暗号資産「ダイ(Dai/DAI)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説
暗号資産(仮想通貨)「ダイ(Dai/DAI)」に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、取扱う暗号資産取引所・価格・チャート・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。
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ダイ(Dai/DAI)とは?
ダイ(Dai/DAI)とは、ガバナンストークン「メイカー(Maker/MKR)」の保有者によって構成される分散型自律組織(DAO)である「MakerDAO」によって発行されている暗号資産です。
DAIはイーサリアムのブロックチェーン技術を基盤として発行されるERC-20規格の米ドル連動ステーブルコインとなっており、DAIの価格「1DAI=1ドル」で安定するように設計されています。
MakerDAOは「Maker Foundation(メイカー財団)」という組織が開発・普及活動を行っており、「Dai Foundation(ダイ財団)」という組織が知的財産権利を管理しています。
メイカー財団はMakerDAOの開発をリードしていましたが、プロジェクトの自律分散組織化を目的として2021年5月3日に財団の運営資金をプロコトルに返納しています。
Makerのプラットフォームでは、ユーザーの暗号資産担保をロックアップする「Vault(ボールト)」にETH・USDCなどの担保資産を預け入れることによって"DAI"を生成することができるようになっており、生成されたDAIは一般的なステーブルコインと同様に他のユーザーに送金したり、商品やサービスの購入で使用したりすることが可能となっています。
ダイ(Dai/DAI)の特徴
ダイ(Dai/DAI)の特徴としては以下のようなことが挙げられます。
価格が米ドルに連動するステーブルコイン
ダイ(Dai/DAI)は、通貨1枚の価格が1ドルと同じ価値で推移するように設計された「米ドル連動ステーブルコイン」となっています。
ビットコインなどの暗号資産は価格変動が激しいことでも知られていますが、ダイは価格が米ドルに連動して安定するように設計されているため、価格変動リスクをあまり気にせずに保有することができます。
通貨の価格が米ドル価格に連動しているため"価格上昇による利益"を狙うことは難しいものの、"仮想通貨価格が下落・暴落している際の避難先"としては魅力的な通貨となっています。
DAIのように法定通貨に価格が連動するステーブルコインは「暗号資産取引所の基軸通貨」として広くされていますが、DAIもその他のステーブルコインと同様に取引所の基軸通貨として使用できる利点を備えています。
ただし「ステーブルコインの価格安定」はあくまでもシステム的な面で価格を安定させているだけであり、運営・管理団体やシステム面で何らかの深刻な問題が発生した場合には、価格安定の仕組みが崩壊して通貨の価格が暴落する可能性もあるため、ステーブルコインを保有する際には『絶対に価格が暴落しないわけでない』ということを理解しておくことが重要です。
イーサリアムの「ERC-20規格」を採用
ダイ(Dai/DAI)の特徴の1つとしては、代表的なブロックチェーンであるイーサリアム(ETH)の技術を活用した「ERC-20規格」を採用しているという点が挙げられます。
イーサリアム(ETH)の技術を基盤とすることによって、イーサリアムに対応したアプリでサービスで管理することができるようになっているため、DAIは利便性が高く、ユースケースの拡大も期待できるステーブルコインとなっています。
分散型自律組織(DAO)によって管理されている
テザー(Tether/USDT)のような一般的なステーブルコインには「発行主体」と呼ばれる中央集権的な組織が存在し、その組織が担保となる資産を管理したり、価格を調整したりしていますが、DAIは「そのような中央集権的組織が存在しない」という点も大きな特徴の1つとなっています。
仮想通貨業界では既に様々な種類のステーブルコインが発行されていますが、多くのステーブルコインが一部の通貨発行主体によって管理される"中央集権型のコイン"となっているのに対して、DAIを発行・管理している「MakerDAO」はガバナンストークン"MKR"を用いた分散型のガバナンスモデルを採用しているため、DAIは"非中央集権型のコイン"となっています。
具体的には「担保付債務ポジション(Collateralized Debt Positions/CDP)」と呼ばれるスマートコントラクトを用いて通貨発行や価格調整が自動化されており、この仕組みを採用することによって発行主体による汚職や破損などのリスクを回避することができるようになっています。
担保付債務ポジション(CDP)の仕組み
Makerのプラットフォームでは、担保資産を保有している誰もがそれらの担保資産を用いて「担保付債務ポジション(CDP)」というMaker独自のスマートコントラクトを通じてMakerプラットフォーム上でDAIを生成することができます。
担保付債務ポジション(Collateralized Debt Positions/CDP)はユーザーが預託した担保資産を保有して「DAIの生成」をそのユーザーに許可しますが、ユーザーには生成と同時に"債務"も発生する仕組みとなっており、DAI生成者は"等価のDAI支払い"で債務を返済した時点で担保を引き出すことができるようになっているため、この債務の仕組みによってCDP内に預託された担保資産が事実上保護される仕組みとなっています。
なお、有効なCDPは常に過剰担保になり、担保価値が債務価値より高い状態になっています。
複数の暗号資産を担保として使用できる
ダイ(Dai/DAI)は元々、DAIを発行する際にETHしか担保にすることができない「単一担保型(Single-Collateral)」のステーブルコインとなっていましたが、2019年11月からは複数の資産を担保とすることができる「複数担保型(Multi-Collateral)」の仕組みへと移行されたため、現在は複数の暗号資産を担保としてDAIを発行できるようになっており、『ETH価格が暴落した場合にDAIも連動して暴落してしまう』といったリスクを減らすことに成功しています。
DAIは「OASIS」と呼ばれる専用サイトに「MetaMask(メタマスク)」などのウォレットを接続することによって発行することができるようになっており、担保としては以下のような暗号資産を含む複数の暗号資産を利用することができるようになっています。
【Makerで担保として利用できる暗号資産(一例)】
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・チェーンリンク(Chainlink/LINK)
・ラップドビットコイン(Wrapped Bitcoin/WBTC)
・ユニスワップ(Uniswap/UNI)
・ポリゴン(Polygon/MATIC)
・ヤーン・ファイナンス(yearn.finance/YFI)
代表的なステーブルコインの1つ
米ドル連動ステーブルコインは複数発行されていますが、DAIは世界中の様々なサービスで利用可能な代表的なステーブルコインの1つとなっています。
世界中に様々な米ドル連動ステーブルコインが存在する中で、DAIはTOP5に入るほどのシェアを獲得しており、分散型金融(DeFi)やゲームなどの有名なサービスでもDAIが採用されているため、今後はさらにDAIを採用する企業・サービスが増えていくと期待されています。
ダイ(Dai/DAI)の基本情報
名称 | ダイ(Dai) |
ティッカーシンボル | DAI |
開始日 | 2019年11月 |
発行・管理組織 | MakerDAO |
提唱者 | Rune Christensen |
基盤技術 | イーサリアム(Ethereum/ETH) |
トークン規格 | ERC-20 |
ダイ(Dai/DAI)の価格
ダイ(Dai/DAI)を取扱う暗号資産取引所
ダイ(Dai/DAI)を取り扱っている日本国内の暗号資産取引所としては以下のような取引所が挙げられます(2024年2月時点)。
・CoinBest(コインベスト)
・WhaleFin(ホエールフィン)
・GMOコイン
・コインチェック
・SBI VCトレード
・OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)
・BitTrade(ビットトレード)
・bitbank(ビットバンク)
・bitFlyer(ビットフライヤー)
ダイ(Dai/DAI)対応のウォレット
ダイ(Dai/DAI)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
・MetaMask(メタマスク)
・Trezor(トレザー)
・Ledger(レジャー)
ダイ(Dai/DAI)関連リンク
・Maker公式サイト(日本語)
・Maker公式Twitter
・Maker公式YouTubeチャンネル
・Maker公式Telegram(英語)
・MakerのRedditコミュニティ
・ホワイトペーパー(日本語)
・エクスプローラー①(Etherscan)
・エクスプローラー②(Polygonscan)
・エクスプローラー③(Bscscan)
・エクスプローラー④(blockscout)
・エクスプローラー⑤(Ftmscan)