシンプルなソラナ上のトークンであり、ブロックチェーンに少しでも触れたことがある方なら簡単に発行できます。

トークンを発行するプラットフォームやツールも提供されているため、ツールの使い方とガス代に使用する少額のSOLだけあれば、エンジニアでなくとも発行できます。

また、DEX(分散型取引所)では、どんなトークンでも流動性を作成することで取引可能になるため、取引できる環境を作成することも容易です。

上記のような背景から、ソラナ系ミームコインは誰でも作成可能であり、この傾向は他のブロックチェーンでも見られます。

ミームコイン用のプラットフォームも存在

ソラナでは、ソラナ系ミームコイン専用のプラットフォームも存在します。

これによって、より簡単にミームコインを作成・取引可能です。

前述の通り、ソラナ系ミームコインの作成・上場は容易ですが、ガス代やDEXの上場に伴って若干の費用と流動性が必要です。

Pump.funのようなソラナ系ミームコイン専用のプラットフォームは、ミームコインの作成および取引をより容易にしています。

Pump.funでは、まずプラットフォーム内でソラナ系ミームコインの取引が行われます。

その後、一定の時価総額に達したミームコインのみ、十分な流動性とともにソラナのDEXであるRaydiumへ上場させる仕様です。

Pump.funは、2024年7月に収益がイーサリアムを一時超えるなど、ミームコインのコミュニティで流行しました。

Pump.funの公式サイト(画像:Pump.fun)Pump.funの公式サイト(画像:Pump.fun

コミュニティベースで拡散する

ソラナ系ミームコインが作成・取引可能な状態になったら、コミュニティベースで拡散されることが多いです。

主にXがマーケティングに使用されることが多く、拡散された結果ミームコインの価格が上昇するケースも見られます。

実質的な用途や価値を持たないためミームコインの成功は、コミュニティを形成できるかにかかっています。

他チェーンのミームコインと比較した時の特徴

ソラナ系ミームコインのチャートをイメージした画像

ソラナ系ミームコインと、他のブロックチェーンのミームコインを比較した時の特徴に「取引回数」が多くなる傾向が見られます。

ミームコインはCEX(中央集権型取引所)に上場する前に、DEXでローンチされることが多いです。

そのため、取引にはガス代が必ずかかります。

ソラナは他のブロックチェーンと比較して処理能力が高くガス代も低いため、取引回数が増え、小口の取引が多くなります。

一方で、イーサリアムでは取引にあたってのガス代が高いため、大口の取引が多いです。

また、イーサリアムはガス代が大きなコストになるため、取引回数も少ない傾向があります。

上記の背景から気軽に取引ができるソラナ系ミームコインは、よりボラティリティが大きくなる傾向が見られます。

ソラナ系ミームコインに投資する際の注意点

ミームコインの注意ポイントを表現した画像

ソラナ系ミームコインで、注意したい点について以下から解説していきます。

値動きが激しい

はじめに挙げられる注意点は、値動きが激しい点です。

ソラナ系ミームコインに限らず、ミームコインは値動きが激しくなっています。

時価総額が低い場合は、1日で数百%の値動きが見られるケースも多いです。

仮に時価総額が大きいミームコインであっても、値動きが激しい傾向が見られます。

インフルエンサーなどの発言に左右される

ソラナ系ミームコインは、インフルエンサーの投稿などに大きく価格が左右されることが多いです。

前述したとおり、ミームコインはSNSを中心に拡散され、コミュニティが形成されることで、買いが集まることで価格が上昇していきます。

強い影響力を持つインフルエンサーが行った投稿を元に、値動きが発生することも多いです。

この傾向は、価格の上昇・下落のどちらにも反映されます。

詐欺・ラグなどが非常に多い

ソラナ系ミームコインは、詐欺やラグ(ラグプル/資金・流動性の持ち逃げ)などトラブルが非常に多いです。

例えば、開発者がミームコインをあらかじめ大量に保有しており、価格が上昇したところで売却することで価格が暴落する事例は多数見られます。

また、DEXの流動性を抜く(流動性にある資金が持ち逃げされ、取引が不可能になる)ケースも多数見られます。

同じようなケースは他のブロックチェーンでも見られますが、ソラナはガス代が低いことから詐欺を行うコストも低いです。

悪意を持った人物が活動しやすい環境であるという点に注意が必要です。

大量にプロジェクトがローンチされる

ソラナはミームプロジェクトが大量にローンチされ、玉石混交な環境になっています。

前述したとおり、コストが低いことに加えて、Pump.funの登場によって大量のプロジェクトがローンチされる傾向はより強まっています。

Pump.funでは、日々数千から数万のミームコインが作成されていますが、上場に至るまでのミームコインは1%前後です。

Pump.funに限らず、ソラナ系ミームコインでローンチされる大半のプロジェクトは、成功しません。

特に時価総額が低いソラナ系ミームコインを取引するときは、この点に注意が必要です。

ソラナ系ミームコインについてのまとめ

この記事では、ソラナ系ミームコインについてさまざまな点を解説しました。

ソラナ系ミームコインは注目されているトピックですが、大半のソラナ系ミームコインは最終的に失敗に終わります。

上記の背景から、リスクや傾向を抑えた上で、取引を行う必要があります。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.80円)

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾画像を用いて作成

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