「中央銀行デジタル通貨はNO、ビットコインはYES」欧州議員がBTC準備金提案
「CBDCを拒否し、BTC準備金を採用すべき」
欧州議会議員のサラ・クナフォ氏は2024年12月17日に「デジタルユーロにはNO、ビットコイン準備金にはYES」と語り、欧州連合(EU)に対して「戦略的ビットコイン準備金の採用」と「中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行拒否」を求めました。
サラ・クナフォ氏は自身が欧州議会でスピーチした際の映像も合わせて投稿しており、「欧州中央銀行(ECB)の全体主義的な誘惑を防ぎ、仮想通貨に対する過度な規制を終わらせ、ビットコインの分散型の性質を受け入れる方向へと展開すべき」と訴えています。
NON à l’euro numérique ❌
— Sarah Knafo (@knafo_sarah) December 16, 2024
OUI à une réserve nationale stratégique de BITCOIN 🔥 pic.twitter.com/o886lk9uV8
デジタルユーロにはノー❌
国家戦略的ビットコイン準備金にはイエス🔥
「ディストピア的な世界は望んでいない」
クナフォ議員は「エルサルバドルのBTC法定通貨化、アメリカにおけるBTC準備金導入の動き、FRB議長がBTCをデジタルゴールドと表現したこと」などを説明しつつ、ビットコイン採用が世界的に進む中で欧州は異なるアプローチをとっていると指摘しています。
具体的には「地元の規制当局は過度な規制・課税・イノベーションの抑制に焦点を当てている」と批判されており、「パラダイムを変え、インフレや各国の貧弱な経済的選択から国民を守る時が来た」と説明されています。
人々をインフレや国家の経済的な誤判断から守る時が来ました。欧州中央銀行が完全に支配するデジタルユーロという全体主義的な誘惑にノーと言う時が来たのです。
明日には欧州の官僚が私たちがソーシャルメディアで発言した不快なコメントや意見を理由として、特定の取引を禁止したり、クリック一つで銀行システムから排除したりできるようになるかもしれません。私たちはそのようなディストピア的な世界を望んではいません。今こそ自由に賭ける時です。
中央銀行デジタル通貨か、ビットコインか
中央銀行デジタル通貨(CBDC)は世界中で研究・開発が進められてますが、その一方では批判的な意見が数多く出ており、米国のドナルド・トランプ次期大統領も「私が大統領である限りCDBCの発行は認めない」と語っています。
そのような批判は「CBDCを管理する中央集権的な組織に国民の資産が完全に管理されること」に対する懸念があるためであり、不当な理由で資産が凍結されたり、お金に関するプライバシーが侵害されることなども懸念されています。
一方、ビットコインは中央集権的な管理者が存在しない分散型のデジタル通貨であり、ビットコインを準備金として採用する動きやビットコイン決済に対応する動きも世界中で拡大しているため、現在は「CBDCよりもビットコイン」という意見が数多くあがっています。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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