シバイヌがミーム時代に終止符「Shib Alpha Layer」と「Shib Rollups」発表

シバイヌがミーム時代に終止符「Shib Alpha Layer」と「Shib Rollups」発表(Shiba Inu Ends Meme Era with “Shib Alpha Layer” and “Shib Rollups” Launch)
目次

SHIBチームが複数の革新的新技術を発表

シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)を支える主要メンバーたちは2025年6月13日に「Shib Alpha Layer」や「Shib Rollups」など複数の革新的な技術を発表し、長らく続いた“ミームコイン”のイメージから“本格的なブロックチェーン・インフラ提供者”へと転換する道筋を明確に打ち出しました。

「Shib Alpha Layer」と「Shib Rollups」は、SHIB関連のイーサリアムL2である「Shibarium」などを活用した新たな技術スタックであり、これによって高性能でカスタマイズ可能な独自ブロックチェーン(技術的にはL3に相当)を構築するための基盤が提供され、SHIBエコシステムの爆発的な成長につながる可能性があると注目されています。

一般的にシバイヌは仮想通貨業界で「ミームコインの1つ」として位置付けられていますが、今回発表された一連の技術はSHIBプロジェクトを「ブロックチェーン・インフラ提供者」と表現できるだけの可能性を秘めているため、今回の発表は『ミーム時代の終わり』『新時代への突入』としても注目されています。

Shib Alpha Layer(RollAppの中核基盤)

Shib Alpha Layer(シバ・アルファ・レイヤー)は、SHIB開発者の一人で“Shytoshi Kusama氏の右腕”としても知られるKaal Dhairya氏が2025年6月13日に発表した「Shibarium上で決済されるロールアップ抽象化スタック」であり、今回はベータ版として発表が行われています。

これは複数のRollApp(個別のロールアップアプリケーション)をまとめて管理・抽象化する「中核基盤」として機能するもので、「複数のRollAppを一つの超高速レイヤーに統合し、ユーザーはあたかも1つのチェーン上で操作しているかのような体験ができる」と報告されています。

Shib Alpha Layerは「ElderLabs」と協力して開発されており、高TPS(トランザクション処理能力)・ブリッジ不要・即時確定性・複数のガストークン対応・FHE(完全準同型暗号)によるプライバシーなど様々な最新技術も盛り込まれています。

Kaal Dhairya氏の発表では「Shib Alpha Layer」の特徴として以下のようなものが挙げられています。

  • 単一チェーンのようなUX
    ブリッジやウォレット分散の煩わしさなし
  • ほぼ即時のファイナリティ&超高TPS
    Web2のようなサクサク感
  • 複数ガストークンに対応
    好きな仮想通貨でガス代を支払える
  • FHE(完全同型暗号)対応のプライバシー機能
    ZAMA FHEで暗号化されたスマートコントラクトロジックをON/OFF可能
  • ShibOSのプラグ&プレイサービス
    必要なモジュールだけを選んで使用できる
  • 即時ブリッジ&ネイティブな相互運用性(近日公開)
    流動性をそのまま保持
  • 決済レイヤーはShibarium
    Shibariumを決済レイヤーに据えることで全てのRollAppをレイヤー3にアップグレード。これにより、SHIBトークンに新たなユーティリティが生まれ、すべてのアプリが組み込みのセキュリティを享受できる。

また同氏は、Shib Alpha Layerの最終目標は『妥協のない高性能Web3アプリが稼働する”世界コンピュータ”の実現』であるとも述べており、「Shib Alpha Layerは少人数のコアチームとElderLabsのエンジニアたちで構築されている。VCからの資金援助もバズ狙いの煙幕もない。あるのはコードだけだ」とも強調しています。

Shib Rollups(誰でも独自チェーンを構築できるRaaS)

Shib Rollups(シバ・ロールアップス)は、Shib Alpha Layer上に構築されたRollups-as-a-Service(RaaS)型のプラットフォームです。これによって開発者は、自分のプロジェクト専用の独自ブロックチェーン(技術的にはL3に相当)を簡単に立ち上げることができるようになります。

大きな特徴としては「ガス代の支払いに独自トークンを利用できる点」があり、”プロジェクト固有のトークンエコノミーをチェーンレベルで構築・展開できる“という利点を有しています。

また、すべてのRollAppは高速・低コストでSHIBバーン機能なども搭載したShibarium上で決済処理されるため、イーサリアムのセキュリティを享受しつつ、安価かつ高速なトランザクションを実現できるようになっています。

Shib Rollupsの詳細は「Shib.ioの専用ページ」で確認することが可能で、Shib Rollupsの特徴としては以下のような点が挙げられています。

  • 即時のユーザー獲得
    多くのロールアップソリューションでは、プロジェクトごとに独自のエコシステムをゼロから構築する必要があり、時間と労力がかかる。しかしShibでは、すでに整備された「Shib Alpha Layer」というエコシステムと、その利用者基盤を最初から活用できるため、初日から即座にユーザーを獲得できる。
  • トークンのブリッジが簡単
    一般的なロールアップ間のトークン移動は、複雑かつ手動の工程が多くなりがちだが、Shib Rollupsはトークンブリッジのプロセスを簡略化し、よりスムーズかつ効率的なロールアップ間のトークン移動を可能にしている。
  • 完全なカスタマイズ性
    各dApp(NFTマーケット、ゲーム、DeFiなど)に合わせたロールアップの細かな調整・カスタマイズが可能。プロジェクトの要件に応じた最適なソリューションを構築できる。
  • 数秒でファイナリティ(最終確定)
    Shib Alpha Layerのロールアップは、数秒レベルでのファイナリティ(取引の最終確定)を実現。多くの既存ロールアップよりもはるかに高速なトランザクション処理を可能する。
  • Shibarium上に構築
    Shib Alpha LayerのロールアップはSHIB関連のイーサリアムL2である「Shibarium」上でトランザクションを確定することによって、低手数料・高いセキュリティ・分散性といったShibariumの恩恵を受けつつ、効率的な決済処理を実現している。

Shibariumは2023年8月のメインネット公開から順調にユーザー数を増やしていますが、今回の技術発表によってShibariumは単なるL2から「アプリケーションや独自チェーンの土台となる決済・セキュリティレイヤー」へと進化したため、今後はShibariumの技術活用がさらに広がり、SHIBエコシステムも成長・拡大していくことになると期待されています。

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source:Shib.io
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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