仮想通貨FLOKIが急騰、きっかけはマスク氏の愛犬動画
SpaceX（スペースエックス）やTesla（テスラ）のCEOであるイーロン・マスク氏は2025年10月20日、自身のX（旧Twitter）で、愛犬の柴犬フロキを「Xの仮想CEO」として紹介する投稿をしました。
この投稿を受け、関連するミームコイン「フロキ（Floki/FLOKI）」の価格は短時間で急騰を見せています。
マスク氏の投稿には、愛犬フロキがCEOになりきったAI生成動画が添付されており、冗談めかした内容にもかかわらず、市場参加者の投機的な買いを誘発しました。
その結果、FLOKIの価格は一時前日比33％超まで上昇し、ミームコイン市場に短期的な活況をもたらしたと伝えられています。
「BTCは本物、法定通貨は偽物」
マスク砲炸裂でFLOKIが一時前日比33%急騰
仮想通貨市場で再び注目を集めたFLOKI
マスク氏が投稿したのは「フロキがXのCEOに職務復帰！」とのコメントとともに、愛犬フロキがスーツに身を包み、デスクに座るAI生成動画でした。
投稿映像では、ネクタイと眼鏡をかけた愛犬フロキが経営者になりきったユーモラスな内容で、同氏ならではの遊び心がコミュニティの注目を集めています。
Flōki is back on the job as 𝕏 CEO! pic.twitter.com/Zu29Dos24r
— Elon Musk (@elonmusk) October 20, 2025
フロキがCEOとして職務に復帰しました！
この投稿はわずか数分で数百万回の閲覧を記録し、マスク氏の発信力の大きさを示すとともに、投稿直後に仮想通貨FLOKIの価格は0.00006452ドル前後から0.00008930ドルまで急騰しました。
上昇率は前日比で33％超に達した後、FLOKIの価格は0.00008ドル付近まで小幅に反落しています。
また、24時間のFLOKIの取引高も前日比約9倍となる約6億1,900万ドル（約930億円）に急増しており、マスク氏の投稿が短期的な投機資金の流入を引き起こしたことが裏付けられています。
著名人の影響力と仮想通貨市場の動揺
フロキ（FLOKI）は、2021年にマスク氏が自身の柴犬を「フロキ」と名付けたことをきっかけに生まれたミームコインで、これまでマスク氏が愛犬フロキに言及するたびに価格が急上昇する傾向が指摘されています。
2023年2月、マスク氏が「次期Twitter CEOにはフロキが適任」とジョーク交じりに投稿した際も、FLOKIの価格が約41％の上昇を記録したことが報じられました。
こうした一見ユーモアに見える発言でも、市場は即座に反応することを改めて示しています。
市場関係者は今回の急騰について「著名人の投稿による急激な上昇は持続性に欠ける」と警鐘を鳴らしており、SNS発の噂や話題だけを根拠にした短期的な売買は非常にリスクが高く、急騰後の調整局面で大きな損失を被る可能性があると指摘しています。
マスク氏新党がBTC支持を表明
仮想通貨市場を動かすマスク氏の影響力
今回のフロキ急騰劇は、イーロン・マスク氏の一挙手一投足が依然として仮想通貨市場に大きな影響力を持つことを示しました。
同氏はミームコインにとどまらずビットコインなど主要銘柄にも影響力を持っており、10月14日にはX上で「ビットコイン（BTC）はエネルギーに裏打ちされた本物の通貨であり、政府が無制限に刷る法定通貨は偽物だ」と主張しました。
この発言はマスク氏がビットコインの基盤価値を「エネルギー」と捉え、法定通貨への懐疑的な姿勢を示したものです。同氏は自身の新政党においてもビットコイン支持を公言するなど、2025年現在も仮想通貨分野への積極的な関与を続けています。
今回のフロキ急騰を含め、一連の発言や行動は市場心理に大きな影響を与えており、投資家は引き続きマスク氏の動向に注意を払う必要があります。
※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル=150.59 円）
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Source：イーロン・マスク氏X投稿
サムネイル：AIによる生成画像
