685種類以上の暗号資産をVisa加盟店で
カルダノ(Cardano/ADA)の創設メンバーであるEMURGO(エマーゴ)と、デジタル決済プラットフォーム大手のWirex(ワイレックス)は2025年12月5日に、仮想通貨ADAを実社会の決済で利用可能にする次世代マルチチェーン型暗号資産カード「Cardano Card(カルダノカード)」を正式にローンチしました。
Cardano Card(カルダノカード)は、英国を拠点に仮想通貨決済アプリを提供している「Wirex」との提携を通じて発行される様々な機能や特典を備えた仮想通貨決済カードであり、685種類以上の暗号資産を使って世界中のVisa加盟店で支払いを行うことができる多機能バーチャルカードとなっています。
カルダノカードは2025年11月にドイツ・ベルリンで開催された「Cardano Summit 2025」で初披露されていましたが、今回はこのカルダノカードが正式にリリースされたと報告されています。
このカードはApp StoreまたはGoogle Playから「Wirex」のアプリをダウンロードして、必要となる登録・設定作業を行うことによって利用することが可能で、カルダノカードを有効化するとADDAを含むと685種類以上の暗号資産で決済を始められると説明されています。
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— Cardano Card (@cardano_card) December 5, 2025
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最大8%還元・DeFi統合などの機能
Cardano Cardは、単なる仮想通貨決済カードにとどまらず、Cardanoエコシステムの機能を最大限に活用するために設計されています。大きな特徴の1つとしては「利用者は決済額に応じて最大8%の仮想通貨還元を受け取ることができる」ということが挙げられます。
対応通貨にはADAだけでなく、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、そしてUSDCなどのステーブルコインを含む685種類以上の暗号資産が含まれています。ユーザーは保有する暗号資産を売却することなく、支払いの瞬間に自動的に現地通貨へ変換して決済を行うことが可能です。
さらに、Wirexアプリとの統合によって、ユーザーはカードを利用しながらDeFi(分散型金融)の機能にもアクセスすることができます。具体的には、ステーキングによる利回り獲得や、資産を担保にしたローン機能などが含まれており、保有資産の流動性を維持しながら日常生活での支出を管理できる仕組みが整えられています。
また、2026年にはユーザーが秘密鍵を自己管理できる「ノンカストディアル版」のカード展開も計画されていると伝えられているため、今後の展開にも注目です。カルダノカードの主な機能や特徴としては以下のようなものが挙げられています。
- 685種類以上の暗号資産をVisa対応の店舗・オンライン決済で利用可能
- 世界中での購入とATM引き出しで最大8%の暗号通貨キャッシュバック
- ADAを担保にしてステーブルコインを即座に借りることが可能
- Apple Pay・Google Payとの連携が可能(近日公開)
- 自己管理を維持しながら実世界資産 (RWA) 製品を完全に管理(近日公開)
- ADA残高をステークして報酬を獲得(近日公開)
実社会でのADA活用と今後のロードマップ
今回のCardano Cardのローンチは、暗号資産を「投機対象」から「実用的な通貨」へと移行させるための大きなマイルストーンとなります。仮想通貨ウォレットは世界中に何億個
も存在していますが、日常的な決済に使用されているのはそのごく一部に過ぎないと報告されているため、カルダノカードがリリースされたことによってそのようなギャップを埋めることができると期待されています。
市場への影響としては、ADAの実需増加が期待されるほか、Cardanoトレジャリーへの収益還元メカニズムも組み込まれているため、エコシステム全体の持続可能性を高める設計となっています。
Cardanoは2025年後半にかけて、プライバシーサイドチェーン「Midnight」の立ち上げやスケーラビリティ向上のためのアップグレードなど、重要な技術的進展を続けているため、決済インフラの整備はこれら技術の受け皿としても機能すると見られます。
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source:Cardano Card公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

























