
Ledger製ハードウォレットに新たな脆弱性が見つかる
仮想通貨のハードウェアウォレットの製造元であるLedgerは、セキュリティ強化などを目的としたファームウェア1.4.1のアップデートをリリースしました。「Ledger Nano S」の脆弱性を発見した15歳のセキュリティ研究者であるSaleem Rashid氏はユーザーに対して、ファームウェアを更新することを強く推奨しています。
Rashid氏は、Ledger製ハードウェアウォレットに採用されていたマイクロコントローラに問題があったことを発表してしており、具体的な問題点を次のように説明しています。
「ボタンとディスプレイを使用してデータを入力できるようにしましたが、Secure Element(SE)のプロキシとして接続されていました。
後者には秘密鍵が含まれていたため、ハッカーは様々な方法でSEを欺くことができました。」「小売業者と再販業者は、マイクロコントローラのファームウェアを変更することができるため、SEとのアイデンティティを検証することができます。さらに攻撃者はユーザーインターフェイスを制御し、悪意のあるコードを使用してランダム性をゼロに設定し、自分の選択した回復型シードを追加することができます。」
「攻撃者はこの脆弱性を悪用して、ユーザーがデバイスを受け取る前にデバイスを侵害したり、物理的に、または一部のシナリオではリモートからでも秘密鍵を盗むことができます。」
Ledgerは、透明性と責任ある公開プロセスに従って、3人のセキュリティ研究者によって報告された、Firmware 1.4が修正した固定攻撃ベクトルの詳しい評価を行っています。
これらの技術的な詳細が公開されるとパッチの適用されていないデバイスの脅威レベルが上昇する可能性があるため、ユーザーにはファームウェアを更新することが強く推奨されています。
Rashid氏は、Ledgerに研究結果を送った後に、Ledgerチームがその欠陥を真剣に受け止めていないことを知ったとも語っています。
Ledgerは3月6日にファームウェアのアップデートを公開しましたが、Rashid氏は「脆弱性が顧客に適切に説明されない」と批判しています。
(引用元:Ledger公式/saleemrashid.com)
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