仮想通貨DEX「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」の特徴や使い方を徹底解説

by BITTIMES   

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、高性能な独自ブロックチェーン「Hyperliquid L1」を基盤とした分散型取引所(DEX)で、現在大きな注目を集めています。

1秒間に10万件の取引処理が可能なシステムを採用し、価格変動の激しい市場でもスリッページを最小限に抑えることができます。また、無期限先物取引や最大50倍のレバレッジ機能を備え、初心者からプロトレーダーまで幅広いユーザーに対応しています。

さらに、取引手数料の支払いやステーキング機能を支えるネイティブトークン「HYPE」も発行されており、将来性に期待が寄せられています。

この記事では、Hyperliquidの特徴をはじめ、使い方・取引方法などについて詳しく解説していきます。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)とは?

Hyperliquidの画像

名称Hyperliquid(ハイパーリキッド)
ブロックチェーンHyperliquid L1
取り扱い銘柄数140(2025年1月時点)
取引の種類無期限先物取引・現物取引
最大レバレッジ50倍
ネイティブトークンHYPE
公式サイトhttps://hyperliquid.xyz/
公式X(Twitter)https://twitter.com/HyperliquidX

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、高性能なL1ブロックチェーン「Hyperliquid L1」を基盤とした分散型取引所(DEX)で、公平なオンチェーン金融システムを展開しています。

従来の中央集権型取引所(CEX)のような登録手続きが不要で、仮想通貨ウォレットを接続するだけで利用を開始できる点が魅力です。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の特徴について

独自のブロックチェーンを採用

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、独自のL1ブロックチェーン「Hyperliquid L1」上に構築されています。

独自のプロトコルを採用することで、1秒間で10万件の取引処理を行うことが可能となっています。これにより、価格の変動が激しい仮想通貨市場において、スリッページ(取引価格のズレ)を最小限に抑えることができます。

無期限先物も取引可能

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、仮想通貨の現物取引に加えて、無期限先物契約(満期のない先物契約)も取引できる分散型取引プラットフォームです。

期限が設定されている従来の先物契約とは異なり、無期限先物契約は一定の満期日を設定せずに保有できる契約であるため、トレーダーは証拠金要件を満たす限り、無期限にポジションを保有することができます。

また、Hyperliquidでは、最大50倍のレバレッジをかけることができるため、少ない資金でより大きな取引することが可能です。

ネイティブトークン「HYPE」を発行

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、ネイティブトークン「HYPE」を発行しています。

HYPEは、Hyperliquidプラットフォームの運営を支える重要なトークンであり、プラットフォーム内での手数料支払いや、ステーキング、ガバナンスなどの機能を担っています。

現在は「CoinMarketCap」や「CoinGecko」などのサイトでも価格などを確認できるようになっています。

また、2024年5月に終了したポイントプログラムで、ポイントを獲得した早期ユーザー向けに11月29日にエアドロップが実施されました。総供給量10億トークンの中の31%(3.1億HYPE)が対象者に配布されています。

HYPEを受け取ったユーザーの中には、約8万HYPE(執筆時点で約2.5億円相当)を獲得した例もあり、大きな注目を集めました。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)の使い方・始め方

ここからHyperliquid(ハイパーリキッド)の使い方を解説していきます。

Hyperliquidは、Arbitrumチェーンとのブリッジに対応しているため、接続するウォレットはArbitrumチェーンに対応しているメタマスク(MetaMask)などのウォレットを利用してください。

また、Hyperliquidでは、証拠金にUSDC(USDコイン)、ガス代用にイーサリアム(ETH)が必要になります。そのため、事前に取引所でETH、USDCを購入し、ウォレットに送金しておいてください。

Hyperliquid公式サイトへアクセス

Hyperliquidの画像

まずはHyperliquid公式サイトにアクセスします。

ページが開いたら画面右上の「Connect」をクリックしてください。

ウォレットを接続

Hyperliquidの画像

Arbitrumチェーンに対応しているウォレットを選択してください。画像は、最も利用者が多いメタマスクを例に解説しています。

その後、ウォレット側で表示される「接続」をクリックしてください。

証拠金「USDC」を入金

Hyperliquidの画像

ウォレットを接続後、画面右上に表示される「Deposit」をクリックしてください。

Depositのウィンドウが開いたら任意のUSDC数量を入力し、USDCを入金してください。その後、ウォレット側で承認をすれば入金完了となります。

現物HYPEの取引方法(買い方・売り方)

Hyperliquidの画像

※ Hyperliquidには、現物取引や先物取引など複数のサービスがあるため注意が必要です

画面上部のメニュー内から「Trade」をクリックし、取引したい通貨ペアを選択してください。画像は、Hyperliquidのネイティブトークンである「HYPE/USDC」の例で解説しています。

①:成行や指値などの注文方法を決める
②:買い・売りを決める
③:注文数量を入力
④:注文確定

以上で取引完了となります。

Hyperliquidのよくある質問【FAQ】

取引手数料はいくら?

Hyperliquidで発生する手数料は以下の通りです。

入金手数料無料(ガス代にETHが必要)
出金手数料一律2 USDC
最低出金額10 USDC
取引手数料Maker(成行注文):0.010% / Taker(指値注文):0.035%

日本のユーザーも利用できる?

Hyperliquidは、日本からも問題なくアクセス・利用可能です。ただし、取引を行うプラットフォームは日本語に対応していないため、英語での利用となります。

HYPEトークンとは何か?

HYPEトークンは、2024年11月29日に発行されたHyperliquidのネイティブトークンです。HYPEは、プラットフォーム内での取引手数料の支払いや、ガバナンスへの参加に使用されます。

また、Hyperliquidでは2024年12月からステーキングを導入しています。HYPE保有者は、ステーキングを通じて報酬を得ることが可能です。

デモトレードは可能?

Hyperliquidではテストネットが用意されており、デモトレード機能が実装されています。架空資金として100USDCを4時間に1回請求でき、リスクなしでトレードの練習ができます。

取引画面上部にある「More」から「Testnet」を選択することでデモトレードが出来るようになります。

まだエアドロップは行われる?

2024年11月29日にエアドロップが行われましたが、現在も運営側がコミュニティ報酬のために総供給量の38.888%を保有しています。

記事執筆時点では公式からの明確な発表はありませんが、Hyperliquidで取引をしておくことでエアドロップの恩恵を受けられるかもしれません。

Hyperliquid(ハイパーリキッド)まとめ

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、独自のブロックチェーン「Hyperliquid L1」上に構築された分散型取引所(DEX)で、無期限先物取引や最大50倍のレバレッジを提供しています。

優れた取引スピード、低コストの手数料、そして使いやすさが特長で、初心者からプロトレーダーまで幅広い層に支持されています。

また、ネイティブトークン「HYPE」のエコシステムやステーキング機能により、長期的な成長にも期待が寄せられています。

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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