フィンテック大手Stripe、決済特化の高性能L1ブロックチェーン「Tempo」開発か=報道

フィンテック大手Stripe、決済特化の高性能L1ブロックチェーン「Tempo」開発か=報道(Fintech Giant Stripe Reportedly Developing “Tempo,” a High-Performance, Payments-Focused L1 Blockchain)
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Tempo(テンポ)展開に向けて求人募集

オンライン決済サービスを展開するフィンテック大手のStripe(ストライプ)と仮想通貨ベンチャーキャピタルのParadigm(パラダイム)が、Tempo(テンポ)と呼ばれる高性能なL1ブロックチェーンを秘密裏に開発していることが複数メディアの報道で明らかになりました。

これは2025年8月3日に公開された求人広告やFortune・Forbesなど複数メディアの報道で判明したもので、求人広告はすでに削除されているものの、現在はアーカイブページで求人内容を確認できるようになっています。

Tempo(テンポ)は決済分野に焦点を当てた高性能なL1ブロックチェーンであり、代表的なブロックチェーンであるイーサリアム(Ethereum/ETH)と同じプログラミング言語に対応しているとも報告されています。

このブロックチェーンは5人構成の少数チームで秘密裏に開発されているもので、求人募集ではマーケティング担当者を募集、応募者は「フィンテック/決済/暗号資産関連の専門知識を持ち、フォーチュン500企業向けマーケティング経験を有するチーム管理経験者が望ましい」とも記載されています。

仮想通貨分野で勢いを増すStripe

Tempoはオンライン決済分野で世界的に成長しているStripeの仮想通貨分野における新たな挑戦として注目されています。

同社は2024年10月にステーブルコイン基盤を提供する「Bridge」を11億ドル(約1,628億円)で買収している他、2025年6月には仮想通貨ウォレット開発企業「Privy」も買収(価格は非公表)しています。

米国では2025年7月にドナルド・トランプ大統領が米ドル連動型ステーブルコイン規制法案である「GENIUS法」に署名したことによって、連邦レベルで規制ガイドラインやルールが整備されているため、ステーブルコイン市場には追い風が吹いています。

今回明らかになった「Tempo」もステーブルコイン決済に関連したブロックチェーンであると見られており、今後の詳細発表やさらなる展開には注目が集まっています。

StripeはBridgeの買収によって企業が自社の決済フローにステーブルコインを統合して独自に発行できるプラットフォームを手に入れており、Privyの買収によってステーブルコインを含む各種暗号資産を管理するためのウォレット開発能力も獲得しているため、ここに独自ブロックチェーンが加われば、ステーブルコイン関連の包括的なサービスを展開できるようになると注目されています。

なお、同社がブロックチェーンを開発している理由や独自通貨発行計画の有無などは記事執筆時点では明らかにされていません。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.03円)

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source:Fortune報道
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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