仮想通貨一覧【各種類解説あり】

by BITTIMES   

仮想通貨を一覧形式にして解説しています。
仮想通貨の種類が多くなりすぎて「ビットコインと何が違うのか?」「なぜ、多くの仮想通貨が誕生しているのか?」など様々な疑問が生まれてきている人も少なくないと思います。
ビットコインを軸にして対比しながら解説を行なっているので理解しやすい内容となっています。ぜひ、仮想通貨への理解を深めるためにご活用ください。

ビットコイン(Bitcoin)


・名称:ビットコイン
・単位:BTC
・開発者:Satoshi Nakamoto
・運営組織:Bitcoin Core
・運営開始:2009年
・発行量:2100万BTC(少数点8桁まで有効)
・承認時間:10分
・分散型合意システム:Proof of Work

Bitcoin特徴

・リミテッドサプライ( Limited supply )「発行枚数の上限」
・ビットコインID( Bitcoin ID )「独自IDによって手数料が少額」
・ピア・ツー・ピア( P2P )「中央管理システム無しの相互管理」
・パブリック・キー・クリプトグラフィ( Public key cryptography )「公開鍵暗号による取引データ暗号化」
・ブロックチェーン( Blockchain )「分散型データベース」
ビットコインは 2008年に Satoshi Nakamoto と名乗る人物がその構想を Web上にアップし、翌 2009年に運営が開始された。
実はビットコインで使用されている技術は、特段新しいものではなく「 P2P技術」と「公開鍵暗号」の組み合わせで「ブロックチェーン」を生み出した功績が大きい。
リミテッドサプライ( Limited supply )「発行枚数の上限」
円やドルなどの中央銀行が発行する通貨は、発行上限が決められていないが、ビットコインは 2100万枚までしか発行しないことがシステムで決定されている。
ビットコインID( Bitcoin ID )「独自IDによって手数料が少額」
各中央銀行に記録されている ID は、その国のデータベースを元に作られているため、システムの維持管理コストによって取引手数料が高い。特に 2カ国間の取引になると 2万円の送金に対して 4,000円の手数料がかかる場合もある。
ビットコインの場合、全世界共通の ID が発行され、運営もブロックチェーン上で行われるため手数料がほぼかからない。
ピア・ツー・ピア( P2P )「中央管理システム無しの相互管理」
あるプログラムをダウンロードしている人々が、そのプログラム上で相互管理・データ共有を行えるシステムのことで、
銀行などの中央管理システムが一括で管理するのではなく共有で管理するため、データ改ざん防止、セキュリティ力の向上、コスト削減が実現できる。
パブリック・キー・クリプトグラフィ( Public key cryptography )「公開鍵暗号による取引データ暗号化」
対になる 2つの暗号キーが存在し、第三者に公開する「公開鍵」と自分のだけが知る「秘密鍵」で成り立っている。
取引ではコインの所有者が「秘密鍵」を用いて、他の人はその署名と「公開鍵」を使って確認が可能。
ブロックチェーン( Blockchain )「分散型データベース」
分散型台帳とも呼ばれ、P2Pと暗号化によって取引の効率化、改ざん防止、データ管理の容易化に繋がる。
1回の承認時間で 1つのブロックが生成され、そのブロック内のデータ計算(マイニング)を行ったものが、次のブロックを作る権利を持てる。
 

イーサリアム( Ethereum )


・名称:イーサリアム
・単位:ETH
・開発者:Vitalik Buterin、Gavin Wood
・運営組織:Ethereum Foundation
・運営開始:2015年
・発行量:未確定
・承認時間:5〜30秒
・分散型合意システム:Proof of Work/Proof of Stake

Ethereum特徴

・スマートコントラクト( Smart Contract )「契約の保存と自動実行」
・ディストゥリビューテッド・アプリケーション( Decentralized Applications ) 「分散型アプリケーション」
イーサリアムとはイーサリアム・オープンソース・ソフトウェア・プロジェクトの総称である。
構想自体は 2013年に Vitalik Buterin が提唱、Gavin Wood によって学術的な整理がされた。
2015年7月30日に最初のバージョンである「 Frontier 」がリリースされ、現在は「 Homestead 」を運用中である、2017年中には「 Metropolis 」がリリースされ、最終的に「 Serenity 」までリリース予定である。
・スマートコントラクト( Smart Contract )「契約の保存と自動実行」
イーサリアムの最大の特徴は「スマートコントラクト」が使用できることである。
「賢い契約」と呼ばれるこの機能は「契約書」と「契約実行」の量機能を持っている。またそれ以外にも「データ保存」が可能な為、証明書、権利書などあらゆる重要記録に使用可能となっている。
・ディストゥリビューテッド・アプリケーション( Decentralized Applications ) 「分散型アプリケーション」
イーサリアム・ブロックチェーン上では Web でできる大半のことが実現可能となっている。
Web アプリケーション制作・運営、プログラム構築・実行が可能となっており、原則何でもできると考えて良い。
 

イーサリアムクラシック( Ethereum classic )


・名称:イーサリアムクラシック
・単位:ETC
・開発者:Bit Novosti
・運営組織:Ethereum classic Community / Ethereum classic Development team
・運営開始:2016年
・発行量:未決定
・承認時間:5〜30秒
・分散型合意システム:Proof of Work/Proof of Stake

Ethereum classic特徴

・スマートコントラクト( Smart Contract )「契約の保存と自動実行」
・ディストゥリビューテッド・アプリケーション( Decentralized Applications ) 「分散型アプリケーション」
・コード・イズ・ロウ( Code is Law )「コードを法律とする非中央集権型の追求」
イーサリアムクラシックとは、2016年に現イーサリアムがハードフォークを行ったことで分岐し、分岐前のイーサリアムのことを指す。
スマートコントラクトと分散型アプリケーションの実装とイーサリアムとシステム的には変わりがないが、大きく変わるのが「思想」である。
コード・イズ・ロウ( Code is Law )「コードを法律とする非中央集権型の追求」
イーサリアムクラシックは「 Code is Law の思想」を重要視している。
Code is Law を厳守することでより、ブロックチェーンの永続性や公平性が保てるという理念で運営されている。
イーサリアムは過去に「 DAO Attack 」と呼ばれるハッキング事件が起きた。
この事件でイーサリアム財団は、ハードフォークを行なったが、当時この判断が財団によって行われ、一部技術者が公平性を無くすと抗議し、分裂。
そのまま旧イーサリアムをイーサリアムクラシックとして運用を開始。現在は運営を Ethereum classic Community、開発を、Ethereum classic Development team が行なっている。
 

リスク(Lisk)


・名称:リスク
・通貨単位:XMR
・開発者: Max Kordek、Olivier Beddows
・運営組織:Lisk Foundation
・運営開始:2016年
・発行量:無制限
・承認時間:10〜30秒
・分散型合意システム:Delegated Proof of Stake

LISK特徴

・ディストゥリビューテッド・アプリケーション( Decentralized Applications ) 「分散型アプリケーション」
・ジャバスクリプト( JavaScript )「最もメジャーな WEBプログラミング言語の使用」
・サイドチェーン( Sidechain )「複数ブロックチェーン管理による性能・処理能力向上」
・フォージング( forging )「マイニングと同意義」
・ダラゲイテッド・プルーフ・オブ・ステーク( Delegated Proof of Stake )「より完成度の高い間接民主制度」
Lisk は暗号通貨 Crypti から分岐した暗号通貨で、2016年5月24日より主要取引所で取引可能になった。
基本的な利用法はイーサリアムの分散型アプリケーションと変わりないが、プログラミング言語はジャバスクリプトで記述されているため、WEBプログラマーはそのまま技術を使用できる。
サイドチェーン( Sidechain )「複数ブロックチェーン管理による性能・処理能力向上」
Liskブロックチェーンは、1つのアプリケーションに 1つのブロックチェーンが使用できる。(サイドチェーン)
サイドチェーンはメインのブロックチェーンとは全く別の流れを持ち、メインチェーンにはサイドチェーンの情報が、WEBリンクのような記述のみがされる。
これによりメインチェーンの処理負荷軽減につながり処理能力が向上する。
デレゲイテッド・プルーフ・オブ・ステーク( Delegated Proof of Stake )「より完成度の高い間接民主制度」
Lisk 承認方式に DPOS を使用している。( Proof of Stake 改良版)
DPOS は Lisk を所有しているユーザーの投票で、デレゲート( Delegate ) と呼ばれる承認者を 101人決定し、彼らがブロックを生成する。(ビットコインではマイナーにあたる)
また、Lisk ではマイニングではなく フォージング( forging ) 「鋳造」と呼ぶ。


ファクトム( Factom )


・名称:ファクトム
・通貨単位:FCT
・開発者: Koinfy
・運営組織:Factom Foundation
・運営開始:2015年
・発行量:無制限
・承認時間:ビットコインと同時
・分散型合意システム:Proof of Work

Factom特徴

・アプリケーション・
プログラミング・インターフェイス( Application Programming Interface 略称API )「分散型のデータ管理プラットフォーム」
・ファクトムサーバー( Factom Server )「ビットコインブロックチェーンを使用したフラットフォーム」
ファクトムは正確には暗号通貨ではない。あくまで記録を保持と証明するためのプラットフォームシステムである。
ファクトム自体がシステムの名称であり、重要・公的な情報を記録するシステム、分散型データ管理プラットフォームその物の名前である。
アプリケーション・
プログラミング・インターフェイス( Application Programming Interface 略称API )「分散型データ管理プラットフォーム」
ファクトムの分散型データ管理プラットフォームは API と呼ばれるシステムを使用している。
ファクトム・プラットフォームを使用することで、あらゆる文書、契約書、個人証明書、権利証、保険、証券、デジタル情報、デジタル記録が第三者の依存なしに証明することができる。
通常、機密事項の管理には、莫大なコストとセキュリティ問題が出てくるが、将来的にファクトムではこれら重要機密情報に関する問題を全て解決可能になる。
ファクトムサーバー( Factom Server )「ビットコインブロックチェーンを使用したフラットフォーム」
また、その他の暗号通貨と大きく異なるのはファクトムには情報を管理する「ファクトムサーバー」によって管理される分散型データ管理プラットフォームである。
ファクトムサーバーに記録された情報は最終的にビットコインのブロックチェーンによって構成される。
また、ファクトムの利用料金は「エントリークレジット( Entry Credit )」で支払う。
Entry Creditは、ファクトムと対をなす通貨「フォクトイド( Foctoid )」と交換することで手に入れることができる。
 

ダッシュ(DASH)


・名称:ダッシュ(旧・ダークコイン)
・通貨単位:DRK
・コード:DASH
・開発者/開発組織:DASH FOUNPATLON
・コンセンサスアルゴリズム:Proof of Work
・承認目安時間:4秒
・上限発行量:2200万

DASH特徴

・ダークセンド( Darksend )「匿名性の高い取引システム」
・インスタントX ( Instant X ) 「即時送金機能」
・エックス・イレブン( X11 )「高い安全性」
ダッシュ( DASH )は、バイトコイン( Bytecoin )を元に開発され、2014年7月に公開。当初はダークコイン( Darkcoin )という名称でリリースされていたが、その後 2015年5月に現在のダッシュ( DASH )に改名された。
独自の匿名性の高い取引「ダークセンド( Darksend )」
元々ビットコインでも採用を考えていたコインジョイン( coinjoin )という取引システムを元に作られている。
※コインジョイン方式とは、通常の仮想通貨の送金とは異なり、同時期に送金をしようとしている複数ユーザーのコインを一度プール(シャッフル)してから個別に送金する取引方式
ブロックチェーン上に送金記録が残るのは、送金プールから個別の送金先に送金が行われた部分のみであり、誰が送金を行ったかを調べることは不可能である。
即時送金機能「インスタントX ( Instant X ) 」
「 Instant X 」の採用によって DASH の承認時間は 4秒ほど( ビットコイン承認時間10分 )
この決済機能により、店頭決済などの即時決済への応用も可能。また、不正を引き起こす可能性のあるダブルスペント(同時送金)も対策済み。重複する取引が発生したばあは、一方の取引を承認しないように処理される。
高い安全性「エックス・イレブン( X11 )」
X11 とは暗号化方式の1種であり、11種類ものハッシュ関数を組み合わせた暗号化方式のことである。
X11 は、消費電力も一般的な暗号方式「スクリプト(Scrypt)」より低いと言われており、暗号化力と消費電力共に秀でている。
 
以下、随時更新

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