「ビットコインは100万ドルを超える」ビットワイズ幹部、根拠と共に提唱
BTC、50万ドルは初期段階
米大手仮想通貨運用企業ビットワイズの幹部マット・ホーガン氏が2024年11月13日に同社サイトに掲載された記事で「ビットコイン(BTC)の50万ドル(約7,800万円)超えはまだ初期段階であり、最終的には100万ドル(1.6億円)に到達する」との考えを示しました。
マット・ホーガン氏は記事の中で、米大統領選以降、ビットコインが上昇していることについて触れ、10万ドル(約1,500万円)はもうすぐに思えるとコメントしました。一方で、50万ドルまではまだ初期段階であると指摘しています。
根拠の前提として、マット・ホーガン氏はビットコインに投資する意味について持論を展開しました。ビットコインを購入することは、政府の債務増大と通貨価値の低下に対する懸念、そしてビットコインが金と同等の価値の保存手段として機能すること、この二つに賭けることを意味すると述べています。
2番目の賭けである金とビットコインを比較した場合、ビットコインはまだ成熟していないと指摘しています。機関投資家や中央銀行が金を保有しても違和感はありません。一方で、ビットコインで同じ事象が見られた場合には大きなニュースとなり、まだビットコインが成熟していないことを表していると述べました。
マット・ホーガン氏によると、金と並べる価値の保存手段として受け入れられた場合、金と市場を分け合うことになります。金の時価総額が約18兆ドル(約2800兆円)で、ビットコインの時価総額が約2兆ドル(約300兆円)のため、ビットコインの時価総額が10兆ドル(約1,500兆円)・50万ドルになるまでは、初期段階であると指摘しました。
ビットコイン、100万ドル到達へのポイント
今後、50万ドルを超えるために重要なピースとして、中央銀行によるビットコインの備蓄を挙げています。現在、各国政府が保有する金準備は全体の約20%を占めますが、一方でビットコインの保有率は2%未満です。
50万ドルを超えるためにはこの差を埋める必要があると述べ、現在ポジティブな動きが見られると指摘しました。一例として、仮想通貨支持派として知られるシンシア・ルミス米上院議員が提唱するビットコイン準備金法案を挙げています。
この法案は、800億ドル(12兆円)の資金を投じてビットコインを100万枚保有するもので、仮に実現した場合、50万ドルも十分に視野に入ってくると述べました。
また、一定の金の市場を奪ったうえで、法定通貨のインフレなどによって価値の保存手段の市場は大きく成長すると持論を述べ、最終的には100万ドルに到達する可能性を指摘しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156円)
ビットコイン関連の注目記事はこちら
Souce:Bitwise
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Shutterstockのライセンス許諾により使用